くにおくんの熱血サッカーリーグ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
くにおくんの熱血サッカーリーグ
ジャンル サッカーゲーム
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 テクノスジャパン
発売元 テクノスジャパン
デザイナー 甲斐浩二
プログラマー 高橋充
さかがみたかゆき
音楽 澤和雄
浦部拓
美術 坪谷衛
シリーズ くにおくんシリーズ
人数 1 - 4人(対戦プレイ)
メディア ロムカセット
発売日 日本 199304231993年4月23日
その他 型式:TJC-NV
テンプレートを表示

くにおくんの熱血サッカーリーグ』(くにおくんのねっけつサッカーリーグ)は、1993年4月23日に発売された、ファミリーコンピュータゲームソフト。『熱血高校ドッジボール部 サッカー編』(1990年)の続編。前作から操作方法や戦術、ルールなどシステム面で変更されている点がある。

概要[編集]

くにお、げんえいを始めとした、「熱血高校ドッジボール部 サッカー編」に登場した各校のキャプテンたちと日本代表「熱血FC」を結成し、熱血サッカーリーグ世界一を決める「テクノスジャパン・カップ」で優勝するため、世界各国のサッカーチームに勝負を挑む。ゲームデザインは甲斐浩二。

本編である熱血リーグモードでは最大2人、対戦モードでは最大4人まで遊ぶことができる。この場合、熱血リーグモードでは2Pがキーパー、対戦モードでは3Pと4Pがキーパーを担当する。さらに、PKモードも遊ぶことができる。難易度はやさしい、ふつう、むずかしいの3段階で、やさしいを選んだ場合、敵も味方も必殺シュートを撃たなくなる。熱血リーグモード以外で選べるチームは熱血と強豪、中堅5チームのみとなる。

ゲーム内の選手にはステータスが設定されており、体力、シュート力、防御力、そして走力タイプが割り当てられている。走力タイプには、ハイスピード(A)、スピード(B)、ノーマル(C)、悪路に強い4WD(D)の4つに分けられている。 熱血リーグモードでは、対戦する国を選択していくリーグ戦であるが、総合成績で一定数勝利することによってトーナメント形式のテクノスジャパンカップに移行する。

熱血リーグモードでの可変的なステータスとして、選手の機嫌と言うのが存在する。これは、「みーてぃんぐ」で選手と会話したりアイテムを上げたりすることで変化する。また、選手データを見ることで、選手の性格や好物などを知ることができる。

登場キャラクター[編集]

熱血リーグモードのみ、補欠のメンバーが使用可能。カッコ内の数字は背番号。

レギュラー[編集]

くにお(9)
熱血硬派。ドッジボール部主将なのだがサッカーで日本代表になってしまった。必殺技は「なっつしゅーと」と「ばくれつあたっく」。今作では能力は平均的で1Pとしては物足りないものがある。
よりつね(8)
服部学園所属。移動能力が高く、必殺技「つばめがえし」を使える貴重な万能型メンバー。フォワードにすると必殺シュートを連発する。欠点はあたりが弱い。よくわからない性格。
さじ(10)
死愚魔高校所属。フォワードにすると思いがけないハッスルプレイを連発する。必殺技は「とるねーどきっく」。
ほりばた(2)
堀々学園所属。性格が協力的で、あたりも強い。CPUとしてかなり使えるメンバー。必殺技は「ばくれつあたっく」。
いわかべ(3)
マタギ学園所属。理想ポジションはDFだが、あたりは強くない。必殺技は「どりるあたっく」。
げんえい(1)
熱血高校所属で、虹をも掴むゴールキーパー。あたりが強く、今回も頼りになる。必殺技は「ひっさつどりぶる」、「とるねーどぱんち」。

補欠[編集]

うがじん(4)
恐山商業高校所属。よくわからない性格。前に敵がいるとおもしろいドリブルをする。必殺技は「とりぷるあくせる」。
おにたけ(5)
山本興業高校所属で彼女がいる。サングラスをかけて強そうに見えるが、能力は平均的であたりも普通。強豪相手ではあたり負けしてしまう。必殺技は「ひっさつどりぶる」。
くもん(6)
優秀院付属高校所属。偏差値は高いがサッカー能力は平均的。必殺技は「ばくれつあたっく」。
かいずき(7)
一本釣水産高校所属。あたりは強くないが、必殺シュートはキーパーを惑わせることができる。必殺技は「ばくれつあたっく」。
つねを(11)
四満忠実業高校所属。熱血メンバーの中で、おそらく一番あたりが強くシュート力がある。必殺シュートはイタリア、ブラジルなどの強豪キーパーをも吹っ飛ばす。キーパーでも十分にいけるステータスを持っている。必殺技は「ひっさつどりぶる」。
かるろす(12)
サンポウロJr.ハイスクール所属で、前作にはいなかった男。控えの選手だが、キーパーならげんえいよりも優秀。あたりも強い。必殺技は「とりぷるあくせる」、「とるねーどぱんち」。

相手チーム[編集]

12チーム中、いたりあ、ぶらじる、どいつは強豪。あるぜんちん、かめるーんは中堅。これらのチームは総合力が高く、タックルしても倒れないことが多い。そして必殺シュートを撃ってもキーパーは容易に吹っ飛ばず、逆に必殺シュートを撃たれると、熱血のキーパーは吹っ飛ばされることが多い。倒すにはコツが必要。

あじありーぐ[編集]

かんこく
特筆すべき戦術や個の力が無く、ゲーム中最弱。勝つとキムチを食べて炎をはく。フォーメーションは2-1-2(左からFW、MF、DF、以下相手チーム欄において同様)。
  • よんどく(FW)
  • まんす(FW)
  • ちょんいる(MF)
  • みんほ(DF)
  • よんす(DF)
  • すんちょる(GK)
たい
ばくれつあたっくを使ってくるが、弱い。勝つとムエタイキックを繰り出す。またステージはコンディションの悪い土ステージになりやすい。フォーメーションは2-2-1。
  • とんちゃい(FW)
  • さけっと(FW) - 足が速い。が、ステージのコンディションが悪いことが多く、あたりも弱いので、脅威とは言えない。
  • ぷみぽん(MF)
  • ぴぷん(MF)
  • たにん(DF)
  • ちゃちゃい(GK) - 1点差以上つけられるとボールをとった後ひとり攻めを始める。このチームの失点の大部分はこのせい。
もんごる
守備的なチームでかんこく、他のあじあ勢に比べると多少あたりが強い。ボールを取りに近づくとシュートを当てられることがある。勝つと人間騎馬でコートを回る。フォーメーションは2-1-2。
  • あじゅる(FW)
  • がざん(FW)
  • じょるきん(MF)
  • もんとく(DF) - あたりが強い。
  • ふるちん(DF) - あたりは意外に中堅レベル。シュート力もあるので必殺シュートを撃たれると危険。
  • いしむと(GK) - (熱血以外の)あじあ勢のGKの中では一番あたりが強い。

あふりかりーぐ[編集]

かめるーん
強豪に近い中堅レベル。ツバメ返しを使うことができ、必殺シュートもかなり強くバシバシ撃ってくる。あたりも強い。勝つとわりおばがダチョウ(?)にのって動き回る。フォーメーションは2-1-2。
  • だこすた(FW) - あたりは強豪レベルで必殺シュートは強豪のキーパーをも吹き飛ばす。ボールを持ったら要注意。
  • おばんご(FW) - 他のメンバーに比べあたりが多少弱い。
  • わりおば(MF)
  • むがべ(DF) - 他チームにて、同名の別人が存在する。
  • くんじゃら(DF) - 他のメンバーに比べあたりが多少弱い。
  • じゃわら(GK) - 「じゃれら」と名前が変わってしまうことがある。
ぎにあ
このチームだけ、特殊なコンディションの悪い砂ステージになることが多い。戦術面ではとりぷるあくせるを使ってくるもあたりは弱い。勝つと喜ぶだけ。フォーメーションは2-1-2。
  • まぶい(FW)
  • むがべ(FW) - 他チームにて、同名の別人が存在する。
  • ぬげま(MF)
  • もぶつ(DF)
  • そぐろ(DF)
  • あで(GK) - 同点か熱血が負けているとき、ボールを持つとひとり攻めする。
せねがる
このチームの必殺シュートは、白鳥をイメージさせるもので、破壊力は低いが美しい。あたりは普通。勝つとガッツポーズジャンプ。フォーメーションは1-2-2。
  • うぇんば(FW)
  • ぬじょま(FW)
  • るむんば(MF)
  • ぬじぇり(MF)
  • おべんじょ(DF)
  • むんじゃら(GK)

なんべいりーぐ[編集]

あるぜんちん
中堅。ひっさつどりぶるを使う。ただ同点か熱血が負けているときは、キーパーがボールを持つとひとり攻めするので戦いやすい。また必殺シュートは強いが時々しか撃たない。勝つとバナナでお手玉。フォーメーションは2-2-1。
  • えすこばる(FW) - 足が速い。熱血のよりつねに似た存在。他のメンバーに比べあたりが多少弱い。
  • せるじお(FW)
  • らとーれ(MF)
  • おりばれす(MF) - 他のメンバーに比べあたりが弱い。
  • ばるば(DF)
  • いぎーた(GK) - 同点か熱血が負けているとき、ボールを持つとひとり攻めする。
ぶらじる
イタリアに次ぐ強豪。つばめがえしを使い、強力な必殺シュートを連発してくる。熱血陣地に攻め込ませないことが重要。勝つとリオのカーニバル(?)のごとく踊る。フォーメーションは2-2-1。
  • さらびあ(FW) - 足が速い。
  • めんどーさ(FW)
  • でぃあず(MF) - あたりが強め。
  • ぶーにょ(MF) - 足が速く、つばめ返しを頻繁に使う。熱血のよりつね的な存在でボールを持つとかなり厄介。
  • さんとす(DF) - あたりが強く、必殺シュートを当ててもなかなか貫通しない。
  • ろどりげす(GK) - あたりが強く、必殺シュートを撃ってもなかなか吹っ飛ばない。
めきしこ
やや強引な戦術が得意で、どりるあたっくを使う。また、メンバー全員が仮面をかぶり、ゴールをとられても表情が変わらない。勝つとサボテンになって喜ぶ。フォーメーションは1-2-2。
  • あぎなが(FW)
  • あびれす(MF) - この選手だけあたりが強くシュート力もある。
  • ごんざれす(MF)
  • さらざーる(DF)
  • たばじょす(DF)
  • えんりこ(GK)

ゆーろりーぐ[編集]

いんぐらんど
ひっさつどりぶるを使ってくる。げんえい、かるろす、つねお以外をキーパーにしていると必殺シュートを止められない可能性もある。勝つとエレキギターを弾く。フォーメーションは2-2-1。
  • ないじぇる(FW)
  • まーく(FW) - 足が速い。
  • でびっど(MF)
  • まーちん(MF) - あたりが強め。
  • へんりー(DF) - あたりが強め。
  • あんでぃ(GK) - あたりが強め。
いたりあ
最強チーム。体力に秀でている上につばめがえしを使い、必殺シュートをバシバシ撃ってくる。ボールを持たせないことが先決。勝つと「らふぁえれ」が花火を片手に仲間を追い掛け回す。仲間は泣いている。フォーメーションは2-2-1。
  • りかるど(FW) - 足が速い。
  • じょるじょ(FW) - 足が速い。
  • らふぁえれ(MF)
  • るか(MF)
  • じゅぜっぺ(DF)
  • じょばんに(GK) - 全チーム中最強の選手。とるねーどぱんちも使える。
どいつ
強豪。あたりが強くひっさつどりぶるまで使うので熱血メンバーはあたり負け必至。ただ、つばめがえしが使えないので、必殺シュートも時々しか撃たない。それでも普通のシュートも威力があるので、キーパーの目の前で撃たれると危険。勝つとえっけるとがソーセージを食べ続ける。フォーメーションは2-2-1。
  • へるまー(FW) - 足が速い。
  • りーどる(FW) - 足が速い。
  • えっけると(MF)
  • ばるにけ(MF)
  • しゅるつ(DF) - 足が速い。
  • ぶれーめ(GK) - 足が速い。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 くにおくん熱血コンプリート
ファミコン編
日本 2016年12月8日
ニンテンドー3DS アークシステムワークス 3DSカード CTR-P-BKCJ 他シリーズのファミコン10作品との合同収録作
2 くにおくん ザ・ワールド
〜クラシックスコレクション〜
日本 2018年12月20日
Nintendo Switch
PlayStation 4
Xbox One
Steam
アークシステムワークス Switch専用ゲームカード
ディスクROM
ダウンロード
他シリーズのファミコン17作品との合同収録作

スタッフ[編集]

  • グラフィック:つぼりん・とおる(坪谷衛)、あんでぃ・まるやま
  • プログラム:たかはし・68K(高橋充)、さかがみたかゆき
  • サウンド:あみーご・さわ(澤和雄)、でんじゃらす・うらべ(浦部拓)
  • パッケージ:けろりん・やまね(山根明子)、まんじゅう・くみこ(向井久美子)
  • サンクス:みつひろ(吉田晄浩)、しろ(白戸政男)、べんがる、よこぺん、みわちゃん、さかもと
  • デザイン:つるつる・かい(甲斐浩二)

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通21/40点[1]
ファミリーコンピュータMagazine21.2/30点[2]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、7・4・6・4の合計21点(満40点)[3][1]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、21.2点(満30点)となっている[2]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.9 3.3 3.4 3.5 3.6 3.4 21.2

関連作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b くにおくんの熱血サッカーリーグ まとめ [ファミコン] / ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2017年8月12日閲覧。
  2. ^ a b 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、44頁、雑誌 26556-4/15, JAN 1126556041201 
  3. ^ ファミコン通信』、アスキー、1993年4月30日。 

外部リンク[編集]