おけさ丸 (3代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
おけさ丸
基本情報
船種 フェリー
船籍 日本の旗 日本
所有者 佐渡汽船
船舶整備公団
鉄道建設・運輸施設整備支援機構
運用者 佐渡汽船
建造所 神田造船所川尻工場(350番船)
母港 佐渡
信号符字 JF2152
IMO番号 9052616
MMSI番号 431000001
経歴
起工 1992年
進水 1993年
竣工 1993年3月20日[1]
就航 1993年4月17日[1]
現況 就航中
要目
総トン数 5,862トン
全長 134.7 m
全幅 21.0 m
機関方式 中速ディーゼル
主機関 新潟-SEMT ピルスティク 12PC2-6V 2基
推進器 CPP4翼2軸
最大出力 17000馬力-520rpm(8500馬力×2)
最大速力 23.434ノット
航海速力 20.300ノット
旅客定員 1,705名
車両搭載数 大型バス32台、乗用車48台
または乗用車290台
テンプレートを表示
正面から見たおけさ丸

おけさ丸(おけさまる)は、佐渡汽船が運航しているフェリー

概要[編集]

こがね丸 (2代)の代船として神田造船所川尻工場で建造され、1993年に就航した。 船舶整備公団(現在の鉄道建設・運輸施設整備支援機構)の共有建造制度を利用して建造された鉄道・運輸機構との共有船である。

航路[編集]

新潟-両津航路

本船とときわ丸の2隻で1日5往復、繁忙期は最大7往復が運航される。冬期のドック期間中も2021年3月までは直江津-小木航路の就航船による代替運航で便数は維持されていたが、2021年4月29日より小木航路がジェットフォイルに転換された為、今後のドック期間は1隻での運航となる。

設計[編集]

船体は6層構造で、6階が操舵室、乗組員区画およびスイートルーム、5階・4階が旅客区画および乗組員区画、3階が旅客区画、1階・2階が車両搭載区画となっている。船首および船尾にランプウェイを装備しており、車両甲板の一部は可動式2段甲板となっている。

船内[編集]

船室[編集]

  • スイートルーム
  • 特等室
  • 1等室(イス席・チェア席・ジュータン席)
  • 2等室

設備[編集]

パブリックスペース

  • 案内所
  • エントランスホール
  • イベントプラザ
  • 授乳室
  • 喫煙室
  • ペットルーム

供食・物販設備

  • スナック
  • 売店

娯楽設備

  • ゲームルーム

事故・インシデント[編集]

2009年4月1日、19時45分ごろ、新潟港へ向けて両津港を出港した本船は、港外に出て増速しようとしたところ、船体振動が発生、エンジンの排気温度が上昇し、左舷機に異常な負荷がかかったため、両津港に引き返した。異常の原因は水中を浮遊していた大量の漁網を左舷プロペラに巻き込んだためであった[2]

脚注[編集]

  1. ^ a b “「おけさ丸」20日しゅん工 佐渡汽船 来月17日から就航”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 2. (1993年3月9日) 
  2. ^ 運輸安全委員会(海事専門部会) (27 August 2009). 船舶事故等調査報告書 2009仙第12号 旅客船おけさ丸運航阻害 (PDF) (Report). 運輸安全委員会. 2016年3月5日閲覧

外部リンク[編集]