おおたかどや山標準電波送信所

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おおたかどや山標準電波送信所
送信波 標準電波
送信放送局 情報通信研究機構(NICT)
空中線電力 50kW
開局 1999年6月10日
設置場所 福島県田村市[1]
おおたかどや山標準電波送信所の位置(日本内)
おおたかどや山標準電波送信所

北緯37度22分21.359秒 東経140度50分56.399秒 / 北緯37.37259972度 東経140.84899972度 / 37.37259972; 140.84899972座標: 北緯37度22分21.359秒 東経140度50分56.399秒 / 北緯37.37259972度 東経140.84899972度 / 37.37259972; 140.84899972
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おおたかどや山標準電波送信所(おおたかどややまひょうじゅんでんぱそうしんじょ)は福島県田村市都路町と福島県双葉郡川内村の境の大鷹鳥谷山の山頂付近にある、日本標準時のデータを送信する標準電波の送信施設(送信所)である。

概要[編集]

東日本大震災による停波[編集]

標準電波の停波そのものは、普段から機器のメンテナンスなどのために行われており、数秒間から数時間程度の短いものであれば年に数十回ほど起きている。しかし、本施設は2011年(平成23年)3月から5月にかけ東日本大震災により停波する事態となっていた。

3月11日の東北地方太平洋沖地震発生直後は、揺れている最中の14時48分31秒から、余震が続く中の同日16時40分12秒まで停止した。

翌3月12日に福島第一原子力発電所事故に伴う避難指示(半径20km圏内に所在)に従い、常駐して保守管理に当たる所員が不在となる事態となり、9時41分に停波措置を取った。

その後、4月21日 13時53分に暫定的に送信を再開。ところが25日正午過ぎに落雷を受けて機器が破損、再度停波した。5月9日に一時立ち入り、暫定的に送信を再開したが雷の発生など気象条件の悪化等が予想され、継続的な送信を行った場合には機器の損傷のおそれが高いため、5月10日 12時40分、再び停波。その後、5月13日 17時32分から暫定的に送信を再開。5月17日に復旧した。

2011年3月11日〜5月17日の運用状況
日時 時間 運用状況
3月11日 14:48 1秒間 東北地方太平洋沖地震のため停波
3月11日 14:48 3秒間 送信再開
3月11日 14:48 - 16:40 2時間 東北地方太平洋沖地震のため停波
3月11日 16:40 - 3月12日 19:41頃 27時間 送信再開
3月12日 19:41頃 - 4月21日 13:53頃 40日間 福島第一原子力発電所事故により避難命令が出されたため停波
4月21日 13:53頃 - 4月23日 17:03頃 51時間 暫定的に送信再開
4月23日 17:03頃 - 4月24日 9:13頃 16時間 落雷による被害を避けるため停波
4月24日 9:13頃 - 16:03頃 7時間 暫定的に送信再開
4月24日 16:03頃 - 18:44頃 3時間 落雷による被害を避けるため停波
4月24日 18:44頃 - 4月25日 11:43頃 17時間 暫定的に送信再開
4月25日 11:43頃 - 5月9日 13:08 14日間 落雷による被害を避けるため停波
5月9日 13:08 - 5月10日 12:40 24時間 暫定的に送信再開
5月10日 12:40 - 5月13日 17:32 77時間 落雷による被害を避けるため停波
5月13日 17:32 - 5月16日 17:15 72時間 暫定的に送信再開
5月16日 17:15 - 5月17日 9:02 16時間 落雷による被害を避けるため停波
5月17日 9:02 - 暫定的に送信再開(これ以降通常運用)

標準電波運用情報[4]も参照。

なお、2012年(平成24年)4月1日に田村市・川内村は警戒区域を解除した。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i 無線局免許状等情報”. 総務省. 2015年11月27日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h i j おおたかどや山標準電波送信所”. NICT. 2015年11月27日閲覧。
  3. ^ 電波の受信できる範囲の目安はどれくらいですか?”. カシオ計算機. 2020年9月24日閲覧。
  4. ^ JJY transmitted log 標準電波運用情報 過去のお知らせ 2011年 福島長波局(おおたかどや山:40 kHz)(情報通信研究機構)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]