柏木圭一郎

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柏木 圭一郎
ペンネーム 柏木 圭一郎
誕生 柏井 壽
1952年(71 - 72歳)
日本の旗 日本 京都府京都市
職業 エッセイスト小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 大阪歯科大学
ジャンル 随筆小説
代表作 『名探偵・星井裕の事件簿』シリーズ
『建築学者・京極要平の事件簿』シリーズ
鴨川食堂』シリーズ
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柏木 圭一郎(かしわぎ けいいちろう、1952年 - )は、京都市生まれのエッセイスト小説家。本名、柏井 壽(かしわい ひさし)[1]。エッセイ執筆時の名義は柏井 壽、小説執筆時は柏木 圭一郎のペンネームも用いる。

京都の魅力を伝えるエッセイや日本各地の旅行記、京都を舞台とした小説などを多数執筆し、テレビ・雑誌等で京都特集の監修を務めるなど、「京都のカリスマ案内人」とも称されている[1][2]

略歴

京都市立紫野高等学校を経て[3]、1976年大阪歯科大学卒業。京都市北区で歯科医院を営む傍ら、生粋の京都人である事と旅行好きである事を生かし、京都や旅のエッセイを執筆。また、テレビや雑誌の[4]京都特集の監修やコーディネーターも務める[5]。著書に「おひとり京都の秋」、「極みのローカルグルメ旅」等がある。2013年より執筆する京都を舞台とした連作短編小説『鴨川食堂』シリーズは2016年にテレビドラマ化。2013年設立の小規模高級旅館やオーベルジュによる組織「日本 味の宿」の代表、2015年創刊の『京都しあわせ倶楽部』(PHP研究所)の編集主幹を務める。

一方で、柏木圭一郎名義で2008年より京都を舞台にしたミステリー小説を執筆。主な作品に、『名探偵・星井裕の事件簿』シリーズ[注 1]、『建築学者・京極要平の事件簿』シリーズがあり、前者は『美食カメラマン 星井裕の事件簿』のタイトルでテレビドラマ化されている。

作品

小説(柏木圭一郎名義)

名探偵・星井裕の事件簿シリーズ

  • 京都大文字送り火 恩讐の殺意(2008年8月 小学館文庫
  • 京都『源氏物語』華の道の殺人(2008年12月 講談社文庫
  • 京都鴨川 哀愁の殺人歌(2009年2月 双葉文庫
  • 京都嵐山 桜紋様の殺人(2009年4月 光文社文庫
  • 京都祇園 舞妓追想の殺人(2009年7月 小学館文庫)
  • 京都紅葉寺の殺人(2009年11月 講談社文庫)
  • 京都利休伝説殺人事件(2010年3月 双葉文庫)
  • 京都「龍馬逍遥」憂愁の殺人(2010年5月 光文社文庫)
  • 京都紫野 菓匠の殺人(2010年9月 小学館文庫)
  • 京都嵯峨野 京料理の殺意(2010年12月 講談社文庫)
  • 京都東山 京焼の殺人挽歌(2011年3月 双葉文庫)
  • 京都近江 江姫恋慕の殺意(2011年6月 光文社文庫)
  • 京都西陣 能舞台の殺人(2011年9月 小学館文庫)
  • 京都大原 名旅館の殺人(2011年12月 講談社文庫)
  • 京都五条 清水坂悲恋の殺意(2012年3月 双葉文庫)
  • 京都洛北 蕪村追慕の殺人(2012年6月 光文社文庫)

建築学者・京極要平の事件簿(実名旅館殺人事件)シリーズ

  • 有馬温泉「陶泉 御所坊」殺人事件(2010年1月 小学館文庫)

小説(柏井壽名義)

その他の小説

  • 京都嵐山桜紋様殺人事件(2016年3月 PHP研究所)《「京都嵐山 桜紋様の殺人」(光文社文庫2009年刊)の改題、加筆して再編集》
  • 五条路地裏ジャスミン荘の伝言板(2016年8月 幻冬舎文庫

鴨川食堂シリーズ

  • 鴨川食堂(2013年11月 小学館 / 2015年5月 小学館文庫)
  • 鴨川食堂おかわり(2014年8月 小学館 / 2015年11月 小学館文庫)
  • 鴨川食堂いつもの(2016年1月 小学館文庫)
  • 鴨川食堂おまかせ(2017年1月 小学館文庫)
  • 鴨川食堂はんなり(2018年4月 小学舘文庫)
  • 鴨川食堂まんぷく(2019年8月 小学舘文庫)
  • 鴨川食堂もてなし(2020年6月 小学舘文庫)

エッセイ、ガイド本(柏井壽名義)

  • 泊酒喝采 美味、美酒、佳宿、掘り出し旅行記(1992年1月 朱鷺書房)
  • 京料理の迷宮 - 奥の奥まで味わう(2002年9月 光文社新書
  • 草を「喰む」 京都「なかひがし」の四季(2002年12月 プレジデント社)写真・菅洋志
  • 「極み」の日本旅館(2003年4月 光文社新書)
  • 京都の値段(2003年5月 プレジデント社)写真・ハリー中西
  • 京都の値段 その2(2003年9月 プレジデント社)写真・ハリー中西
  • 京都片泊まり(2004年4月 双葉社スーパームック)写真・菅洋志 ※監修
  • 「極み」のひとり旅(2004年9月 光文社新書)
  • 食道楽ひとり旅(2005年11月 光文社新書)
  • 春の京都さくら物語(2006年4月 インデックス・コミュニケーションズ)※監修と文
  • 極みの京都(2006年10月 光文社新書 / 2012年2月 光文社知恵の森文庫
  • おひとり京都の愉しみ(2009年9月 光文社新書)
  • 京都至福のひと皿(2009年11月 JTBパブリッシング)写真・宮地工 ※文
  • 京都夏の極めつき(2010年6月 光文社新書)
  • おひとり京都の秋(2010年9月 光文社新書)
  • 京都 冬のぬくもり(2010年12月 光文社新書)
  • ふらり京都の春(2011年3月 光文社新書)
  • 極みのローカルグルメ旅(2012年2月 光文社新書)
  • 日本百名宿(2013年5月 光文社新書)
  • 憂食論 歪みきった日本の食を斬る!(2014年7月 講談社
  • 京都の路地裏 生粋の京都人が教えるひそかな愉しみ(2014年9月 幻冬舎新書
  • ゆるり 京都おひとり歩き 隠れた名店と歴史をめぐる〈七つの道〉(2014年10月 光文社新書)
  • 日本ゴクラク湯八十八宿(2015年4月12日 だいわ文庫
  • 京都の定番(2015年5月28日 幻冬舎新書)
  • 夏の京都、いただきます。(2015年6月3日 淡交社
  • ぶらり京都しあわせ歩き(2015年9月9日 京都しあわせ倶楽部
  • 京都 奥の迷い道 街から離れて「穴場」を歩く(2015年10月15日 光文社新書)
  • 今様 京都の値段(2016年1月9日 京都しあわせ倶楽部)
  • 京都のツボ 識れば愉しい都の素顔(2016年2月26日、集英社インターナショナル
  • 京都しあわせ食堂(2016年9月9日 京都しあわせ倶楽部)
  • 京都に行く前に知っておくと得する50の知識 - 初心者からリピーターまで、京都に行くならどっち!?(2016年10月18日 ワニブックス
  • おひとり京都の晩ごはん 地元民が愛する本当に旨い店50(2017年3月16日 光文社新書)
  • できる人の「京都」術(2017年4月13日 朝日新書)
  • 二十四節気の京都 観る、知る、食べる、歩く(2017年9月9日 京都しあわせ倶楽部)
  • 京都人のいつものお昼(2018年3月14日 淡交社)
  • グルメぎらい(2018年4月 光文社新書)

その他

  • ぎをん210号(平成24年陽春号 祇園甲部組合発行)※「祇園と銀座」収録

脚注

注釈

  1. ^ 出版社4社の連携企画(小学館、講談社、双葉社、光文社)による新・旅情ミステリーシリーズの作品

出典

  1. ^ a b 柏井壽”. 幻冬舎plus. 幻冬舎. 2019年5月28日閲覧。
  2. ^ 柏井壽”. 新潮社. 著者プロフィール. 2019年5月28日閲覧。
  3. ^ わたしの母校 紫野高校/6 興味のままに充実の日々 作家・歯科医 柏井壽さん”. 毎日新聞 (2020年2月18日). 2021年6月26日閲覧。
  4. ^ 「京都大文字送り火 恩讐の殺意」(小学館文庫)、「極みのローカルグルメ旅」(光文社新書)の著者プロフィールより。
  5. ^ academyhills、academyhills Noteより