シロハナキングヘビ

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シロハナキングヘビ
Lampropeltis pyromelana knoblochi
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: ナミヘビ科 Colubridae
: キングヘビ属 Lampropeltis
: シロハナキングヘビ
L. pyromelana
学名
Lampropeltis pyromelana
(Cope, 1886)
和名
シロハナキングヘビ
英名
Sonoran mountain kingsnake

シロハナキングヘビ学名Lampropeltis pyromelana)は、ナミヘビ科キングヘビ属に分類されるヘビ

分布[編集]

  • L. p. knoblochi チワワシロハナキングヘビ

メキシコチワワ州

  • L. p. pyromelana アリゾナシロハナキングヘビ

アメリカ合衆国(アリゾナ州)、メキシコ(ソノラ州、チワワ州)

  • L. p. woodini ワチュカシロハナキングヘビ

アメリカ合衆国(アリゾナ州南部)、メキシコ北部

形態[編集]

全長70-90cm。体色は赤、白の横帯が入る。背面にのみ白い横帯の縁に黒い横縞が入る。吻端の鱗が白いことが和名の由来。

  • L. p. infralabialis

白い横帯の数は42-57。下唇の鱗(下唇板)は9枚。

  • L. p. knoblochi チワワシロハナキングヘビ

白い横帯が側面で繋がるため、赤い横帯は斑点状になる。下唇板は10枚。

  • L. p. pyromelana アリゾナシロハナキングヘビ

白い横帯の数は42-61。下唇板は10枚。

  • L. p. woodini ワチュカシロハナキングヘビ

白い横帯の数は37-40。下唇板は10枚。

亜種[編集]

  • Lampropeltis pyromelana infralabialis Tanner, 1953  Utah mountain kingsnake
  • Lampropeltis pyromelana knoblochi Taylor, 1940 チワワアリゾナキングヘビ Chihuahua mountain kingsnake
  • Lampropeltis pyromelana pyromelana (Cope, 1886) アリゾナシロハナキングヘビ Arizona mountain kingsnake
  • Lampropeltis pyromelana woodini Tanner, 1953 ワチュカシロハナキングヘビ Huachuca mountain kingsnake

生態[編集]

山地の森林に生息する。

食性は動物食で、小型爬虫類や小型哺乳類等を食べる。

繁殖形態は卵生で、1回に3-6個の卵を数回に分けて産む。

人間との関係[編集]

ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。流通量は多くはなく、減少傾向にある。主に基亜種と亜種チワワシロハナキングヘビが流通する。 野生では爬虫類を好む傾向にあるが飼育にあたっては専門店等で販売されている冷凍マウスや冷凍ラットを個体の大きさに合わせて与えるだけで問題ない。しかし幼蛇が小型で細身のため、幼蛇から飼育する場合はピンクマウスを食べられるサイズで、さらにピンクマウスに餌付いている個体を購入するのが望ましい。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、121頁。
  • 山田和久 『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』、誠文堂新光社、2005年、31-32頁。