サンビームヘビ

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サンビームヘビ
サンビームヘビ Xenopeltis unicolor
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : ヘビ亜目 Serpentes
: サンビームヘビ科 Xenopeltidae
: サンビームヘビ属 Xenopeltis
: サンビームヘビ X,unicolor
学名
Xenopeltis unicolor
(Reinwardt, 1827)
英名
sunbeam snake
iridescent snake

サンビームヘビ (学名:Xenopeltis unicolor, 英名:sunbeam snake) は、サンビームヘビ科サンビームヘビ属に分類するヘビの仲間。本種はナミヘビとして扱われる。無毒種。

分布[編集]

インドタイカンボジアラオスベトナムフィリピン中国(広東省雲南省)、シンガポールインドネシアマレーシア、ニアズ島、ムンタワイ島に生息する。

形態[編集]

全長は70~120cm。体色は全身黒褐色で、外見はメキシコパイソンに似る。表面下の暗色の色素胞によって虹色の光沢のある鱗を持ち、属名Xenopeltisはこの鱗から「奇妙な鱗」という意味で命名された。頭部は平たいくさび型になっており、腹部は白一色。幼蛇時は頸部には、はっきりとした白色帯模様を持つが、成長と共に薄れる。鱗は滑る様に真っ直ぐになっている。[2]

生態[編集]

森林を好むが、田んぼなどの開けた場所でも見られる。夜行性のため、半地上、半地中生で、敵に襲われた時は虹色の光沢で、敵の目を眩ます。首を振って威嚇する。

食性は動物食で、トカゲ、ヘビ、ネズミなどの小型哺乳類といった地中性の脊椎動物を食べる[2]

繁殖形態は卵生で、6~17個の卵を産む[2]

人間との関わり[編集]

ペットでも飼育されており、日本にも輸入されている。飼育は難しくなく、初心者でもおすすめ。床材はヤシガラが望ましい。神経質で、長時間ハンドリングをするとストレスの原因にもなる為、ほどほどにするのがいい。

脚注[編集]

  1. ^ Wogan, G.; Auliya, M.; Inger, R.F.; Nguyen, T.Q. (2012). Xenopeltis unicolor. IUCN Red List of Threatened Species 2012: e.T178481A1536060. doi:10.2305/IUCN.UK.2012-1.RLTS.T178481A1536060.en. https://www.iucnredlist.org/species/178481/1536060 2023年6月6日閲覧。. 
  2. ^ a b c クリス・マティソン『ヘビ大図鑑』緑書房,2000,11,1, ISBN 4-89531-678-5