クロアナゴ

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クロアナゴ
クロアナゴ
クロアナゴ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
上目 : カライワシ上目 Elopomorpha
: ウナギ目 Anguilliformes
亜目 : アナゴ亜目 Congroidei
: アナゴ科 Congridae
亜科 : クロアナゴ亜科 Congrinae
: アナゴ属 Conger
: クロアナゴ C. japonicus
学名
Conger japonicus Bleeker, 1879
和名
クロアナゴ
英名
Beach conger

クロアナゴ (黒穴子[1]学名:Conger japonicus)は、アナゴ科の魚である。日本朝鮮半島台湾の沿岸等の太平洋北西部に広く分布する。海底に生息し、体長は1.4mに達する。

利用[編集]

体長が大きいことと、マアナゴよりは少ないものの、体表がぬるぬるしているため、クロアナゴをさばくのには苦労する[1]

完全に生の状態では味がせず、加熱することでうま味が出てくる[1]ハモのように骨切りすれば生食も可能であるが、ハモ同様に湯引きしたほうが美味い[1]

汁物にするのがもっとも美味であるとされ、福岡県宗像大島宗像市)では味噌鍋にしたとうへい鍋が有名である[1]。味噌汁の具にしたり、醤油仕立て、塩仕立てでも食される[1]

蒲焼きや天ぷらにして食すが、味はマアナゴに劣るともされる[2]ハモのように骨切りが必要なため一般家庭では食されることは少ないものの、大分県臼杵市では湯引き等が料理店で昔から広く供されており、特産品として売り出す動きがある[3]

別名[編集]

トウヘイ(福岡県[1]、トウヘエ、ドエイ、クロベエ、カラス、アサギ、ベエスケ、トウスケ、バカ、レイスケ、アナゴウナギ[2]。大分県臼杵市ではレースケと呼ばれる[3]

東京都神奈川県の釣り人は同名のに例えてアナコンダの愛称で呼ぶこともある[1]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h 藤原昌高「大灘穴子」『美味しいマイナー魚介図鑑』マイナビ、2015年、85頁。ISBN 978-4839949419 
  2. ^ a b お魚図鑑 クロアナゴ (PDF) 長崎県水産部
  3. ^ a b 「レースケ」特産魚に 物珍しさに人気じわじわ 大分合同新聞、2015年5月27日

外部リンク[編集]