クランウェルツノガエル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クランウェルツノガエル
クランウェルツノガエル
クランウェルツノガエル Ceratophrys cranwelli
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 両生綱 Amphibia
: 無尾目 Anura
: ツノガエル科 Ceratophryidae
: ツノガエル属 Ceratophrys
: クランウェルツノガエル C. cranwelli
学名
Ceratophrys cranwelli Barrio, 1980
英名
Cranwell's horned frog

クランウェルツノガエルCeratophrys cranwelli)はツノガエル属に分類されるカエル。

分布[編集]

標高700m以下のチャコ地帯に生息する[1]アルゼンチンパラグアイブラジルボリビアから報告がある[2][3]

形態[編集]

体長7.5-12.5センチメートル。体色は明褐色や灰褐色で、濃褐色の斑紋が入る[2]

同属のベルツノガエルと比較すると吻端が突出し、眼上部の角状突起が長い[3]

生態[編集]

乾季になると繭を作り休眠する[2][3]

食性は動物食で、昆虫節足動物、両生類、爬虫類などを食べる[3]

繁殖形態は卵生。雨季に2,000-4,000個の卵を産む[2]

人間との関係[編集]

分布域南部では個体数が減少していると推測されている[1]

ペットとして飼育されることがあり、日本にも輸入されている。飼育下繁殖個体が流通するが、ベルツノガエルとの種間雑種が多い[3]アマゾンツノガエルも含めた種間雑種がファンシーツノガエルという流通名で販売されることもある[2][3]。野生個体が流通することもある。プラケースなどのケージに、半身が浸かる程度の深さで湿らせた土、ミズゴケなどを敷く。餌として昆虫や魚類、人口飼料などを与える。ピンクマウスも食べるが、内臓疾患を引き起こすこともあるため注意が必要[3]

参考文献[編集]

  1. ^ a b c Steffen Reichle, Lucy Aquino, Débora Silvano, Ismael di Tada (2004). "Ceratophrys cranwelli". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.1. International Union for Conservation of Nature. 2014年6月15日閲覧
  2. ^ a b c d e 池田純 「ベルツノガエル」「クランウェルツノガエル」『爬虫類・両生類800種図鑑 第3版』千石正一監修 長坂拓也編著、ピーシーズ、2002年、246-248頁。
  3. ^ a b c d e f g 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド カエル2 南北アメリカ大陸と周辺の島々のカエル』、誠文堂新光社2006年、94-95、129-131頁。

関連項目[編集]