クビワトカゲ

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クビワトカゲ
クビワトカゲ Crotaphytus collaris
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 爬虫綱 Reptilia
: 有鱗目 Squamata
亜目 : トカゲ亜目 Sauria
下目 : イグアナ下目 Iguania
上科 : イグアナ上科 Pleurodonta
: クビワトカゲ科 Crotaphytidae
: クビワトカゲ属 Crotaphytus
: クビワトカゲ C. collaris
学名
Crotaphytus collaris
(Say in James, 1823)
和名
クビワトカゲ
英名
Common collared lizard

クビワトカゲ(首輪蜥蜴、Crotaphytus collaris)は爬虫綱有鱗目トカゲ亜目イグアナ下目クビワトカゲ科クビワトカゲ属に分類されるトカゲ。

分布[編集]

アメリカ合衆国南西部、メキシコ

形態[編集]

全長20-35cm。名前の通り頚部に黒い輪状の模様があり、首輪のように見える。オスの体色は黄褐色から青みがかかる緑色。メスの体色は褐色で、抱卵すると頚部等に赤やオレンジ色の斑紋が入る。

頭部は大型で吻端は突出せず丸みを帯び、四肢は長い。

亜種[編集]

  • Crotaphytus collaris collaris (Say in James, 1823) トウブクビワトカゲ(テキサスクビワトカゲ) Eastern collared lizard
  • Crotaphytus collaris auriceps Fitch & Tanner, 1951  Yellow-headed collared lizard
  • Crotaphytus collaris baileyi Stejneger, 1890 セイブクビワトカゲ Western collared lizard
  • Crotaphytus collaris fuscus Ingram & Tanner, 1971 Chihuahuan collared lizard
  • Crotaphytus collaris nebrius Axtell & Montanucci, 1977  Sonoran collared lizard

生態[編集]

砂漠地帯の岩場に生息する。動きは俊敏で、時速25kmで走ることができる。跳躍力も強く岩や木の間を跳び回ることもある。

食性は肉食性で昆虫類節足動物、小型爬虫類を食べる。

繁殖形態は卵生で、6-7月に1回に2-11個の卵を産む。

人間との関係[編集]

ペット用として流通されることがあり、日本にも輸入されている。野生個体だけでなく繁殖個体が流通することもある。

縄張り意識が強く小型のトカゲを食べる習性があるため、他個体に噛みついたり体格に差があると共食いしてしまうので基本的には単独飼育となる。

飼育は易しいとはいえず、だんだん痩せ細って命を落とすことが多い。寄生虫の可能性もあるが、本種の場合適好温度が高いため温度不足により食滞を起こすことが多いのが原因の場合が多い。

関連項目[編集]