キンシサンゴ

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キンシサンゴFlabellum deludens Marenzeller,1904)は、水深100から600メートルに生息する非固着性の単体性イシサンゴ類の一種[1]。扇子型の小型骨格を持つ。本来は移動能力を持たないが、生育に適さない環境になると、軟体部に大量の海水を吸い込んで風船の様に膨らみ、底面から浮き上がって水流に乗って移動する[2]。軟体部から足糸状や膜状の派出物を形成し、他の硬い基質に一時的に着生する。

脚注[編集]

  1. ^ キンシサンゴ”. 新潟市水族館. 2021年1月1日閲覧。
  2. ^ もりたき (2012年3月22日). “キンシサンゴが膨らむ理由”. 鳥羽水族館. 2020年1月1日閲覧。

参考文献[編集]

  • 「南紀生物くろしお n039」2020.9 キンシサンゴ(刺胞動物門、花虫綱、イシサンゴ目、センスガイ科)の一時的な着生。南方啓司・久保田信