イシダタミヤドカリ

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イシダタミヤドカリ
分類
: 節足動物門 Arthropoda
亜門 : 甲殻亜門 Crustacea
: 軟甲綱 Malacostraca
: 十脚目 Decapoda
下目 : 異尾下目 Anomura
: ヤドカリ科 Diogenidae
: ヤドカリ属 Dardanus
: イシダタミヤドカリ
D. crassimanus
学名
Dardanus crassimanus
H. Milne-Edwards1836

イシダタミヤドカリ(学名:Dardanus crassimanus)は、ヤドカリ科に属する大型種で浅海性ヤドカリ類の代表種とされる。

分布[編集]

房総半島以南から沖縄諸島沿岸にかけて水深2m以深(180mまでとされるがほとんどが50mまでに多い)の岩礁、転石帯に生息する。稀にタイドプールでもみられることがある。

形態[編集]

甲長30〜40mmに達し、鉗脚は左側がはるかに大きく多数の棘歯と剛毛が密生する。第2歩脚の上下縁や背面には刺と長毛があり、左側の第3歩脚の指節と前節の上下縁には長毛が密生しつつ、石畳状の彫刻模様が規則正しく並ぶ。これが名前の由来とされる。

生態[編集]

排卵期間はおよそ2週間とされる。

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 三宅貞祥(1998)原色日本大型甲殻類図鑑(Ⅰ)、保育社、p.261. ISBN 9784586300624
  • 西村三郎 編著(1995)原色検索日本海岸動物図鑑(Ⅱ)、保育社、p.663. ISBM 978-4586302024