バッハ (曖昧さ回避)

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バッハ (Bach)

人物[編集]

ドイツ語。「小川」を意味する現代ドイツ語(新高地ドイツ語)の"Bach"と同じ綴りではあるが、語源は異なる。ゲルマン語より古いゴート語にもさかのぼることができる語の"pah"や"pacht"という綴りが語源で、流しの芸人に与える「おひねり」や「ギャラ」を意味する。英語の"pact"が同じ語源である。バッハの祖先が元々は流しの音楽家をしていたこととも符合する[1]

バッハ家[編集]

17世紀から18世紀にかけて多くの音楽家を輩出した一族。単にバッハと呼んだ時には“大バッハ”ヨハン・ゼバスティアン・バッハを指すのが普通である。彼をはじめとした一族が作曲した作品は現在でも広く演奏されている。詳細はバッハ家を参照のこと。

ヴィルヘルム・フリーデマン、カール・フィリップ・エマヌエル、ヨハン・クリストフ・フリードリヒ、ヨハン・クリスティアンの4人は父との対比で「小バッハ」とも呼ばれる。

  • また、架空のバッハ(P. D. Q.) が存在する。ヨハン・ゼバスティアン・バッハの21番目の息子として創作された冗談音楽のための偽名である。

その他の人物[編集]

地名[編集]

バッハと名の付く地名はドイツオーストリアスイスのドイツ語圏、フランスのアルザス地方(例外的に南仏のオクシタニー地域圏にもある)、イタリアの南チロル地方、ベルギールクセンブルクなど一部でドイツ語が使われる地域に多く存在する。

食品[編集]

  • マヌカハニーが持っている特別な成分を示す指標の一つであるバッハナンバー(バッハ数)『Bach No.』。類似の指標として『UMF蜂蜜協会』に認可された検査機関によって検査されたUMF値とMG値があり併記される場合もある。

脚注[編集]

  1. ^ バッハ―生涯と作品 (講談社学術文庫)