航空科学博物館

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
航空科学博物館
施設外観
航空科学博物館の位置(成田国際空港内)
航空科学博物館
航空科学博物館の位置
航空科学博物館の位置(千葉県内)
航空科学博物館
航空科学博物館 (千葉県)
施設情報
正式名称 航空科学博物館
専門分野 航空
事業主体 公益財団法人航空科学博物館
延床面積 3,750㎡
開館 1989年平成元年)8月1日[1][2][3]
所在地 289-1608
千葉県山武郡芝山町岩山111番地3
位置 北緯35度44分24秒 東経140度23分52秒 / 北緯35.74000度 東経140.39778度 / 35.74000; 140.39778座標: 北緯35度44分24秒 東経140度23分52秒 / 北緯35.74000度 東経140.39778度 / 35.74000; 140.39778
外部リンク 航空科学博物館
プロジェクト:GLAM
テンプレートを表示
公益財団法人航空科学博物館
団体種類 公益財団法人
設立 2012年4月1日
所在地 千葉県山武郡芝山町岩山111番地3
法人番号 9040005016789
起源 財団法人航空科学振興財団(1984年5月-2012年3月31日)
主要人物 永井隆男(代表理事理事長
主眼 航空科学の振興と航空思想の普及に資し、あわせて我が国の航空発展に寄与すること
収入 859,024,339円(2018年3月期・事業活動収入)
支出 760,354,117円(2018年3月期・事業活動支出)
基本財産 20,000,000円
ウェブサイト http://www.aeromuseum.or.jp/
テンプレートを表示

航空科学博物館(こうくうかがくはくぶつかん)は、千葉県山武郡芝山町岩山にある、日本最初の航空専門の博物館である。運営は公益財団法人航空科学博物館成田国際空港の近隣にある。博物館を含む芝山町の成田空港A滑走路南側一体は「スカイパークしばやま」となっている[4]

展示内容[編集]

屋内展示場[編集]

  • 1階と2階は航空機などの各種展示となっている。ボーイング747の実物パーツ(主翼の一部、エンジン、客室輪切り、貨物コンテナ)、実物大客室モックアップ、成田国際空港の模型などが展示されている。
    • 展示スペース中央にはボーイング747-400試作機(機体記号 N401PW[注釈 1])の模型があり、それをシミュレーターで実際に操縦する事が出来る(当日予約制、有料)。
    • DC-8フライトシミュレータが設置されており、日替わりの飛行経路で遊覧飛行が行われる(操縦は出来ない、客室部分はYS-11。当日予約制、有料)。
  • 西棟(写真左側の建物)の屋上に出て、成田国際空港のA滑走路を眺めることが出来る。
  • 4階と5階は管制塔のような部分に入っている。
  • 4階は展望レストラン「バルーン」。成田国際空港のA滑走路の離着陸を見ながら食事を行うことが出来る。
  • 5階は展望室となっていて、係員の飛行機の解説を聞きながら離着陸する飛行機を見ることが出来る[5]。また、実際に使われていた空港管制機材も展示されている。

体験館[編集]

2019年8月のリニューアルで追加された建物。

  • 1階はホールになっており、工作やトークショーなどのイベントを行うことが出来る。
  • 2階はシミュレーター室になっており、ボーイング737MAX(コクピット全体を再現した完全タイプ、小学4年生以上)とボーイング777(機長席計器のみの簡易タイプ、小学1年生以上)が体験出来る(当日予約制、有料)。
  • 3階はバリアフリー対応の展望台となっている。

セクション41[編集]

  • 中央棟と体験館の間に、ボーイング747-200(機体番号 N642NW)機首部分(セクション41と呼ばれる)の実物が展示されている[6]。当日予約制(有料)でガイド付きの室内見学ツアーを実施している。

屋外展示場[編集]

屋外展示品

設立の目的[編集]

特に青少年に対し航空に関する科学知識についてその啓発を図り、もって航空思想の普及及び航空科学技術の振興に寄与し、あわせて日本の航空の発展に資する[9]

沿革[編集]

利用案内[編集]

  • 所在地:〒289-1608 千葉県山武郡芝山町岩山111番地3
  • 開館時間:10:00 - 17:00(入場は16:30まで)
  • 休館日:月曜日(月曜日が国民の祝日の場合は、その翌日)、年末年始(12月29日 - 12月31日)
  • 入館料:大人700円、中高生300円、子供(4歳以上)200円
  • 駐車場あり(無料)

ミュージアム・ショップ[編集]

  • ミュージアム・ショップが1階ロビー脇(無料エリア)にある。
    • 開館時間、休館日は博物館と同様
  • 成田国際空港第1旅客ターミナルビル内に航空科学博物館直営の店舗「バイプレーン」がある。

ギャラリー[編集]

交通アクセス[編集]

自動車[編集]

鉄道[編集]

一般路線バス[編集]

(※利用するバスによってバス停が違うので要注意)

「航空科学博物館」バス停(敷地内)

成田空港交通 【平日のみ、南部博物館線・さくらの山線、循環運転】

  • さくらの山(一部のバスが始発) - 成田空港第2旅客ターミナル - 臨空ビル前・芝山千代田駅入口 - 南部貨物地区 - 航空科学博物館 - サテライト成田 - 航空科学博物館 - 臨空ビル前・芝山千代田駅入口 - 成田空港第2旅客ターミナル
  • 成田空港第2旅客ターミナル - 臨空ビル前・芝山千代田駅入口 - 南部貨物地区 - 航空科学博物館 - 空の駅 風和里しばやま - ひこうきの丘 - 三里塚 - 航空科学博物館 - 臨空ビル前・芝山千代田駅入口 - 成田空港第2旅客ターミナル

【土休日のみ、そらまる線】

  • 成田空港第2旅客ターミナル - 臨空ビル前・芝山千代田駅入口 - 南部貨物地区 - 航空科学博物館 - サテライト成田
  • (一方方向のみ)さくらの山→成田空港第2旅客ターミナル→空の駅 風和里しばやま→ひこうきの丘→航空科学博物館→臨空ビル前・芝山千代田駅入口→成田空港第2旅客ターミナル

JRバス関東

「航空博物館入口」バス停(芝山はにわ道沿い)徒歩10分

空港シャトルバス

  • 成田空港第2旅客ターミナル - 芝山千代田駅 - 南部貨物地区 - 航空博物館入口 - 芝山文化センター - 横芝屋形海岸

高速バス[編集]

「航空科学博物館」バス停(敷地内)

東京 - 富里・多古線(JRバス関東・千葉交通東京駅から高速バスで約1時間30分から1時間40分

  • 東京駅(下りは八重洲南口発、上りは日本橋口着) - 航空科学博物館 - 多古台バスターミナル

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 後のノースウエスト航空デルタ航空 N661US。現在はデルタ航空博物館展示機材[要出典]
  2. ^ ユナイテッド航空から寄贈[要出典]

出典[編集]

  1. ^ a b “日本初の航空科学博物館がオープン 芝山町”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (1989年8月2日) 
  2. ^ “話の港”. 読売新聞 (読売新聞社): p. 夕刊 15. (1989年8月1日) 
  3. ^ a b c d e f “戦後初の国産旅客機や軽飛行機の実物を展示 航空科学博物館が完成”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 22. (1989年8月3日) 
  4. ^ スカイパークしばやまフェス2017に遊びにきませんか?”. 2017年8月27日閲覧。
  5. ^ “円塔から成田空港一望 航空科学博物館 8月1日に開館”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 28. (1989年5月21日) 
  6. ^ a b 航空科学博物館でB747-200型の一般公開がはじまる”. Fly Team (2011年8月5日). 2018年1月2日閲覧。
  7. ^ “YS11型1号機の実物展示 航空科学博物館 芝山町に8月開館”. 毎日新聞 (毎日新聞社): p. 朝刊 24. (1989年5月24日) 
  8. ^ 空港最新情報 航空科学博物館の屋外展示にジェット機が追加されました - 成田国際空港振興協会
  9. ^ a b 航空科学博物館の概要”. 航空科学博物館. 2017年1月2日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g 航空科学博物館の歴史”. 航空科学博物館. 2018年1月2日閲覧。
  11. ^ “航空博、来月着工へ 機動隊宿舎移転条件整う 64年、オープン予定 芝山”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 朝刊 12. (1988年1月30日) 
  12. ^ “DC-8シミュレーター映像、制御装置など改良 芝山航空博物館 きょうリニューアル”. 千葉日報 (千葉日報社): p. 朝刊 14. (2003年4月19日) 
  13. ^ 航空科学博物館 平成30年度行事計画” (PDF). 航空科学博物館. 2018年9月24日閲覧。
  14. ^ 無料レンタルサイクルの利用について”. 芝山鉄道. 2017年12月23日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]