「解剖学」の版間の差分

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'''器官'''(きかん、organ)とは、生物の体を構成する単位で、形態的に周囲と区別され、それ全体としてひとまとまりの機能を担うもののこと。'''臓器'''(ぞうき)とも呼ばれる。'''内臓'''はより狭い概念で、体の内部に位置するものだけを指した呼び方。
[[da:Anatomi]] [[de:Anatomie]] [[en:Anatomy]] [[eo:Anatomio]] [[es:Anatomía]]
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==器官一覧==
'''解剖学'''(かいぼうがく)とは、広い意味で生物体の正常な形態と構造とを研究する学問である。形態科学の一。研究対象により、植物解剖学と動物解剖学とに分けられるが、[[医学]]における解剖学は後者の一部をなす人体解剖学 (humen anatomy e., Mensschenanatomie d.) である。人体解剖学は、ヒトのからだ(身体)のつくり形について学ぶ学問である。

構造を明らかにするためには、外部のみではなく、切りさき内部を細かくわけて研究しなければならない。anatomyとは、(ana)相互にあるいは下から上に(tomia)切るという意味であり、まさに解きわける(剖)と言うことである。生命形態の自然誌(三木成夫、解剖学論集)によると、'''解剖'''とは「解」も「剖」も共に刀で切る象形であり、anatomia etc の欧語は古典ギリシャのana-temnein(ana:up,temno:cut)=cut up(切り尽くす)に由来する。

==研究方法による解剖学の分類==
===肉眼解剖学===
肉眼あるいはルーペ程度の拡大による観察で調べられる範囲で、対象の形態、構造を記述する学問。日本では医師、歯科医師の養成課程ではヒトの肉眼解剖学が、獣医師のそれでは多種の動物を対象にした肉眼解剖学が、それぞれ専門課程の最初の段階で必須項目とされる。解剖実習と称して、ピンセット、メス、はさみ、ノコギリなどを使い、遺体の諸構造(筋、骨、血管、神経、内臓など)を剖出(ぼうしゅつ)し、観察・記録する。
===顕微解剖学(組織学)===
肉眼では観察できない微細な構造について、顕微鏡を駆使して調べ、構造を記載する学問。各器官(臓器)内の構造の特徴を、それを構成する[[細胞]]のレベルまで、あるいは[[細胞内小器官]]のレベルまで解明するもの。
===比較解剖学===
複数の生物種の構造を比較することから、それらに共通する一般的で重要な事項を考察する学問。


==医学における解剖の種類==
医学の現場では、目的が異なるいくつかの解剖が行われる。

===正常構造の教育・研究のための解剖===
上記の肉眼解剖学に相当する。主に学生の教育のために、大学医学部の解剖学の教育担当者の指導の下に行われる。解剖に用いる遺体は、日本ではそのほとんどすべてが[[献体]]制度により、本人の遺志および遺族の同意に基づいて提供された遺体が用いられている。遺体は、[[ホルマリン]]、[[アルコール]]等により、あらかじめ固定・防腐処理されており、学生は数週間~数ヶ月をかけて解剖実習を行う。
===病理所見取得のための解剖===
いわゆる病理解剖。病院で亡くなった患者について、その死亡原因が不明である場合や施した治療の効果を判定する必要がある場合などに、病院の病理学の知識を持った専門医師(病理医)によって行われる。遺族の同意に基づいて行われる。主に大学病院や先端医療を行う研究機関としての役割も併せ持った総合病院で行われる場合が多い。<BR>''この解剖に関する知識体系は、解剖学ではなく[[病理学]]である。''
===社会的要請による解剖===
司法解剖、行政解剖がこれに当たる。<BR>''この解剖に関する知識体系は、解剖学ではなく[[法医学]]である。''


==ヒトの器官一覧==


*[[胃]]
*[[胃]]

2003年12月25日 (木) 05:47時点における版

器官(きかん、organ)とは、生物の体を構成する単位で、形態的に周囲と区別され、それ全体としてひとまとまりの機能を担うもののこと。臓器(ぞうき)とも呼ばれる。内臓はより狭い概念で、体の内部に位置するものだけを指した呼び方。

器官一覧