日本の漫画雑誌

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漫画雑誌が多く並べられているコンビニエンスストアの雑誌売場

日本の漫画雑誌(にほんのまんがざっし)では、日本漫画雑誌について解説する。

特徴[編集]

増刊枠[編集]

漫画雑誌に限らず日本の雑誌は1つの雑誌コードにつき1つの増刊枠を持つことができる。

日本の漫画雑誌ではその増刊枠でタイトルの違う雑誌を実験的に創設し、ある程度様子を見た後、商業的に継続可能な場合新しい雑誌コードを取得し独立創刊させる方法が一般的になっている。

再生紙[編集]

日本の漫画雑誌の多くは古紙を再生させた紙を使用している。その時、元の紙から印刷されたインクを取り除くことが困難なため再生紙に色をつけている。

再録雑誌[編集]

雑誌はそのほとんどが初めて発表された作品で構成された雑誌だが、既に他で発表された作品を再収録することを目的とした雑誌も存在する。女性向け漫画誌には再録中心の雑誌も多く存在しており、全て初掲載の雑誌の表紙に「オール新作」を表示するのは再録中心の雑誌と区別するためである。今ではそのほとんどが初出作品である『月刊コロコロコミック』も創刊当初は小学館の学習雑誌で掲載された『ドラえもん』の再録・総集編的意味合いの濃い雑誌であった。

歴史的変化[編集]

平綴じから無線綴じへ[編集]

日本の漫画雑誌は1970年代までは針金を使った平綴じを中心に製本されていた。その後、製本技術の発展により針金を用いない無線綴じで製本されるようになった。ただ広義的・伝統的意味合いなどから今でも平綴じで製本されている、と表現されることがある。

二色刷りの減少[編集]

日本の漫画雑誌は、過去には巻頭の4色カラーページと黒一色のページの間、巻末などに黒に赤を加えた二色刷りで書かれたページが多く存在していた。しかし2001年前後を境に減少傾向にある。

販売額の減少[編集]

日本の漫画雑誌の販売額は、1995年の3357億円ピークに1996年以降下降している[1][2]

区分[編集]

日本における漫画雑誌には、対象となる購読者の層にあわせて少年コミック誌・少女コミック誌・青年コミック誌(男性向けコミック誌)・女性コミック誌(レディースコミック誌)・成年向け漫画誌などに区別され、ジャンルごとにボーイズラブコミック誌などに区分される。

読者層の高齢化とジャンルの多様化によって年齢・性別では区別できない。 一般的には内容による判断以外では、

雑誌タイトル
雑誌、および雑誌連載作品がまとめられた単行本のサイズ(少年・少女向けの場合、サイズが小さいものが多い)。
平綴じ(無線綴じ)か中綴じか(平綴じの雑誌は少年・少女・女性向けの場合が多い)。
漢字にルビがあるかどうか

などによって判断される。

また、刊行頻度は週刊・隔週刊・月2回刊・月刊・隔月刊・季刊などに分かれる。

以下の一覧では

  • 出版社が「&」で区切られて連続で2社記載されている場合は、前者が発行所で後者が発売元を示す。
  • 記載方法は刊行開始順に明記するが、増刊枠で刊行している雑誌に関しては増刊元と併記。ただし、増刊元雑誌とジャンルが異なる場合は単独で表記する。

少年向けコミック誌[編集]

週刊誌およびその増刊誌[編集]

月刊・隔月刊誌およびその増刊誌[編集]

男性向けコミック誌[編集]

週刊誌およびその増刊誌[編集]

月2回刊誌およびその増刊誌[編集]

月刊誌およびその増刊誌[編集]

パチンコ・パチスロ漫画誌[編集]

歴史・時代劇漫画誌[編集]

麻雀漫画誌[編集]

釣り漫画誌[編集]

ガンダム専門漫画誌[編集]

劇画誌[編集]

ライトアダルトコミック誌[編集]

成年コミック誌[編集]

少女向けコミック誌[編集]

月2回刊誌およびその増刊誌[編集]

月刊誌およびその増刊誌[編集]

隔月刊誌およびその増刊誌[編集]

女性向けコミック誌[編集]

月2回刊誌およびその増刊誌[編集]

月刊誌およびその増刊誌[編集]

年10回刊誌[編集]

隔月刊誌およびその増刊誌[編集]

  • mini SUGAR(秋水社&大都社 2009- 奇数月17日発売)隔月刊
    • mini Berry(秋水社&大都社 2011-)隔月刊
  • HONKOWA(朝日新聞社&朝日新聞出版 2011-)隔月刊
  • Nemuki+(朝日新聞出版 2013-)隔月刊
  • ミステリーブランセレクション青泉社 2013- 偶数月18日発売)隔月刊
  • 50代からの私たち(メディアックス 2016- 、奇数月17日発売)隔月刊
  • 涙・感動! 看護師ものがたり(メディアックス 2016- 、偶数月11日発売)※2020年4月に増刊扱いから独立創刊、2022年3月現在で雑誌コードを新規取得した最後の漫画雑誌
  • ドラマチック愛と涙(メディアックス 2018-、奇数月29日発売)
    • 魔夏の怪談(メディアックス 2008-)※ドラマチック愛と涙増刊

季刊誌およびその増刊誌[編集]

官能系[編集]

ボーイズラブコミック誌[編集]

4コマ漫画誌[編集]

一般向け[編集]

男性向け萌え系[編集]

実話系[編集]

ムック[編集]

  • 本当にあった愉快な話 芸能プレミアム(竹書房 2015-)※バンブームック、季刊
  • COMIC陣(ぶんか社 2017-)※RK MOOK
  • COMIC 必剣(ぶんか社 2019-)※RK MOOK

アンソロジーコミック[編集]

青年向け漫画[編集]

女性向け漫画[編集]

グルメ漫画[編集]

  • 思い出食堂少年画報社 2010-)※アンソロジーコミック、隔月刊
  • ひとりごはん(少年画報社 2014-)※アンソロジーコミック、隔月刊
  • みんなの食卓(少年画報社 2016-)※アンソロジーコミック、隔月刊
  • ときめきごはん(少年画報社 2014-)※アンソロジーコミック、隔月刊
  • ごはん日和(ぶんか社 2016-)※アンソロジーコミック
  • 俺流!絶品めし(ぶんか社 2017-)※アンソロジーコミック

ボーイズラブ漫画[編集]

動物漫画[編集]

マニア向け漫画[編集]

電子コミック誌[編集]

女性向けコミック誌[編集]

  • モバフラ小学館 2007- 毎月5,10,20,25日発売)
  • &FLOWER(小学館 2017-毎週金曜日配信)
  • 禁断Lovers(ぶんか社 2011-)
  • 蜜恋ティアラ(ぶんか社 2015-)
  • ストーリーな女たち(ぶんか社 2015-)
  • 蜜恋ティアラMania(ぶんか社 2016-)
  • ストーリーな女たち ブラック(ぶんか社 2017-)
  • AmarE (インテルフィン 2018-)
  • 蜜恋ティアラ獣(ぶんか社 2018-)
  • ストーリーな女たち(ぶんか社 2015-)
  • 無敵恋愛S*girl Anette(ぶんか社 2016-)
  • Love Silky白泉社 2013- 毎月第3水曜日配信)
  • モバイル恋愛宣言(秋水社 2014-)
  • アネ恋♀宣言(秋水社 2014-)
  • 極上ハニラブ(BookLive 2014-)※月刊
  • Love Jossie(白泉社 2015-不定期)
  • 毒りんごcomic(双葉社 2016-)
  • ラブコフレ(大誠社 2015-)
  • Colorful!(アイエムエー 2016-)
  • 姉フレンド(講談社 2016- 毎月1日配信)
  • プチプリンセス(秋田書店 2016- 偶数月1日配信)※紙媒体から移行。
  • comic Berry’s(スターツ出版 2016-)
  • B's-LOG COMIC(KADOKAWA 2017- )※紙媒体から移行。
  • ショコラブ(リブレ 2017-)
  • Pinkchieri(CLAPコミックス 2017-)
  • ラブパルフェ(オーバーラップ 2017-)
  • 花ゆめAi(白泉社 2018-[3]
  • comic tint(講談社 2018[4]-)
  • 蜜恋ティアラ獣(ぶんか社 2018-)
  • ラブキス!More(ぶんか社 2018-)
  • comic RiSky(ぶんか社 2019-)
  • comicタント(ぶんか社 2019-)
  • noicomi(スターツ出版 2019[5]-)
  • Berry's Fantasy(スターツ出版 2019-[6]
  • ホラーシルキー(白泉社 2019-)
  • 少年ハナトユメ(白泉社 2020[7]-不定期)
  • 恋愛天国竹書房 2020- )※紙媒体から移行。
  • 黒蜜(白泉社 2020-[8]
  • Opa×Comi(プランタン出版 2021-)
  • ダークネスな女たち(ぶんか社 2021-)
  • comic ヤミツキ(ぶんか社 2021-)
  • PRIMO(ぶんか社 2021-)
  • コミックNOAN(ぶんか社 2022-)
  • comic meltyKILL(ぶんか社 2022-)
  • コミックライドアイビー(マイクロマガジン社 2023-)

BLコミック誌[編集]

  • 麗人uno!(竹書房 2011-)※月刊
  • Qpa(竹書房 2011-)
  • iHertZ(大洋図書 2011-)
  • Char@(徳間書店 2012-)
  • ルチルSWEET(幻冬舎コミックス 2012-)※WEBコミックサイトの電子雑誌版
  • CIEL(KADOKAWA 2017-)
  • drap milk(コアマガジン 2012-)※月刊
  • GUSHmaniaEX(海王社 2013-)
  • aQtto!(ジュリアンパブリッシング 2013-2017)→G-Lish(2017-)※月刊
  • 花丸漫画(白泉社 2014-)
  • モバイルBL宣言(秋水社 2014-)
  • Fig(東京漫画社 2014-)
  • enigma(オークラ出版 2015-)
  • .Bloom(ホーム社&集英社 2016-)
  • メロキス(ホーム社&集英社 2017-)
  • LiQulle(オーバーラップ 2016-)※月刊
  • Ficus box(ソルマーレ編集部 2016-)
  • ハニーミルク(講談社 2016- 毎月10日配信)※月刊
  • equal(笠倉出版社 2016-)※月刊
  • comic marginal(双葉社 2017-)
  • B.Pilz(ブライト出版 2017-)
  • Charles Mag(メディアソフト 2017-)
  • カチCOMI(秋田書店 2017-)
  • PriaL(インテルフィン 2018-)
  • kyapi! (芳文社 2018-)
  • 君恋(集英社 2018-)※3号まで紙媒体も移行
  • Tulle(ブライト出版 2018-)
  • mimosa(リイド社 2019[9]-)
  • Strada+(道玄坂書房 2019-)
  • fRag(心交社 2019-)※隔月刊
  • BOY'Sピアス(ジュネット 2019- )※紙媒体から移行。
  • Adam(ブレインハウス 2019-)
  • CRAFT(大洋図書 2019-)※紙媒体から移行。
  • Spicy Whip(コスミック出版 2020-)
  • comic picn(ジーオーティー 2020[10]-)
  • from RED (シュークリーム 2020-)
  • &.Emo(海王社 2020-)
  • in-Pants(ブレインハウス 2021-)
  • エストロ(幻冬舎コミックス 2021-)
  • Chillche(双葉社 2023-)※comic marginal &hからリニューアル

男性向けコミック誌[編集]

アダルトコミック誌[編集]

  • コミックマグナム(ジーオーティー 2009-)
  • WEB版コミック激ヤバ!(メディアックス 2010-)
  • ガチコミ(forcs 2010-)
  • comicクリベロンDUMA(リイド社 2012-)
  • コミックグレープ(ジーオーティー 2013-)
  • メンズ宣言(秋水社 2014-)
  • アナンガ・ランガ(BookLive 2015-)
  • Webコミックトウテツ(一水社 2016-)
  • 月刊Web男の娘・れくしょんッ!S(一水社 2016-)
  • Web配信 月刊 隣の気になる奥さん (一水社 2017-)
  • COMICオルガ(一水社 2019-)
  • COMIC GEE(ブレインハウス 2019-)
  • ダスコミ(文苑堂 2019- )
  • COMIC HOTMILK濃いめ(コアマガジン 2019- )※紙媒体から移行。
  • COMIC失楽天(ワニマガジン社 2020- )※紙媒体から完全移行。
  • G-エッヂ(ゲネシス 2020- )
  • COMICグーチョ(サイコロブックス 2021- )
  • comic Trigger(三和出版 2021- )
  • コミック刺激的SQUIRT!!(一水社 2022- )※紙媒体から移行。
  • サイベリアplus(ぶんか社 2022-)
  • コミックラクウ(ぶんか社 2022-)
  • COMIC X-EROS(ワニマガジン社)※2023年紙媒体から完全移行。

ウェブコミック誌[編集]

日本のウェブコミック配信サイト一覧を参照

漫画を多く掲載している雑誌[編集]

女性向け雑誌[編集]

  • ぷっちぐみ(小学館 2006- 毎月15日発売 対象年齢は5歳から10歳)※キャラクター雑誌
  • キャラぱふぇ(KADOKAWA 2006- 偶数月1日発売)※ゲーム&キャラクター情報誌、隔月刊

男性向け雑誌[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ コミック販売額”. 出版科学研究所. 2023年4月6日閲覧。
  2. ^ マンガ文化とビジネス - NTTコム リサーチ 調査結果”. NTTコム リサーチ:IT動向や消費行動などトレンドな結果結果を公開中. 2023年4月6日閲覧。
  3. ^ 新Webマンガ誌・花ゆめAiで山田南平、高尾滋、田中メカ、久世番子が新連載”. コミックナタリー. 2022年3月1日閲覧。
  4. ^ 【恋に染まる、あなたに染まる】甘く刺激的なデジタルコミック誌「comic tint」4月6日(金)創刊”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年3月1日閲覧。
  5. ^ 電子コミック誌『noicomi』 6/14(金)創刊! 創刊号は各電子書店にて無料で配信!!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年3月1日閲覧。
  6. ^ 電子コミック誌『Berry’s Fantasy』 9/27(金)創刊! 創刊号は各電子書店にて無料で配信!!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年3月1日閲覧。
  7. ^ Inc, Natasha. “少女マンガ作家が少年マンガを描いてみた!白泉社の新電子雑誌・少年ハナトユメ(コメントあり)”. コミックナタリー. 2022年3月1日閲覧。
  8. ^ 女性の刺激的なドラマが満載! あたらしい電子コミック誌「黒蜜」創刊!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年3月1日閲覧。
  9. ^ 橋本あおい、いちかわ壱、加藤スス等が執筆、リイド社初のBLウェブマガジン「mimosa」が2月28日(木)創刊!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年3月1日閲覧。
  10. ^ 藤峰式新作も読める!!新BLレーベル「コミックpicn」5作品配信開始!”. ちるちる. 2022年3月1日閲覧。
  11. ^ ヴァルキリーがWEBで再スタート、大ボリュームを無料配信”. コミックナタリー. 2022年3月1日閲覧。
  12. ^ コミックライドアドバンスが今秋誕生“より刺激的でダイレクトな演出描写の作品”を連載”. コミックナタリー. 2022年3月16日閲覧。
  13. ^ 電子コミック誌『comicグラスト』 5月28日(金)創刊! 創刊号は各電子書店にて無料で配信!!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES. 2022年3月1日閲覧。
  14. ^ Webコミックマガジン『ひふコミ』創刊!一二三書房レーベルの人気コミック作品が大集結!!”. プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES (2024年1月23日). 2024年1月25日閲覧。

外部リンク[編集]