戸田建設
TODA BUILDING(旧本社ビル。建て替えのため2020年解体) | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 |
大証1部(廃止) 1860 2013年7月12日上場廃止 |
略称 | 戸田建[1] |
本社所在地 |
日本 〒104-0032 東京都中央区八丁堀二丁目8番5号 |
本店所在地 |
〒104-8388 東京都中央区京橋一丁目7番1号 |
設立 | 1936年7月10日 |
業種 | 建設業 |
法人番号 | 6010001034874 |
事業内容 | 建築・土木・地域開発・都市開発・不動産 |
代表者 |
今井雅則 (代表取締役会長) 大谷清介(代表取締役社長兼執行役員) 藤田謙(代表取締役兼執行役員副社長) 鞠谷祐士(代表取締役) 宮﨑博之(代表取締役) |
資本金 | 230億100万円 (2015年3月期) |
発行済株式総数 | 3億2,265万6,796株 |
売上高 |
連結:5,104億3,600万円 単独:4,680億8,400万円 (2019年3月期) |
営業利益 |
連結:345億1,800万円 単独:322億1,500万円 (2019年3月期) |
経常利益 |
連結:374億9,300万円 単独:350億2,900万円 (2019年3月期) |
純利益 |
連結:255億9,500万円 単独:244億500万円 (2019年3月期) |
純資産 |
連結:2,691億1,930万円 (2019年3月期) |
総資産 |
連結:6,677億2,200万円 単独:6,269億2,000万円 (2019年3月期) |
従業員数 |
連結:5,296名 単独:4,078名 (2019年3月31日現在) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
大一殖産 12.48% NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE SILCHESTER INTERNATIONAL INVESTORS INTERNATIONAL VALUE EQUITY TRUST 4.55% 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 3.08% アリー 2.92% 三菱UFJ銀行 2.62% (2018年9月30日現在[2]) |
主要子会社 |
戸田道路 62.7% 千代田建工 100% アペックエンジニアリング 100% 戸田ビルパートナーズ 50.5% 戸田ファイナンス 100% 東和観光開発 100% 100%(2015年3月31日現在) |
関係する人物 | 戸田順之助 (名誉会長) |
外部リンク |
www |
特記事項:建設業者許可番号 国土交通大臣許可 (特)第3800号 |
戸田建設株式会社(とだけんせつ)は、東京都中央区に本社を置く、日本の総合建設会社(準大手ゼネコン)。ブランドスローガンは「Build the Culture. 人がつくる。人でつくる。」である。
概要[編集]
売上の62.8%を建築事業が占める建築を主体事業とする企業。横浜税関庁舎や早稲田大学大隈講堂など戦前から官公庁や大学関連に数多くの実績を持つ。また医療・福祉関連施設に強みを持ち、虎の門病院や埼玉県立がんセンターなど多くの病院建築を手掛けている。1999年からは土木を主体とする準大手ゼネコンの西松建設と技術提携を結んでいる[3]。
もっとも大きな特徴として堅実経営が挙げられ、ゼネコン屈指の強固な財務体質を備える。自己資本比率39.1%と[4]、業界トップレベルの安定性を持ち、有利子負債を上回る預金を持っており、事実上の稀有な無借金ゼネコンでもある。こういった良好な財務体質から、R&I(格付け投資情報センター)等の格付けにおいて、大手ゼネコンに並ぶA-に位置づけられるなど、社会的な信用・評価は高い。
2019年から旧本社ビルの(旧)TODA BUILDINGの解体が始まり、2021年には低層部にはミュージアム・ホール・ギャラリー・ショップ等の文化施設、高層部にはオフィスフロアを構える(新)TODA BUILDINGの新築工事が着工した。
沿革[編集]
- 1881年 東京の赤坂にて、戸田利兵衛が戸田方として建設請負業を開始。
- 1898年 京橋区大鋸町(現在の中央区京橋一丁目)に移転[5]。
- 1908年 戸田方を戸田組へと改称する。
- 1936年 株式会社へと移行。
- 1963年 戸田組を戸田建設へと改称する。
- 1961年 中央区京橋一丁目に本社ビル「新八重洲ビルディング」第一期竣工[5]。
- 1966年 新八重洲ビルディング第二期竣工[5]。
- 1969年 東京証券取引所2部上場。
- 1971年 東京証券取引所1部上場。大阪証券取引所1部上場。
- 1987年 業務提携をしていた島藤建設工業(現在の東京証券取引所スタンダードに上場していた)と経営統合。
- 1995年 ゼネコンとしては初のISO9001の認証取得。
- 2000年 業界初のゼロエミッションの達成。
- 2006年 新八重洲ビルディングを「(旧)TODA BUILDING」に改称[5]。
- 2008年 12月、設備会社である株式会社アペックより事業を譲り受け(M&A)、連結子会社として株式会社アペックエンジニアリングを設立。
- 2013年 6月、今井雅則が社長に就任。
- 2016年 10月、一般財団法人戸田みらい基金を設立[6][7]。
- 2018年 12月、福島県の建設会社である佐藤工業の全株式を取得し、佐藤工業を完全子会社化[8][9]。
- 2019年 グループのロゴマークを制定。
- 2019年12月 (旧)TODA BUILDING建て替えのため、本社を中央区八丁堀の自社ビル「T-FIT HATCHOBORI」に仮移転[10]。
- 2021年 (新)TODA BUILDING着工。2024年9月完成予定[5]。
京橋一丁目東地区計画(京橋彩区)[編集]
京橋一丁目東地区計画は、京橋の地で120年以上社業を営む戸田建設が、本社建替えを機に、隣接街区(事業者:永坂産業、石橋財団)と共同して都市再生特別地区制度を活用し、特区テーマを「まちに開かれた、芸術・文化拠点の形成」として、それぞれが超高層複合用途ビルを建設する大規模開発である。TODA BUILDING(事業者:戸田建設)と隣接するミュージアムタワー京橋(事業者:永坂産業、石橋財団)とで構成される一都市計画二事業の大規模開発。
TODA BUILDINGは地下3階・地上28階建ての超高層複合用途ビルで、1~6階をレストランやギャラリー、ホール、ミュージアムなどの芸術文化施設と商業施設、8~27階をオフィスフロアで構成されている[11]。
テレビCM[編集]
知名度向上を目指し、2023年9月からブランドスローガンである「Build the Culture.人がつくる。人でつくる。」をテーマに広瀬アリスを起用したテレビCMの放映を開始した。第1弾は建設中の新本社ビル「TODA BUILDING」で撮影が行われた。第2弾は2024年2月から放映が開始され、戸田建設が行う農業6次産業化(生産・加工・流通・販売の一体化)による地域活性化を⽬指すまちづくりをテーマに撮影が行われた。
CM内で流れる楽曲はNIKO NIKO TAN TANによる提供が行われた。
歴代社長[編集]
個人事業 戸田方 → 戸田組
- 初代戸田利兵衛:1898年 - 1936年
戸田組社長
戸田建設社長
最近の諸問題・不祥事[編集]
- 2002年5月 1999年下妻市発注の建設工事において、コンサルタント会社を介し、市長から予定落札価格を聞き出していたことが明らかになり、本社への家宅捜索を受けた。また、コンサルタント会社に多額の口利き料を払っていたことも明らかになった。
- 2007年11月 千葉県船橋市発注の下水道管敷設工事で、掘削方向を誤り、マンション敷地などの地下に250メートル以上にわたって下水道管を敷設していたことが明らかになった。
- 2008年8月 東京都港区芝浦の芝浦工業大学新校舎建設中のビル8階工事現場(高さ約32m)から大量の生コンクリート約8トン(約3.5m3)が落下する事故が発生し、歩行中の男性が大怪我を負った。
- 2010年4月 広島県福山市の国立病院機構福山医療センター敷地内の解体工事現場において重機が転倒し、東隣の市道を塞ぐ事故が発生した。転倒の際に付近のカードレール破壊や電線の切断を起こし、病院も含め近隣の510戸が一時停電するなどした。市道は通行量の多い道路であったが、幸いにもけが人はいなかった[12]。
主な施工実績[編集]
-
慶應義塾図書館旧館
-
大隈講堂
-
東京湾アクアライン
-
丸の内オアゾ
-
有楽町イトシア
-
茨城県庁舎
-
山田川ダム
-
日本共産党本部
-
グランクロスタワー広島
-
九大中央図書館
- 丸の内オアゾ
- Wコンフォートタワーズ
- 有楽町イトシア
- 慶應義塾図書館旧館
- 早稲田大学大隈講堂
- 早稲田大学総合学術情報センター
- 明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント
- 明治大学和泉キャンパス 和泉ラーニングスクエア
- 東京音楽大学100周年記念本館
- 同志社大学今出川キャンパス 良心館
- 九州大学中央図書館
- 共立講堂
- ナディアパーク・ビジネスセンタービル(第39回BCS賞受賞)
- 北海道開拓記念館(第13回BCS賞受賞)
- 仙台市天文台
- 金沢海みらい図書館
- 日本経済新聞 東京本社ビル
- 東京電力上野支社、足立支社、袖ヶ浦火力発電所1号機開閉所、他
- 村田製作所新本社(2004年)東京支社、野洲事業所M2棟、他
- キャナルワーフタワーズ(建設業初のゼロエミッション達成物件)
- 愛知県庁舎
- 茨城県庁舎(第41回BCS賞受賞)
- ちひろ美術館・東京(第45回BCS賞受賞)
- 中野セントラルパーク・イースト
- 下関市地方卸売市場唐戸市場(第44回BCS賞受賞)
- 求道会館(第45回BCS賞受賞)
- 横浜税関本関(第46回BCS賞受賞)
- 岩手県立大学 体育館・福利棟・メディアセンターA棟、B棟
- 山田川ダム(ゼロエミッション達成、国土交通大臣賞受賞物件)
- 東京国際空港
- 関西国際空港
- 旭川空港
- 宮ヶ瀬ダム
- 長島ダム
- 飯田ダム
- 泊発電所
- 志賀原子力発電所 2号機(原子炉建屋・タービン建屋)
- 関西国際空港連絡橋
- 東京湾アクアライン
- 野田学園高等学校
- 日本共産党本部ビル
- 国立病院機構九州がんセンター
- グランクロスタワー広島・EKI CITY広島(広島駅南口Cブロック再開発、アール・アイ・エーと。第16回ひろしま街づくりデザイン賞大賞)
- 新宿アルタ
- 浦安マリナイースト21望海の街8号棟(不動建設とJV。)
グループ企業[編集]
- 戸田道路
- 戸田ビルパートナーズ
- TGCゼネラルサービス株式会社
- オフショアウィンドファームコンストラクション
- 戸田ファイナンス
- 東和観光開発
- リヴェルト京都鴨川
- マリッサリゾート サザンセト 周防大島
- TSUTAYA BOOKSTORE 常総インターチェンジ
- アペックエンジニアリング
- 佐藤工業(2002年に会社更生法を適用した佐藤工業とは同名だが、無関係である)
提供番組[編集]
- news zero (日本テレビ系列)
- ドラえもん(テレビ朝日系列)
- 10万円でできるかな(テレビ朝日系列)
- 日曜プライム(テレビ朝日系列)
- ANNニュース(テレビ朝日系列、1990年代後半、昼)
- ゴルフ尾崎兄弟・飯合に挑戦(テレビ東京系列)
- 本渡楓と天津飯大郎の「本渡上陸作戦」(超!A&G+)
- ザ!鉄腕!DASH!!
- オールナイトニッポン
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 基本情報 2021年3月9日閲覧
- ^ 四半期報告書(第96期第2四半期)
- ^ “技術提携 継続更新の合意について | 新着情報 | 戸田建設”. 戸田建設株式会社. 2024年4月20日閲覧。
- ^ “財務データ | 株主・投資家情報 | 戸田建設”. 戸田建設株式会社. 2024年4月20日閲覧。
- ^ a b c d e “TODA BUILDING”. 戸田建設株式会社. 2023年8月8日閲覧。
- ^ 財団概要一般財団法人戸田みらい基金
- ^ 戸田建設/担い手育成へ「戸田みらい基金」設立/今井雅則理事長に聞く
- ^ 佐藤工業株式会社(本社:福島県)の株式の取得(子会社化)に関するお知らせ戸田建設 2018年10月26日
- ^ 弊社の株式譲渡について佐藤工業 2018年10月26日
- ^ 『本社部門が働き方改革を目指すスマートオフィスビルに仮移転』(プレスリリース)戸田建設株式会社、2019年12月26日 。2023年8月8日閲覧。
- ^ “2024年秋「TODA BUILDING」がグランドオープン | 新着情報 | 戸田建設”. 戸田建設株式会社. 2024年4月20日閲覧。
- ^ 福山で高さ15メートルの重機横転 通行人にけがはなし 山陽新聞、2010年4月13日閲覧
関連項目[編集]
- 日本の企業一覧 (建設)
- 公益財団法人戸田育英財団