ファイル‐ノート:Settled on the coast Black walnut PA160575.jpg

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 これまでの体験とか経験によるのだが、輝石拾いなどで海岸を散策しているとクルミの実が至る所に打ち上げられていて、割ってみると中身は海水の影響を受けていないものも多数みられる。

 漁港などアスファルトやコンクリートのある場所では近くの浜から拾ってきたのか、カラスがそれらを咥えて急上昇して離し、硬い地面に叩き付けて割れた実の中身を食べる風景をよく見る。

 カラスの習性には食料の貯食という行為があり、海岸に打ち上げられたクルミを拾って近くの藪や林の際の土に押し込んでから、周囲の草やゴミ、葉っぱを被せて隠すという行動をよく目にする。

 クルミは水に浮くため、自身の力で砂の中には潜れない。せいぜい、打ち上げられたら他のゴミや流木、海藻などと一緒に海岸に吹き溜まるくらいだ。以前、海岸で何かの芽が出ていたので掘り返すと、芽の根元にはクルミの実が付いていた。きっとカラスが隠したものが忘れられて発芽したのだろう。

 これらの事実から考えられることは、クルミは川で流されて海に出て、海流に乗ってどこか遠く離れた場所に流れ着き、カラスなどの手を借りて遠い地に根付くのではないか。つまり、子孫を遠くの地に運ぶために、川と海とカラスの手を借りているということが考えられる。

 今回拾ったクルミの実は元々、周囲にクルミの木が無い人の手が届かない山の中に撒いてきた。これが発芽して数年後に実が成れば、クルミは少なくとも海水の影響を受けずに海流で遠くに運ばれることを想定して進化した可能性がある。

--あおもりくま(Aomorikuma) 2019年10月26日 (土) 23:47 (UTC)