THE RiCECOOKERS

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THE RiCECOOKERS
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国マサチューセッツ州サフォーク郡ボストン
ジャンル ロックオルタナティヴ・ロックグランジ
活動期間 2004年 - 2016年
レーベル Anchor Records
事務所 Zazou Productions
公式サイト THE RiCECOOKERS
メンバー 廣石友海(ボーカルギター
藤井恒太(ギター)
若林大祐(ベース
大山草平(ドラムス

THE RiCECOOKERS(ザ・ライスクッカーズ)は、アメリカ合衆国ボストンにて2004年に結成されたロックバンド。所属事務所はZazou Productions。所属レコード会社はAnchor Records。略称は「TRC」、「ライス」。2010年に日本デビュー。2016年に活動休止。

概要[編集]

バークリー音楽大学に通っていた廣石友海(ボーカル、ギター)と藤井恒太(ギター)、若林大祐(ベース)でバンドを結成し、2006年に大山草平(ドラムス)が加わり、現在の編成となる。2004年の結成直後から地元ボストンのクラブやニューヨークへのライブ遠征を繰り返し、実力を蓄える。バークリーの伝統に裏打ちされた緻密な音作りとヘヴィ&ラウドなライブパフォーマンスで人気を集め、2010年5月に拠点をニューヨークに移し、ニューヨークで楽曲制作とライブ活動、日本でライブ活動とメディア出演などを精力的に行った。

バンド名の由来は、日本人がアメリカで活動するにあたり、一番印象に残る名前がいいと考え、いくつか上がった候補の中から「炊飯器」という意味の『THE RICECOOKERS』が選ばれた[1]。現在の表記はTHE RiCECOOKERSで、『i』が小文字なのはデザイン的にすっきりするからである。[2]

楽曲制作に関しては、廣石と藤井がそれぞれ作った曲をスタジオに持っていき、メンバーとアレンジを繰り返して完成させていくスタイルである。 結成当初、英語詞の曲しかなかったが、ライブに来た客に「日本人なんだから日本語で歌えばいいじゃん」と言われたことをきっかけに日本語詞の曲を作るようになる。 英語詞か日本語詞かは作曲してから感覚的に決めている。顕著な例として「will not」ではAメロは日本語詞でサビは英語詞である。

メンバー[編集]

廣石 友海(ひろいし ともみ、1982年8月21日 - )
ボーカルギター担当。メキシコメキシコシティ生まれ。ラテン・アメリカのカルチャーと日本/アメリカの文化をミックスした独自の音楽センスを持つ。ギターの他、ベースドラムサックスクラリネットなどもこなすマルチ・プレイヤー。バークリー音楽大学卒業。趣味は映画観賞。好きな飲み物はコーヒービール。しかし、友達と“利きビール”を行った際に生ビール発泡酒の違いが分からず、惨敗する。
藤井 恒太(ふじい こうた)
ギター担当。リーダー。東京都東大和市[3]生まれ。都心の音楽文化にどっぷりとつかりながら育つ。後にスティーヴィー・レイ・ヴォーンジミ・ヘンドリックスなどのブルース・ギタリストから大きな影響を受け、現在のプレースタイルとなる。バークリー音楽大学卒業。シャイ。極度の方向音痴[4]。好きな食べ物はラーメン(特に醤油)。空手の有段者であるが、空手を習っている当時小学生の姪っ子にパンチされ、ろっ骨にヒビが入ったことがある。幽霊と戦って勝ったことがある(本人談)。
若林 大祐(わかばやし だいすけ)
ベース担当。神奈川県横浜市生まれ。愛称は「バーヤン」。憧れのベーシストマーカス・ミラー。音楽専門学校で藤井恒太と出会う。韓国でのパフォーマンス後、バークリー音楽大学に留学、ライスクッカーズに加入する。好きな食べ物はカレー(甘口)[5]タクシーの運転手に”ダイスケ、ボールにサインしてくれ”とメジャーリーガー松坂大輔に勘違いされサインしたことがある(当の本人は、自分の名前がダイスケであることから、勘違いされたことに気づかなかった)。
大山 草平(おおやま そうへい)
ドラムス担当、コーラス(ライブ)。京都府生まれ。幼少の頃より和太鼓を始める。その後、ドラムへと移行し、18歳の時に"JUMP UP LIVE"でベスト・ドラマー賞を受賞する。バークリー音楽大学に留学後、ライスクッカーズに加入する。特技はビールを飲みながらケーキを食べること[6]雨男ボストンからニューヨークに引っ越した矢先に自転車を盗まれてしまう。パスタを作ると9割の確率でカルボナーラになる。

経歴[編集]

2006年
  • セルフ・プロデュースでアルバム『1st Blood』を全米リリース。
2007年
  • 世界的な音楽コンテスト"EMERGENZA"に出場。マサチューセッツ州決勝まで進出し、日本バンド初のファイナリストとなった。
2008年
2009年
  • ボストンでミニアルバム『Four of Our Songs』をレコーディング。
2010年
  • 1月25日 - 2月4日、西麻布『Sweet Emotion』での日本初ライブを皮切りに日本初ツアー(東京)を行う。
  • 1月29日、ミニアルバム「Four of Our Songs」をリリース。
  • 5月、活動拠点をボストンからニューヨークに移す。
  • 5月1日 - 5日堤幸彦演出の舞台『2LDK』(青山円形劇場)で、楽曲「SECOND BEST」とそのPVが使用される。
  • 6月、ニューヨークで行われる野外イベント"JAPAN DAY"に出演。
  • 8月19日 - 10月3日、日本ツアー(東京、仙台、京都、名古屋、大阪)を行う。
  • 8月18日、10月8日放送開始のTBS系ドラマ『SPEC〜警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿〜』の主題歌として新曲(この時点で「NAMInoYUKUSAKI」「波のゆくさき」とは発表されていない)が起用されることが公式サイト等で発表される。
  • 9月8日、ミニアルバム『CHACMOOL』をリリース。
  • 12月1日、シングル『NAMInoYUKUSAKI』をリリース。
  • 12月2日 - 12月15日、日本ツアー(東京、大阪、山口、金沢、名古屋)を行う。
  • 12月22日、シングル『NAMInoYUKUSAKI 〜TV SPECial COLLECTION』をリリース。
2011年
  • 3月16日、iTunesにて、ライブ・アルバムEat, Breathe and Live』から「Lost Raven」を先行リリース。
  • また、同日に2010年10月、渋谷・Star Loungeで行われたResponseとのライブイベントを収録したDVD『Under the Shoes』を発売。
  • 3月28日、3月11日に起きた東日本大震災を受け、2か月の期間限定で「KARUNA DEMO」の配信を公式サイト等で行う。
  • 4月14日、同日放送開始のTBS系バラエティ『さまぁ〜ずのヤリタ☆ガ〜リ〜』のエンディング・テーマに「Lost Raven」が起用されることが公式サイト等で発表される。
  • 4月27日、ライブ・アルバム『Eat, Breathe and Live』をリリース。
  • 6月29日、iTunesにて、フルアルバム『【sélf】』から「SAKANAGI」を先行リリース。
  • 7月8日 - 7月24日、日本ツアー(大阪、名古屋、京都、東京)を行う。
  • 7月13日、フルアルバム『【sélf】』をリリース。
2012年
  • 1月28日、映画『劇場版 SPEC〜天〜』の主題歌に、ドラマに引き続き「NAMInoYUKUSAK 〜天〜」が起用されることが一部報道で発表される。
  • 3月23日、US盤ミニアルバム『Paradise』をリリース。
  • 4月4日、ミニアルバム『Showtime』をリリース。
  • 4月4日 - 4月22日、日本ツアー(神戸、大阪、仙台、東京、京都)を行う。
  • 7月7日、TBS系『CDTV』2012年8月度エンディングテーマに「hero」が起用されることが公式サイト等で発表される。
  • 8月1日、iTunesにて、配信シングル「hero」をリリース。
  • 8月8日 - 8月17日、日本ツアー(東京、北海道)を行う。
  • 9月5日、ミニアルバム『PIED PIPER』をリリース。
  • 12月19日、iTunesにて、配信シングル「ムリヤリ」をリリース。
2013年
  • 1月1日、TBS系『CDTVスペシャル 年越しプレミアライブ 2012→2013』にて、初めて歌番組に出演。
  • 1月3日 - 1月14日、日本ツアー「THE RiCECOOKERS TOUR ‘HOT BUTTERED RUM 2013′」(東京、名古屋、大阪)を行う。
  • 5月1日、シングル『of the real』をリリース。
  • 5月3日 - 5月14日、日本ツアー「THE RiCECOOKRS SPRING TOUR 2013」(名古屋、大阪、福岡、横浜、埼玉、東京)を行う。
    • そのツアーにて未発表曲、「AUDIOLETTER」を披露する。
  • 9月5日 - 9月8日、初のUSツアーをKAGERO、UZUHIと合同で行う。
  • 9月13日、映画『劇場版 SPEC〜結〜』の主題歌に、「audioletter」が起用されることが一部報道で発表される。
  • 10月25日 - 11月3日、日本ツアー(東京)を行う。
  • 11月13日、iTunesにて、2ndフルアルバム『parallax』から「audioletter」を先行リリース。
  • 11月27日、2ndフルアルバム『parallax』をリリース。
2014年
  • 1月9日、「audioletter」のミュージック・ビデオを一週間限定で公開する。
  • 1月24日 - 2月11日、日本ツアー(大阪、広島、福岡、東京、栃木、愛知)を行う。
  • 8月、全米でEP「again and again」をリリース。
  • 9月29 - 10月11日、日本ツアー(東京、京都、大阪)を行う。
  • 10月11日、「MINAMI WHEEL 2014」出演。
2015年
  • 8月14日〜9月12日、THE RiCECOOKERS「Gotta Wear Shades Tour 2015」開催。

ディスコグラフィ[編集]

自主制作盤[編集]

シングル[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2010年12月1日 NAMInoYUKUSAKI UZCL-1012
2nd 2010年12月22日 NAMInoYUKUSAKI 〜TV SPECial COLLECTION UZCL-1013
3rd 2013年5月1日 of the real UZCL-1020

配信限定シングル[編集]

発売日 タイトル 規格 収録アルバム
2011年3月16日 Lost Raven デジタル・ダウンロード Eat, Breathe and Live
2011年6月29日 SAKANAGI デジタル・ダウンロード 【sélf】
2012年8月1日 hero デジタル・ダウンロード PIED PIPER
2012年12月19日 ムリヤリ デジタル・ダウンロード
2013年11月13日 audioletter デジタル・ダウンロード parallax

アルバム[編集]

フルアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2011年7月13日 【sélf】 BMP-2010
2nd 2013年11月27日 parallax UZCL-1026

ミニアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2010年1月29日 Four of Our Songs BMP-1004
2nd 2010年9月8日 CHACMOOL BMP-2005
3rd 2012年3月23日 Paradise
4th 2012年4月4日 Showtime UZCL-1017
5th 2012年9月5日 PIED PIPER UZCL-1018
6th 2014年8月9日 again and again

ライブアルバム[編集]

発売日 タイトル 規格品番
1st 2011年4月27日 Eat, Breathe and Live UZCL-1015

DVD作品[編集]

  • Under the Shoes(2011年3月16日、インディーズ・メーカー)

ミュージックビデオ[編集]

監督 曲名
Masayuki Inoue hero
堤幸彦 「波のゆくさき」「audioletter」(出演:北村一輝)
西野亮廣 of the real」(撮影・CGエフェクト・コンポジット・ストップモーションパートのスタッフコーディネート:船本恵太)
不明 Outside In」「ムリヤリ」「Time Traveler

脚注[編集]

  1. ^ MID-FM 『MID Feeling Good Times』 - 2013年5月2日放送。
  2. ^ Twitter - 2012年10月23日
  3. ^ Finally FUKUOKA!
  4. ^ STROBE NIGHT!』(2013年11月2日放送、NACK5
  5. ^ Top of the Morning』(2013年10月16日放送、LOVE FM
  6. ^ THE RiCECOOKERS HIGH FIVE DECEMBER | THE RiCECOOKERS(2013年1月8日)、2013年11月21日参照。

外部リンク[編集]