石橋蓮司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いしばし れんじ
石橋 蓮司
本名 石橋 蓮司
生年月日 (1941-08-09) 1941年8月9日(82歳)
出生地 日本の旗 日本東京府荏原区
(現:東京都品川区
身長 178 cm
血液型 AB型
職業 俳優
声優
演出家
ジャンル 映画
テレビドラマ
舞台
ナレーション
活動期間 1954年 - 現在
配偶者 緑魔子
主な作品
テレビドラマ
独眼竜政宗
北条時宗
義経
風林火山
仮面ライダーディケイド
花子とアン
Dr.倫太郎
西郷どん
#家族募集します
日本沈没-希望のひと-
映画
黄昏流星群 星のレストラン
一度も撃ってません
 
受賞
日本アカデミー賞
最優秀助演男優賞
第14回『公園通りの猫たち
われに撃つ用意あり』『浪人街
優秀助演男優賞
第5回『獣たちの熱い眠り
『魔性の夏』
第34回『今度は愛妻家
ブルーリボン賞
助演男優賞
第53回『アウトレイジ
今度は愛妻家
その他の賞
TAMA映画祭
最優秀作品賞

2016年団地
特別賞
2011年大鹿村騒動記
備考
「劇団第七病棟」主宰
テンプレートを表示

石橋 蓮司(いしばし れんじ、1941年8月9日[1][2] - )は、日本俳優声優演出家。本名は同じ[1]

東京府[1][2]荏原区(現在の東京都品川区)出身。日本大学高等学校卒業、日本大学[1]藝術学部映画学科中退[3]。アートプランニング[4]、第七企画[1]を経て、「劇団第七病棟」主宰。オフィス・ロータス所属、株式会社アルファエージェンシーに業務委託。

身長178cm血液型はAB型。妻は緑魔子

来歴[編集]

建具職人だった父と母が離婚し、母のほうについた。母、姉、弟の4人と戸越連れ込み旅館で育つ[5]

中学生時代の1954年、母親に連れられ当時近所にあった劇団若草に所属[3]。同年13歳のとき東映児童劇映画第1回作品『ふろたき大将』で主役デビュー[3][6]。17歳で劇団若草を辞め、東映児童劇団に身を預ける[3]。大学中退後の1965年劇団青俳の養成所に入所[3]

1968年、共に青俳を脱退した劇作家の清水邦夫、演出家の蜷川幸雄、俳優の蟹江敬三岡田英次真山知子らと劇団現代人劇場を旗揚げする。1971年に現代人劇場が解散した後、1972年に清水、蜷川、蟹江と劇結社「櫻社」を結成。1974年に蜷川が商業演劇に活動の幅を広げたのを機に櫻社が解散した後は、1976年緑魔子と劇団第七病棟を旗揚げする。第七病棟の公演では、使われなくなった建物を劇場に改造して唐十郎山崎哲の作品を上演し、その多くで自ら演出を手掛けている。

2008年には、東映が実施する若手俳優の育成を目標とした「東映大学」プロジェクト(東映作品に重点的に出演する機会を若手俳優に与える)の校長に就任している[7]

2016年にはNHK広島のヒロシマ8.6ドラマふろたき大将 故郷に帰る』で自身のデビュー作である『ふろたき大将』の宮田徳三役を60年ぶりに演じた。この際石橋自身はよくこの企画が通ったなと同役を演じる事に驚いたと語っている。

2020年公開予定の阪本順治監督のハードボイルドコメディ映画『一度も撃ってません』で、『黄昏流星群 星のレストラン』以来18年ぶりに長編映画で主演を務める[8]

人物[編集]

特技は日本舞踊[1]

悪役などのアブノーマルな役からコミカルな役柄まで幅広く演じ、テレビのドキュメンタリー番組のナレーションやNHKの人形劇など、声の仕事でも知られる。

降旗康男監督作品には互いのキャリアの初期から40年にわたって出演を続けているほか、深作欣二篠田正浩市川崑神代辰巳田中登らに起用され続けてきた。三池崇史堤幸彦監督作品の常連でもある。

バラエティ番組にはほとんど出演しないが、自身がゲスト出演するトーク番組には出演が多い。2008年1月に俳優の竹中直人がホストを務めるラジオ番組『竹中直人ハードボイルド・ソーセージ』にゲスト出演した際には、子役時代の話や1970年代の新宿ゴールデン街でのエピソードについて語っている。2012年のNHKの『スタジオパークからこんにちは』では蜷川幸雄とのエピソードを振り返り、トーク中に電話中継で蜷川がエールを送った時には涙を流した。また2016年の同番組にも出演し、『蜷川には芝居の事でダメだしされた事がなかった』と振り返っている。また夫人である緑魔子との出会いについても語り、当時アイドル女優だった緑が自分みたいな小物とプライベートで仲良くなってくれるとは思わなかったと語っている。

出演[編集]

※「 - 」は役名

映画[編集]

1950年代[編集]

  • ふろたき大将(1955年、東映石橋蓮名義
  • 暁の合唱(1955年、大映) - 斎村銀二郎
  • 33号車応答なし(1955年、東宝
  • 幼きものは訴える(1955年、日活) - チャリ坊

1960年代[編集]

1970年代[編集]

1980年代[編集]

1990年代[編集]

2000年代[編集]

2010年代[編集]

2020年代[編集]

テレビドラマ[編集]

NHK[編集]

日本テレビ[編集]

TBS[編集]

フジテレビ[編集]

関西テレビ放送[編集]

テレビ朝日[編集]

テレビ東京[編集]

WOWOW[編集]

時代劇専門チャンネル[編集]

ゲスト・単発出演[編集]

スペシャル[編集]

ウェブドラマ[編集]

Vシネマ[編集]

舞台[編集]

劇場アニメ[編集]

ゲーム[編集]

ラジオドラマ[編集]

  • ラジオ図書館 「地平線へピクニック めりけんじゃっぷ海太郎伝」(1985年6月17日、TBSラジオ) - 長谷川海太郎 役
  • ヴァーチャルリアリティラジオドラマ 「今日、悲別で」(1991年12月31日、ニッポン放送
  • 大晦日ラジオドラマスペシャル 「倉本聰 ニングル」(1994年12月31日、ニッポン放送)
  • FMシアターNHK-FM
    • 「ゴアの扉」(1994年1月29日)
    • 「海の中の砂漠」(1999年3月20日)
    • アルケミスト」(2001年9月22日)
    • 「がらんどう奇譚」(2005年2月12日)
    • 「母、逝かず」(2015年4月25日)
    • 「レオナルド・ダ・ヴィンチの恋人」(2021年4月17日) - 秀治 役
    • 「決められない松田、おすすめの一本」(2022年5月21日)
    • 「琥珀のひと」(2022年6月4日) - 矢部吉森(モーリー) 役
  • 青春アドベンチャー(NHK-FM)
    • 封神演義 第1部」(1998年8月3日 - 28日) - 姜子牙(太公望) 役
      • 「封神演義 第2部 ~朝廷軍の逆襲~」(1999年8月2日 - 27日)
      • 「封神演義 第3部 ~易姓革命~」(2000年8月7日 - 9月1日)
    • 「襲大鳳 羽州ぼろ鳶組」(2024年3月25日 - 4月12日) - 伊神甚兵衛 役

人形劇[編集]

CM[編集]

その他[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f 日本タレント名鑑'82』VIPタイムズ社、1981年、24頁。 
  2. ^ a b 石橋蓮司 - 日本タレント名鑑
  3. ^ a b c d e 早川さや香. “石橋蓮司氏(俳優)”. プロフェッショナルの唯言 (オージス総研). オリジナルの2018年2月12日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180212094406/https://c.filesend.to/ct/?p=5346&page=2 2018年5月15日閲覧。 
  4. ^ 日本タレント名鑑'80』VIPタイムズ社、1979年、24頁。 
  5. ^ 木村隆『この母ありて』 青蛙房 2010年 41頁
  6. ^ 余村泰樹 (2016年6月13日). “石橋蓮司『ふろたき大将』再び 来月1日NHK総合”. 中国新聞 (ヒロシマ平和メディアセンター). オリジナルの2018年5月15日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180514143544/http://www.hiroshimapeacemedia.jp/?p=60532 2018年5月15日閲覧。 岡本玄 (2016年7月22日). “(被爆国から2016夏)俺たちの問題 わかって:石橋蓮司『ふろたき大将』再び 来月1日NHK総合”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞). オリジナルの2017年5月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20170518220156/https://www.asahi.com/articles/ASJ7845CQJ78PTIL00X.html 2018年5月15日閲覧。 “vol.10教育映像マイスター作品を観て頂いて、気付いて頂けたら成功ですね、プロデューサー名利につきます”. 東映マイスター (東映). オリジナルの2018年2月12日時点におけるアーカイブ。. https://archive.fo/1a8v8 2018年5月15日閲覧。 
  7. ^ 東映映画大学が発足!略して“トーダイ”校長には俳優の石橋蓮司”. シネマトゥデイ (2008年10月2日). 2022年6月17日閲覧。
  8. ^ “石橋蓮司、阪本順治監督『一度も撃ってません』で18年ぶり映画主演!”. シネマトゥデイ. (2019年12月4日). https://www.cinematoday.jp/news/N0112741 2019年12月4日閲覧。 
  9. ^ 阪本順治×藤山直美が15年ぶりの再タッグ、「団地」に斎藤工らも出演”. 映画ナタリー (2015年7月23日). 2015年7月24日閲覧。
  10. ^ “小西真奈美主演『トマトのしずく』予告編が公開 “家族愛”描くヒューマンドラマ”. ORICON STYLE. (2016年10月24日). https://www.oricon.co.jp/news/2080342/full/ 2016年10月24日閲覧。 
  11. ^ “撮影終了「一茶」も公開未定 お蔵入りの訳とは”. デジタル毎日新聞. (2018年1月11日). https://mainichi.jp/articles/20180112/k00/00m/040/140000c 
  12. ^ “リリー・フランキーが小林一茶役で主演、藤沢周平による伝記小説を映画化”. 映画ナタリー. (2016年10月13日). https://natalie.mu/eiga/news/205205 2016年10月13日閲覧。 
  13. ^ “「ラーメン食いてぇ!」中村ゆりか、誕生日ケーキを食べて一言”. 映画ナタリー. (2018年3月3日). https://natalie.mu/eiga/news/272056 2018年3月9日閲覧。 
  14. ^ “岡田准一と西島秀俊が時代劇で初共演、木村大作の監督3作目「散り椿」”. 映画ナタリー. (2017年5月24日). https://natalie.mu/eiga/news/233834 2017年5月24日閲覧。 
  15. ^ 母を亡くした時、僕は遺骨を食べたいと思った。”. 映画.com. 2019年2月7日閲覧。
  16. ^ 映画「キングダム」信は山崎賢人、政は吉沢亮!キャスト、監督らが製作発表会見”. コミックナタリー. ナターシャ (2018年10月9日). 2018年10月9日閲覧。
  17. ^ “三吉彩花×清水崇「犬鳴村」予告解禁、坂東龍汰、大谷凜香、古川毅の出演も発表”. 映画ナタリー. (2019年10月29日). https://natalie.mu/eiga/news/353189 2020年7月18日閲覧。 
  18. ^ “浅野忠信&宮沢りえが白洲次郎、正子夫妻 小林薫が吉田茂に 「日本独立」12月18日公開”. 映画.com. (2020年10月31日). https://eiga.com/news/20201031/3/ 2020年10月31日閲覧。 
  19. ^ 映画『お終活 再春!人生ラプソディ』作品情報”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2023年11月30日). 2023年11月30日閲覧。
  20. ^ 高畑淳子が歌い!橋爪功はパタカラ体操「お終活」第2弾の場面カット20点一挙公開”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年2月7日). 2024年2月7日閲覧。
  21. ^ 松本潤主演の映画「99.9」新キャストに西島秀俊、道枝駿佑、蒔田彩珠ら7名”. 映画ナタリー. ナターシャ (2021年8月24日). 2021年8月24日閲覧。
  22. ^ 松本潤主演の映画「99.9」公開日が12月30日に決定、予告編とポスター解禁”. 映画ナタリー. ナターシャ (2021年9月13日). 2021年9月13日閲覧。
  23. ^ "伊藤健太郎主演、映画『冬薔薇』小林薫、余貴美子ほか出演者発表". ORICON NEWS. oricon ME. 31 March 2022. 2022年3月31日閲覧
  24. ^ “間宮祥太朗主演、島崎藤村の「破戒」60年ぶりに映画化 相手役は石井杏奈”. ORICON NEWS (oricon ME). (2022年2月16日). https://www.oricon.co.jp/news/2224744/full/ 2022年2月16日閲覧。 
  25. ^ "池田エライザ、田中圭×犬童一心監督「ハウ」に参加! 石田ゆり子がナレーションを担当". 映画.com. カカクコム. 31 May 2022. 2022年5月31日閲覧
  26. ^ なにわ男子・大西流星、目黒蓮が仕える皇子役 『わたしの幸せな結婚』追加キャストに決定”. ORICON NEWS. oricon ME (2022年11月11日). 2022年11月11日閲覧。
  27. ^ “黒木華主演映画『せかいのおきく』に佐藤浩市ら出演 第52回ロッテルダム国際映画祭出品も”. リアルサウンド映画部 (blueprint). (2022年12月22日). https://realsound.jp/movie/2022/12/post-1218114.html 2022年12月22日閲覧。 
  28. ^ “神木隆之介主演、映画『大名倒産』キムラ緑子・梶原善・高田延彦・藤間爽子・ヒコロヒーほか出演”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年1月19日). https://www.oricon.co.jp/news/2264586/full/ 2023年1月19日閲覧。 
  29. ^ “綾瀬はるか主演、映画『リボルバー・リリー』“豪華キャスト”勢ぞろい新ビジュアル”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年8月10日). https://www.oricon.co.jp/news/2290540/full/ 2023年8月10日閲覧。 
  30. ^ 吉高由里子主演『風よ あらしよ 劇場版』 2024年2月9日公開へ 共演に永山瑛太、稲垣吾郎ら”. リアルサウンド映画部. blueprint (2023年10月27日). 2023年10月27日閲覧。
  31. ^ 『西郷どん』新キャスト発表!”. NHKドラマトピックス. NHK (2018年2月14日). 2018年2月14日閲覧。
  32. ^ “中村七之助・永山瑛太 W主演!正月時代劇「ライジング若冲 天才かく覚醒せり」制作開始”. (2020年9月18日). https://web.archive.org/web/20201002155651/https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/20000/436065.html 2020年9月18日閲覧。 
  33. ^ "聴覚障害者の母と息子の強い絆を描いた「心の糸」を4/14にBSPと4Kで放送". NHK. 2023年3月9日. 2023年4月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月16日閲覧
  34. ^ "門出の桜ミニ(2) 恋のゆくえ 編". NHK. 2023年2月14日. 2023年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年4月29日閲覧
  35. ^ 流行感冒”. NHK (2021年4月10日). 2021年4月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月10日閲覧。
  36. ^ 忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段”. NHK (2021年12月4日). 2021年12月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月10日閲覧。
  37. ^ 池波正太郎生誕100年BS特集時代劇「まんぞくまんぞく」”. NHK (2022年12月30日). 2023年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月1日閲覧。
  38. ^ “白石聖、中島裕翔の幼なじみ役 『大奥』追加キャスト4人発表”. ORICON NEWS (oricon ME). (2022年12月19日). https://www.oricon.co.jp/news/2261315/full/ 2022年12月19日閲覧。 
  39. ^ プレミアムドラマ「グレースの履歴」新たな出演者決定のお知らせ”. NHK. 日本放送協会 (2023年2月9日). 2023年2月9日閲覧。
  40. ^ 青柳翔×大東駿介が新興宗教を立ち上げる主人公に 『仮想儀礼』NHKで連続ドラマ化決定”. リアルサウンド映画部. blueprint (2023年10月30日). 2023年10月30日閲覧。
  41. ^ 児嶋一哉、『99.9』新作SPドラマに事件の被告人役で出演 「大島役の児嶋だよ!」”. Real Sound|リアルサウンド 映画部. blueprint. 2021年12月4日閲覧。
  42. ^ 石橋蓮司、金田明夫、渡辺哲、鈴木もぐら、銀粉蝶 『ラストマン』最終章に出演決定”. Real Sound|リアルサウンド 映画部. blueprint (2023年6月11日). 2023年6月12日閲覧。
  43. ^ “北川景子、初の弁護士役!北村一輝がバディのSPドラマ「指定弁護士」”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2018年8月12日). https://www.cinematoday.jp/news/N0102843 2018年8月14日閲覧。 
  44. ^ COWBOY BEBOP 天国の扉”. メディア芸術データベース. 2016年8月19日閲覧。

外部リンク[編集]