「おとわっか」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
1行目: 1行目:
{{Mergeto|ファイナルファンタジーX|おとわっか|date=2022-6}}
{{Mergeto|ファイナルファンタジーX|おとわっか|date=2022-6}}
'''おとわっか'''とは、[[ファイナルファンタジーX]]を題材として制作された[[音MAD]]動画。[[2022年]][[5月]]に[[YouTube]]や[[ニコニコ動画]]に投稿され、その後3週間で削除された。同作に登場するキャラクターを同性愛者とする演出や、[[LGBT|LGBTQ+]]への揶揄や侮辱をエンターテイメントとして消費することが物議を醸した<ref name=":0">{{Cite web |title=「FF10」二次創作動画「おとわっか」、スクエニの申し立てにより削除 300万再生超の人気も、差別的笑いに物議|url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2206/06/news183.html |website=ねとらぼ |access-date=2022-06-20 |language=ja}}</ref><ref name=":1">{{Cite web |title=『FF10』二次創作「おとわっか」動画が削除 LGBTQ+を揶揄する演出に批判も |url=https://kai-you.net/article/83854 |website=KAI-YOU.net {{!}} POP is Here . |access-date=2022-06-18 |language=ja}}</ref>。
'''おとわっか'''とは、[[ファイナルファンタジーX]]を題材として制作された[[音MAD]]動画。[[2022年]][[5月]]に[[YouTube]]や[[ニコニコ動画]]に投稿され、その後3週間で削除された。同作に登場するキャラクターを同性愛者とする演出や、[[LGBT|LGBTQ+]]への揶揄や侮辱をエンターテイメントとして消費することが物議を醸した<ref name=":0">{{Cite web |title=「FF10」二次創作動画「おとわっか」、スクエニの申し立てにより削除 300万再生超の人気も、差別的笑いに物議|url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2206/06/news183.html |website=ねとらぼ |access-date=2022-06-20 |language=ja}}</ref><ref name=":1">{{Cite web |title=『FF10』二次創作「おとわっか」動画が削除 LGBTQ+を揶揄する演出に批判も |url=https://kai-you.net/article/83854 |website=KAI-YOU.net {{!}} POP is Here . |access-date=2022-06-18 |language=ja}}</ref>。

{{External media|video1=[https://www.youtube.com/watch?app=desktop&v=4gX2k6lT_L0 【合作】おとわっか ([[YouTube]]にて第三者によって再投稿されたもの。)]}}


== 略歴 ==
== 略歴 ==

2022年7月7日 (木) 17:46時点における版

おとわっかとは、ファイナルファンタジーXを題材として制作された音MAD動画。2022年5月YouTubeニコニコ動画に投稿され、その後3週間で削除された。同作に登場するキャラクターを同性愛者とする演出や、LGBTQ+への揶揄や侮辱をエンターテイメントとして消費することが物議を醸した[1][2]

略歴

正式なタイトルは『【合作】おとわっか』。2022年5月7日にラグマットによりニコニコ動画へ投稿され、その後、急速に再生回数が増加した[2]。この動画の話題性が高かったため、Steamのジャンル「RPG」カテゴリにおいて、『FINAL FANTASY X | X-2 HD Remaster』が人気上位にランクインした[1][3]。それと並行して、作中キャラクターを同性愛者として物笑いの種にする行為の是非について議論が起きた[1]。動画投稿からおよそ一か月後の6月6日、スクウェア・エニックスの申立により、同動画はニコニコ動画から削除された[1]。削除理由は著作権侵害である[4]。最終的に、再生回数は310万回を超えていた[1]。削除を受けて動画の投稿者はTwitter上で謝罪し、動画を再投稿する予定はないと表明した[1]

ゲームメディア・AUTOMATONは、5月25日に「『FF10』のワッカが突如ネットミーム化。闇深い“ワッカ構文”や謎のコラージュが広まる」という記事を公開し、その後6月7日に執筆者記名をAUTOMATON編集部名義へと変更し、記事全文に打ち消し線を入れ、謝罪した[2][5]。理由は、同性愛を侮辱する表現を含み、無批判に掲載すべきではないという一連の批判を受けたため、としている。ネット文化の取り扱いの精査を再検証し防止策を設定するとも述べている[2][5]

内容

ファイナルファンタジーXの二次創作動画である。メドレー形式で流れる音楽に、同作のキャラクター、ワッカを取り巻くギャグを合わせた、音MADと呼ばれるジャンルの動画である[4][6]。もとより、体躯に恵まれ衣装の露出度の高いワッカは、インターネット上ではこの動画の投稿される10年以上前から、ゲイとして象徴・消費するネタが日本の内外を問わず存在していた[2]。『おとわっか』の中で特にネットミームとしてSNSで拡散され、派生動画が作られた部分は、『魔法少女まどか☆マギカ』のオープニング曲『コネクト』のパートで、ワッカを卑猥な言葉を言う同性愛者として扱うことで、物笑いの種にしている[1][2]。この部分により、ワッカをティーダに焦がれる同性愛者として扱うネットミームが流行した[6]。ゲーム本編中のワッカには同性愛者という設定はない[6]

ニコニコ動画の同性愛者を揶揄・嘲笑する文化

ニコニコ動画では伝統的に同性愛者を揶揄・嘲笑する文化があり、根強い人気を博している[1][2][6]。その流れを汲んだ「おとわっか」に対しては、批判する意見が少なくなかった一方で、エンターテインメントとして消費する向きも大きかった[1][2][6]。これは明るいユーモアであり差別ではないという反論や、ユーモアでも言い逃れられない時代であるという反駁などがある[6]。その一方で、著作権侵害として削除されたことは、妥当であるとして納得する意見が多かった[4]。削除されたその日の内に、ニコニコ動画を運営するドワンゴCOOである栗田穣崇は『伝説になったんだよ、悲しむんじゃない。楽しかったよな。』と、この動画を好意的に受け止めているツイートを発表した[7][4]

脚注

出典

  1. ^ a b c d e f g h i 「FF10」二次創作動画「おとわっか」、スクエニの申し立てにより削除 300万再生超の人気も、差別的笑いに物議”. ねとらぼ. 2022年6月20日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 『FF10』二次創作「おとわっか」動画が削除 LGBTQ+を揶揄する演出に批判も”. KAI-YOU.net | POP is Here .. 2022年6月18日閲覧。
  3. ^ 21年前の名作が突然の〝再ブーム〟「FF10」 steamの「JRPG」売り上げトップ欄に よろず~ 松田和城 2022年6月4日 2022年6月25日閲覧
  4. ^ a b c d 『FF10』ワッカのネットミーム「おとわっか」、スクエニの申立により“著作権侵害”として削除へ”. インサイド. 2022年6月20日閲覧。
  5. ^ a b 【UPDATE】『FF10』のワッカが突如ネットミーム化。闇深い“ワッカ構文”や謎のコラージュが広まる AUTOMATON 2022-05-25 2022年6月25日閲覧
  6. ^ a b c d e f 大上賢一. “『FF10』ワッカのネットミームに嫌悪感…「淫夢」から続く同性愛ネタの暴力性”. 2022年6月17日閲覧。
  7. ^ くりたしげたか(Re)🌰ニコニコ代表の人 [@sigekun] (2022年6月6日). "伝説になったんだよ、悲しむんじゃない。楽しかったよな。". X(旧Twitter)より2022年6月19日閲覧