「闘神都市」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
TADAへのインタビューをもとに加筆
タグ: 2017年版ソースエディター
+{{加筆|各作品の開発の経緯・評価について|date=2018年3月}}
タグ: 2017年版ソースエディター
1行目: 1行目:
{{加筆|各作品の開発の経緯・評価について|date=2018年3月}}
『'''闘神都市'''』(とうしんとし)は、[[アリスソフト]]から発売された[[アダルトゲーム]]、およびそのシリーズ作品。
『'''闘神都市'''』(とうしんとし)は、[[アリスソフト]]から発売された[[アダルトゲーム]]、およびそのシリーズ作品。


53行目: 54行目:
=== ストーリー ===
=== ストーリー ===
主人公・カスタムは、ある日モンスターに襲われているクミコという女性を助ける。5年前に闘神大会に出場してから行方が分からなくなった父親の手掛かりを探しているというクミコはカスタムの腕を買い、自分をパートナーにして闘神大会に出場してくれと依頼する。カスタムは了承し、二人は闘神都市へ向かう。
主人公・カスタムは、ある日モンスターに襲われているクミコという女性を助ける。5年前に闘神大会に出場してから行方が分からなくなった父親の手掛かりを探しているというクミコはカスタムの腕を買い、自分をパートナーにして闘神大会に出場してくれと依頼する。カスタムは了承し、二人は闘神都市へ向かう。
{{-}}<!-- style崩れ防止用 -->


=== 開発 ===
=== 開発 ===
『I』は、没となった企画の代案を基にして開発されたため、後続の作品とは異なりコミカルな作風に仕上げられた一方、開発期間の短さゆえに導入が見送られた要素も存在する<ref name="4Gamer.net2">{{Cite web|url=http://www.4gamer.net/games/237/G023755/20131121064/index_2.html|title=あのシナリオをどうやって3DSに? 20年の時を経て甦る「闘神都市」の疑問を,イメージエポック・御影氏とアリスソフト・TADA氏に聞いてきた(2ページ目)|publisher=4Gamer.net|accessdate=2018-03-27|date=2013-11-30 |author=川崎政一郎}}</ref>。
『I』は、没となった企画の代案を基にして開発されたため、後続の作品とは異なりコミカルな作風に仕上げられた一方、開発期間の短さゆえに導入が見送られた要素も存在する<ref name="4Gamer.net2">{{Cite web|url=http://www.4gamer.net/games/237/G023755/20131121064/index_2.html|title=あのシナリオをどうやって3DSに? 20年の時を経て甦る「闘神都市」の疑問を,イメージエポック・御影氏とアリスソフト・TADA氏に聞いてきた(2ページ目)|publisher=4Gamer.net|accessdate=2018-03-27|date=2013-11-30 |author=川崎政一郎}}</ref>。

{{-}}<!-- style崩れ防止用 -->


== 闘神都市II ==
== 闘神都市II ==
92行目: 94行目:
=== 開発(II) ===
=== 開発(II) ===
急ピッチでの開発だった前作とは異なり、『II』はじっくり時間をかけて開発することができたこともあり、試行錯誤の末に多くの要素が詰め込まれた<ref name="4Gamer.net2"/>。
急ピッチでの開発だった前作とは異なり、『II』はじっくり時間をかけて開発することができたこともあり、試行錯誤の末に多くの要素が詰め込まれた<ref name="4Gamer.net2"/>。
4Gamer.netの川崎政一とのインタビューの中で「[[Rance]]シリーズにも通ずることだが、悪事をなすことが不利になるどころか有利になる世界観は、勧善懲悪、今でいうJRPGに対するアンチテーゼか」という川崎からの質問に対し、アリスソフトのTADAは「そこまで深く考えておらず、うちはエロゲを作っているので、エロゲにしかできないことをやらなければ意味はない」と答えている<ref name="4Gamer.net2"/>。
4Gamer.netの川崎政一インタビューの中で発した[[Rance]]シリーズにも通ずることだが、悪事をなすことが不利になるどころか有利になる世界観は、勧善懲悪、今でいうJRPGに対するアンチテーゼか」という質問に対し、アリスソフトのTADAは「そこまで深く考えておらず、うちはエロゲを作っているので、エロゲにしかできないことをやらなければ意味はない」とインタビューの中で答えている<ref name="4Gamer.net2"/>。


メインヒロインである葉月が[[ボクっ娘]]であることについてアリスソフト社内では反対意見があったが、TADAの押し切りにより実現した<ref name="4Gamer.net2"/>。TADAは葉月のキャラクター性について、「あまりにも正統派すぎたかもしれない」とインタビューの中で振り返っている<ref name="4Gamer.net2"/>。
{{-}}<!-- style崩れ防止用 -->
{{-}}<!-- style崩れ防止用 -->


117行目: 120行目:
|備考=ゲームではない
|備考=ゲームではない
}}
}}
『闘神都市II そしてそれから…』は[[1995年]][[12月8日]]に発売された、PC9801/Windows3.1/95向けアダルトゲームであり、『II』の後日談にあたる。
* PC9801版、Windows3.1/95版:[[1995年]][[12月8日]]発売


=== ストーリー(II そしてそれから…) ===
=== ストーリー(II そしてそれから…) ===
『II』の後日談。闘神都市での出来事によって再び弱くなってしまったシードが、師匠の命により荒野の地に修行に出されてしまう。それを追いかける葉月。そんな二人を狙う盗賊たちが現れる。
闘神都市での出来事によって再び弱くなってしまったシードが、師匠の命により荒野の地に修行に出されてしまう。それを追いかける葉月。そんな二人を狙う盗賊たちが現れる。
{{-}}<!-- style崩れ防止用 -->
{{-}}<!-- style崩れ防止用 -->

== 闘神都市III ==
== 闘神都市III ==
{{美少女ゲーム系
{{美少女ゲーム系
180行目: 184行目:


=== 開発 ===
=== 開発 ===
イメージエポックの御影良衛は、元々アリスソフトの作品のファンであり、特に『闘神都市II』については思い入れがあった<ref name="4Gamer.net1">{{Cite web|url=http://www.4gamer.net/games/237/G023755/20131121064/|title=あのシナリオをどうやって3DSに? 20年の時を経て甦る「闘神都市」の疑問を,イメージエポック・御影氏とアリスソフト・TADA氏に聞いてきた|publisher=4Gamer.net|accessdate=2018-03-27|date=2013-11-30 |author=川崎政一郎}}</ref>。
イメージエポックの御影良衛は、元々アリスソフトの作品のファンであり、特に『II』については思い入れがあった<ref name="4Gamer.net1">{{Cite web|url=http://www.4gamer.net/games/237/G023755/20131121064/|title=あのシナリオをどうやって3DSに? 20年の時を経て甦る「闘神都市」の疑問を,イメージエポック・御影氏とアリスソフト・TADA氏に聞いてきた|publisher=4Gamer.net|accessdate=2018-03-27|date=2013-11-30 |author=川崎政一郎}}</ref>。
御影は2010年に『[[ぱすてるチャイムContinue]]』のPlayStation Portable版が発売されたことを知り、『ぱすてるチャイムContinue』の発売から一週間後にアリスソフトへ『闘神都市II』の移植を打診し、同年夏にアリスソフトを訪問した<ref name="4Gamer.net1"/>。
御影は2010年に『[[ぱすてるチャイムContinue]]』のPlayStation Portable版が発売されたことを知り、『ぱすてるチャイムContinue』の発売から一週間後にアリスソフトへ『闘神都市II』の移植を打診し、同年夏にアリスソフトを訪問した<ref name="4Gamer.net1"/>。
また、プラットフォームには今後の市況と立体視による臨場感からニンテンドー3DSが選ばれた<ref name="4Gamer.net1"/>。


御影は『闘神都市II』について「『エロ』と『グロ』の表現がシナリオの要所に絶妙な形でからんでおり、アダルトゲームだからこそ実現できた作品」と考えてており、コンシューマ機への移植にあたりアダルトゲームならではの表現をそのまま表現することが不可能であることは理解していた<ref name="4Gamer.net1"/>。このような表現をごまかそうとするとかえって不自然になると考えた御影は、その部分に関しては深く追求せず、ストーリーなどの基本コンセプトはそのままに、ヒロインに対して愛着がわくシナリオを追加するなどして、なんとかCERO Dに収まる表現に仕上げた<ref name="4Gamer.net1"/>。
御影は『II』について「『エロ』と『グロ』の表現がシナリオの要所に絶妙な形でからんでおり、アダルトゲームだからこそ実現できた作品」と考えてており、コンシューマ機への移植にあたりアダルトゲームならではの表現をそのまま表現することが不可能であることは理解していた<ref name="4Gamer.net1"/>。このような表現をごまかそうとするとかえって不自然になると考えた御影は、その部分に関しては深く追求せず、ストーリーなどの基本コンセプトはそのままに、ヒロインに対して愛着がわくシナリオを追加するなどして、なんとかCERO Dに収まる表現に仕上げた<ref name="4Gamer.net1"/>。
『II』の後半で描かれたシードの悪事もCEROの規定に合わせた表現にアレンジされており、例えば「天使喰い」のイベントは、消滅させて莫大な経験値を得るか、見逃してギフトをもらうかをプレイヤーが選ぶ方式に変更された<ref name="4Gamer.net2"/>。
『II』の後半で描かれたシードの悪事もCEROの規定に合わせた表現にアレンジされており、例えば「天使喰い」のイベントは、消滅させて莫大な経験値を得るか、見逃してギフトをもらうかをプレイヤーが選ぶ方式に変更された<ref name="4Gamer.net2"/>。
また、御影はオリジナルの闘神都市II』の1対1で戦う戦闘システムをそのまま再現するとプレイヤーに単調すぎる印象を与えかねないと考え、戦闘システムの再構築を考えた<ref name="4Gamer.net1"/>。御影はアリスソフトのTADAに、「大会を通じてできた中俣たちとともに戦う」というコンセプトでパーティー制を取り入れた試作を最初に見せたところ、TADAから「『闘神都市II』は主人公のシードが一人で戦う中で強くなる物語だ」という指摘を受ける<ref name="4Gamer.net1"/>。そこで、御影はアリスソフトが2005年に発売した『GALZOOアイランド』のシステムを参考に、「獲得したヒロインからスキルを得る」というシステムを導入し、加えて主人公シードによって犠牲となった者たちの「想い」を受け継ぐ表現として、ストーリー上に登場するヒロインから特技を得られる「ガールズギフト」を導入した<ref name="4Gamer.net1"/>。
また、御影は『II』の1対1で戦う戦闘システムをそのまま再現するとプレイヤーに単調すぎる印象を与えかねないと考え、戦闘システムの再構築を考えた<ref name="4Gamer.net1"/>。御影はアリスソフトのTADAに、「大会を通じてできた仲間たちとともに戦う」というコンセプトでパーティー制を取り入れた試作を最初に見せたところ、TADAから「『闘神都市II』は主人公のシードが一人で戦う中で強くなる物語だ」という指摘を受ける<ref name="4Gamer.net1"/>。そこで、御影はアリスソフトが2005年に発売した『GALZOOアイランド』のシステムを参考に、「獲得したヒロインからスキルを得る」というシステムを導入し、加えて主人公シードによって犠牲となった者たちの「想い」を受け継ぐ表現として、ストーリー上に登場するヒロインから特技を得られる「ガールズギフト」を導入した<ref name="4Gamer.net1"/>。
御影は「『ガールズギフト』を導入したことにより、イベントとバトルがうまくつながり,テンポの良さを実現できた」と4Gamer.netとのインタビューの中で述べている<ref name="4Gamer.net1"/>。


=== スタッフ ===
=== スタッフ ===
193行目: 199行目:
** 『LIGHT OF WAVE』
** 『LIGHT OF WAVE』
** 歌:[[片霧烈火]]
** 歌:[[片霧烈火]]

{{-}}<!-- style崩れ防止用 -->
{{-}}<!-- style崩れ防止用 -->


387行目: 394行目:
: 闘神大会の参加者。実の娘同然の京子をパートナーとしている。病死してしまい、京子をナクトに託した。しかし、ゾンビとして復活し、自らが大切にしていた京子を犯してしまう。
: 闘神大会の参加者。実の娘同然の京子をパートナーとしている。病死してしまい、京子をナクトに託した。しかし、ゾンビとして復活し、自らが大切にしていた京子を犯してしまう。
; 神楽坂京子
; 神楽坂京子
: 鉄のパートナーの黒髪の少女。セーラー服を着ている。ナクトに助けられ、親しくなる。だが、ナクトの眼前で凌辱されて処女を失う。
: 鉄のパートナーの黒髪の少女。セーラー服を着ている。ナクトに助けられ、親しくなる、ナクトの眼前で凌辱されて処女を失う。


== アニメ ==
== アニメ ==
[[1997年]]に[[ピンクパイナップル]]から『II』のOVAが発売されている<ref>{{Cite web|url=http://www.pinkpineapple.co.jp/to-sin/to-sin0.html|title=闘神都市II|work=ピンクパイナップルDVD|publisher=ピンクパイナップル|accessdate=2012-03-05}}</ref>。全3巻。制作は[[アニメインターナショナルカンパニー|AIC]]。脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、美術設定、作画監督、原画、監督は全て[[中山岳洋]]が1人で務めている。
[[1997年]]に[[ピンクパイナップル]]から『II』のOVAが発売されている<ref>{{Cite web|url=http://www.pinkpineapple.co.jp/to-sin/to-sin0.html|title=闘神都市II|work=ピンクパイナップルDVD|publisher=ピンクパイナップル|accessdate=2012-03-05}}</ref>。全3巻。制作は[[アニメインターナショナルカンパニー|AIC]]。脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、美術設定、作画監督、原画、監督は全て[[中山岳洋]]が1人で務めている。


中山によると本作は「基本はシードの成長物語と葉月とのラブストーリー」「シードがいろんな人と闘いながら出会っていく部分をうまく挿入し、葉月の恋愛にからむエピソードをうまくハメていく感じで構成した」とのこと。葉月役の声優は成人指定の作品は初めてであり、出演に当たり、シナリオ、絵コンテを先に見て納得して決めたという<ref name="V">三木浩也編「〔闘神都市II〕大人の小部屋スペシャル 中山監督VS謎の声優ココだけの話」『アニメV 1998年2月号』[[学習研究社]]、1998年2月1日、雑誌01591-02、52-83頁。主演女優は名前・経歴は一切伏せられている。</ref>。
中山によると本作は「基本はシードの成長物語と葉月とのラブストーリー」「シードがいろんな人と闘いながら出会っていく部分をうまく挿入し、葉月の恋愛にからむエピソードをうまくハメていく感じで構成した」とのこと。葉月役の声優は成人指定の作品は初めてであり、出演に当たり、シナリオ、絵コンテを先に見て納得して決めたという<ref name="V">三木浩也編「〔闘神都市II〕大人の小部屋スペシャル 中山監督VS謎の声優ココだけの話」『[[アニメV]] 1998年2月号』[[学習研究社]]、1998年2月1日、雑誌01591-02、52-83頁。主演女優は名前・経歴は一切伏せられている。</ref>。


=== 各巻タイトル・発売日 ===
=== 各巻タイトル・発売日 ===
431行目: 438行目:
== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
* [http://www.alicesoft.com/index.html アリスソフト公式サイト] ※18歳未満閲覧禁止。
* [http://www.alicesoft.com/index.html アリスソフト公式サイト] ※18歳未満閲覧禁止。
** [http://www.alicesoft.com/toushin3/index.html 『闘神都市III] 闘神都市III紹介ページ
*{{Wayback |url=http://tst.jrpg.jp/index.html|title=ニンテンドー3DS版『闘神都市』イメージエポック公式サイト|date=20150329054324}}
* [http://tst.jrpg.jp/index.html ニンテンドー3DS版『闘神都市』]イメージエポック公式サイト
* [http://www.youtube.com/watch?v=3P4Kf2TEeWg ニンテンドー3DS版『闘神都市』オープニングPV] YouTube
* [http://www.youtube.com/watch?v=3P4Kf2TEeWg ニンテンドー3DS版『闘神都市』オープニングPV] YouTube



2018年3月27日 (火) 12:13時点における版

闘神都市』(とうしんとし)は、アリスソフトから発売されたアダルトゲーム、およびそのシリーズ作品。

本項目では、本作のシリーズ作品や関連作品についても併せて記述する。記述については、ニンテンドー3DS版の特記がない場合、PC版によるものとする。

解説

年に一度、闘神都市で開催される武術大会「闘神大会」に出場し優勝を目指すというコンピュータRPG。『闘神都市』(以降『I』)、『闘神都市II』(以降『II』)、『闘神都市III』が発表されている。アリスソフトブランドの代表作の一つである。『II』には後日談を描いたデジタルノベル『闘神都市II そしてそれから…』がある。

世界設定は、同じアリスソフトブランドの『ランス』シリーズと共通である。ただし、『I』以外は設定のみを流用したパラレルワールドであり、各作品間にもストーリー上のつながりはない。

なお、『I』『II』は後に「配布フリー宣言」の対象作品となり、インターネットなどを通しての配布が許可されている。

2014年1月30日には『II』をベースにしたニンテンドー3DS用ソフト『闘神都市』(以降『3DS版』)がイメージエポックにより開発・発売された[1]

2016年3月29日には『III』をベースにしたDMM専用のオンラインゲーム『新訳闘神都市~Girls Tamer~』のサービス提供が開始されたが、ゲームバランス等システムが不評だったため、わずか半年足らずの2016年9月7日にサービス終了となった。

また、小説版や漫画版、アニメなどが発売されている (後述)。

ゲームシステム

ダンジョンと街を行き来してストーリーを進めるRPG。ダンジョン内の様々な仕掛けは、一度街へ戻らないとクリアできないものが多くある。また、『II』には自宅建設や召喚ドアなど、ゲームクリアに関係しない様々なサブイベントやボスモンスターが多く存在する。

闘神大会のルール概略

トーナメント形式で、1対1で戦う。死亡または戦闘不能にさせた場合、もしくは相手が降参した場合に勝利となる。

出場する選手は、見目麗しい女性をパートナーとして登録しなければならない。女性が参加する場合は、自分自身をパートナー扱いにしてもよい。

試合に勝った場合、賞金と賞品が贈られる。また、対戦者のパートナーの女性を1日自由にする権利を得る。さらに、優勝者には闘神(『I』では将軍)の称号が贈られ、闘神の館で暮らすことができる。

闘神都市(PC版)

闘神都市
ジャンル RPG
対応機種 PC-9801/X68000
MSX2/FM-TOWNS
発売元 アリスソフト
発売日 1990年12月15日
レイティング 18禁
キャラクター名設定
エンディング数 1
セーブファイル数 [PC-9801]4
画面サイズ [PC-9801]640x400
BGMフォーマット [PC-9801]FM音源
キャラクターボイス なし
CGモード あり
音楽モード あり
回想モード あり
メッセージスキップ あり
オートモード なし
テンプレートを表示
  • PC-9801版:1990年12月15日発売。
  • 移植版としてX68000MSX2FM-TOWNS版がそれぞれ発売された。このうちMSX2版は、オートマッピング機能とBGMがカットされており、インターレス機能で他機種版の400ラインのCGを表現している。この他、Windows95版がALICEの館4・5・61997年12月18日発売)に収録されている。

ストーリー

主人公・カスタムは、ある日モンスターに襲われているクミコという女性を助ける。5年前に闘神大会に出場してから行方が分からなくなった父親の手掛かりを探しているというクミコはカスタムの腕を買い、自分をパートナーにして闘神大会に出場してくれと依頼する。カスタムは了承し、二人は闘神都市へ向かう。

開発

『I』は、没となった企画の代案を基にして開発されたため、後続の作品とは異なりコミカルな作風に仕上げられた一方、開発期間の短さゆえに導入が見送られた要素も存在する[2]

闘神都市II

闘神都市II
ジャンル RPG
対応機種 PC-9801/FM-TOWNS/Windows95
発売元 アリスソフト(PC版)
発売日 1994年12月10日(PC-9801)
1995年4月28日(PC-9801/FM-TOWNS同梱CD版)
1997年6月20日(Win)
レイティング 18禁(PC版)
キャラクター名設定
エンディング数 1
セーブファイル数 10
画面サイズ 640×480
BGMフォーマット FM音源、CD音源、WAVE音源
キャラクターボイス なし
CGモード あり
音楽モード あり
回想モード あり
メッセージスキップ あり
オートモード なし
テンプレートを表示

ストーリー(II)

シードと葉月は、葉月の父親が営む瑞原道場の門下生にして相思相愛の幼なじみ。葉月は強者揃いの瑞原道場でも高弟として他の門下生に稽古をつけるほどの腕前であったが、シードは生来の気の弱さが災いしているのかはたまた才能がないのか、いくら稽古に励んでも芽の出る気配すらない。葉月の父は娘の気持ちを慮りつつも、道場主という立場から跡継ぎとなるべき娘婿としてはシードを認められずにいた。

そんなある日、師範はシードに「次の闘神大会に出場し、見事優勝すればお前を葉月の婿として認めよう。それが叶わなければ葉月はビルナスと娶らせ、二人に道場を継がせる」と最後通告を突きつける。

闘神大会 - それはこの国最強の戦士を決める、無差別の総合武術大会。もちろん、みそっかすのシードが優勝する見込みなど万に一つもありはしない。かといって出場しなければ、葉月は無条件に嫌味な兄弟子・ビルナスと結ばれることになる。葉月や姉貴分のセレーナに尻を叩かれつつ、一大決心をして闘神都市までやって来たシード。しかしそこに立ちはだかったのは、師の命により葉月をパートナーとして現れた当のビルナスだった。なけなしの勇気と気力を振り絞って闘いに挑むシード。様々な出会いの中で成長していく彼は、やがて闘神大会の裏に隠された意外な真実を知ることになる。

開発(II)

急ピッチでの開発だった前作とは異なり、『II』はじっくり時間をかけて開発することができたこともあり、試行錯誤の末に多くの要素が詰め込まれた[2]。 4Gamer.netの川崎政一がインタビューの中で発した「『Rance』シリーズにも通ずることだが、悪事をなすことが不利になるどころか有利になる世界観は、勧善懲悪、今でいうJRPGに対するアンチテーゼか」という質問に対し、アリスソフトのTADAは「そこまで深く考えておらず、うちはエロゲを作っているので、エロゲにしかできないことをやらなければ意味はない」とインタビューの中で答えている[2]

メインヒロインである葉月がボクっ娘であることについてアリスソフト社内では反対意見があったが、TADAの押し切りにより実現した[2]。TADAは葉月のキャラクター性について、「あまりにも正統派すぎたかもしれない」とインタビューの中で振り返っている[2]

闘神都市II そしてそれから…

闘神都市II そしてそれから…
ジャンル 小説
対応機種 PC-9801、Windows3.1/95
発売元 アリスソフト
発売日 1995年12月8日
レイティング 全年齢
キャラクター名設定
エンディング数 1
画面サイズ 640×480
BGMフォーマット CD音源
キャラクターボイス なし
CGモード あり
音楽モード あり
回想モード あり
メッセージスキップ あり
オートモード なし
備考 ゲームではない
テンプレートを表示

『闘神都市II そしてそれから…』は1995年12月8日に発売された、PC9801/Windows3.1/95向けアダルトゲームであり、『II』の後日談にあたる。

ストーリー(II そしてそれから…)

闘神都市での出来事によって再び弱くなってしまったシードが、師匠の命により荒野の地に修行に出されてしまう。それを追いかける葉月。そんな二人を狙う盗賊たちが現れる。

闘神都市III

闘神都市III
ジャンル RPG
対応機種 WindowsXP/Vista
発売元 アリスソフト
発売日 2008年11月28日
レイティング 18禁
キャラクター名設定 不可
エンディング数 1
画面サイズ 800×600
キャラクターボイス 一部のキャラあり
CGモード あり
音楽モード あり
回想モード あり
メッセージスキップ あり
オートモード あり
テンプレートを表示
  • WindowsXP/Vista版:2008年11月28日発売。2008年10月3日 - 11月3日の間、Leafの『君が呼ぶ、メギドの丘で』と合同予約キャンペーンを行っていた。
  • 前作『II』から実に14年ぶりの新作。
  • ダンジョン・戦闘が基本的に全て3Dで表現されている。ただし、闘神大会で戦う相手や一部のボスキャラクターは一枚絵で表現されている。
  • 戦闘はターン制であった『I』『II』とは異なり、リアルタイムで進行。
  • 武器は固定で、そこに能力がアップするアイテムをスロットに「付与」することで強くなっていく。スロットは方眼紙のようなマス目で、そこにアイテムを乗せていく。物語が進むと、あるアイテムを用いてスロットを拡張することが可能。また、主人公は基本的に魔法を使えないため、「マポ」と呼ばれるアイテムを武器に付与することで魔法が使えるようになる。

ストーリー(III)

とある田舎の村で生まれ育った少年ナクト・ラグナードは、5年前の闘神大会に参加し「優勝したので帰る」という手紙を最後に音信不通となった父親を捜して、闘神都市にやって来る。そして、父の消息を掴めないナクトは、後を追ってやって来た幼なじみの羽純をパートナーに闘神大会に出場する。

実力的には他の出場者に劣るナクトだが、ボーダーら他の出場者に助けられ、羽純の付与能力によって力をつけながら、優勝を目指して修行を積んでゆく。

闘神都市(ニンテンドー3DS版)

闘神都市
ジャンル アドベンチャーRPG
対応機種 ニンテンドー3DS
発売元 イメージエポック
発売日 2014年1月30日
レイティング CEROD(17才以上対象)
キャラクターボイス あり
備考 PC版『II』のリメイク移植
テンプレートを表示

タイトルロゴには「GIRLS GIFT RPG」とサブタイトル風に表記されている。PC版『II』をベースに、内容をリファインしたコンシューマー機移植作品。イメージエポックより、ニンテンドー3DS参入第1弾ソフトとして2014年1月30日に発売された。

開発

イメージエポックの御影良衛は、元々アリスソフトの作品のファンであり、特に『II』については思い入れがあった[3]。 御影は2010年に『ぱすてるチャイムContinue』のPlayStation Portable版が発売されたことを知り、『ぱすてるチャイムContinue』の発売から一週間後にアリスソフトへ『闘神都市II』の移植を打診し、同年夏にアリスソフトを訪問した[3]。 また、プラットフォームには今後の市況と立体視による臨場感からニンテンドー3DSが選ばれた[3]

御影は『II』について「『エロ』と『グロ』の表現がシナリオの要所に絶妙な形でからんでおり、アダルトゲームだからこそ実現できた作品」と考えてており、コンシューマ機への移植にあたりアダルトゲームならではの表現をそのまま表現することが不可能であることは理解していた[3]。このような表現をごまかそうとするとかえって不自然になると考えた御影は、その部分に関しては深く追求せず、ストーリーなどの基本コンセプトはそのままに、ヒロインに対して愛着がわくシナリオを追加するなどして、なんとかCERO Dに収まる表現に仕上げた[3]。 『II』の後半で描かれたシードの悪事もCEROの規定に合わせた表現にアレンジされており、例えば「天使喰い」のイベントは、消滅させて莫大な経験値を得るか、見逃してギフトをもらうかをプレイヤーが選ぶ方式に変更された[2]。 また、御影は『II』の1対1で戦う戦闘システムをそのまま再現するとプレイヤーに単調すぎる印象を与えかねないと考え、戦闘システムの再構築を考えた[3]。御影はアリスソフトのTADAに、「大会を通じてできた仲間たちとともに戦う」というコンセプトでパーティー制を取り入れた試作を最初に見せたところ、TADAから「『闘神都市II』は主人公のシードが一人で戦う中で強くなる物語だ」という指摘を受ける[3]。そこで、御影はアリスソフトが2005年に発売した『GALZOOアイランド』のシステムを参考に、「獲得したヒロインからスキルを得る」というシステムを導入し、加えて主人公シードによって犠牲となった者たちの「想い」を受け継ぐ表現として、ストーリー上に登場するヒロインから特技を得られる「ガールズギフト」を導入した[3]。 御影は「『ガールズギフト』を導入したことにより、イベントとバトルがうまくつながり,テンポの良さを実現できた」と4Gamer.netとのインタビューの中で述べている[3]

スタッフ

  • プロデューサー:御影良衞
  • 監修:TADA(アリスソフト)、HIRO(アリスソフト)
  • 主題歌

登場キャラクター

声優は3DS版『闘神都市』のもの。

シリーズ共通のキャラクター

いずれも基本設定のみ共通で、同一人物ではない。

シュリ・セイハジュウ・ナガサキ
声:末柄里恵
闘神大会の受付嬢で、『I』『II』『III』共に登場。『I』では「闘神ダイジェスト」の解説者も務める。『零式』にも同名の人物が登場している。
クリちゃん
『I』『II』『III』共に登場。魔法ビジョンの番組「闘神ダイジェスト」の司会者。元気な女の子だが、無駄話が多い。
切り裂き君
『II』『III』共に登場。「闘神ダイジェスト」の解説者。相棒であるクリちゃんのノリの軽さが悩みの種。
魔女アトランタ
魔人レキシントンの使徒で、美女を鏡の中に閉じ込める趣味がある。ランスシリーズにも登場する。
ボーダー・ガロア
『II』『III』に登場する筋骨隆々とした巨漢の闘神大会出場者。実力者だが、何度出場しても優勝できずにいる。強面だが人柄が良く、何かと主人公の相談に乗ってくれる。基本的に主人公を『ぼうず』と呼ぶが、男として認めた後は名前で呼ぶようになる。
レイチェル・ママレーラ
『II』『III』に登場。ボーダーの恋人でありパートナー。作品によって外見・性格共に異なる。
ドギ・マギ
『I』『III』に登場。闘神大会出場者の一人。腕力だけで全てを解決しようとする典型的な乱暴者。いずれも主人公の一回戦の相手として登場する。
マニ・フォルテ
『I』『III』に登場。ドギのパートナー。『III』においては、元々は裕福な家の普通の少女だったがドギに目をつけられ、暴力的に拉致されて連れ回された挙げ句パートナーにされた。ナクトと羽純に何度か助けられているうちに二人と親しくなり、ナクトに好意を寄せるようになる。だが、のちに闘神ボルトの慰み者となってしまう。
闘神 クランク
『II』『III』に登場。過去の闘神大会優勝者。他の闘神と立場が異なり、「闘神」の広告塔として街で傍若無人に振舞っている。

I

カスタム(名前は変更可能)
主人公。田舎に住む一介の戦士。通りすがりのクミコを助け、彼女をパートナーとして闘神大会に出場する。
クミコ
闘神大会に出場したまま行方不明の父親を探しに、闘神大会への出場を目指す少女。
アレキサンダー
今作での闘神で、その座を5年から6年間守り続けている。実はクミコの父親であることが判明、終盤に仲間(NPC)になる。
ポウ
何かとカスタムたちと出会う機会が多い、童顔の頼りない男。ある目的のためにパートナーのクララと闘神大会に出場。とても勝ち残れるような男ではなかったが、運と根性で勝ち進む。しかし大会終盤で女悪魔セルジィと契約して性格が急変する。
ラグナスター
年配の魔法使い。ドギに叩きのめされたカスタムを救い、カスタムに魔法を習得させるきっかけを与えた。娘のナオを女にする必要があったことから、ナオをパートナーとして闘神大会に出場する。
ミーナ
闘神大会出場者アーサーのパートナー。後に人身売買に巻き込まれる。
ライピラキ
闘神大会に出場する弓の名手で、ドラゴンに変身するライカンスロープ。パートナーはアミガ。
やよい
闘神大会出場の忍者(くのいち)で、一回戦でランスと当たる。後に仲間(NPC)となる。
ロリ
闘神大会出場のアイドル歌手で、魔法も使う。後に仲間(NPC)となる。
モーリス
闘神大会出場の女戦士。実力はあるが、迷宮でポウをいじめるなど性格が悪い。
ダリス
女悪魔。同類のセルジィと対決するため、カスタムの心に入り込んで一時期行動を共にする。
KASUMI
闘神を陰で操っていた女。YORAの娘で、YORA復活を目論む。
MIKA
KASUMIと同じくYORAの娘で、闘神を一撃で倒すほどの実力の持ち主。カスタムに興味を持つ。
ラセリア
カスタムのレベル神。
ランス
闘神大会出場の戦士。本編では名前のみのゲスト出演だったが、「ヒントDISK」収録の『ランス外伝(闘神都市)』で主人公となる。

II

シード・カシマ(名前は変更可能)
身長:175cm 体重:70kg 年齢:19歳(『そしてそれから・・・』時)[4]
幼い頃、父親によって瑞原道場に預けられ、葉月やセレーナと兄弟のように育つ。葉月とは相思相愛。葉月のために勇気を奮って闘神大会に参加する。お人好しだが根は負けん気が強く、悪事の誘惑に負けつつも、戦いを通じて成長してゆく。
『そしてそれから…』でも登場。強くなり闘神大会で優勝したが、再び元のレベルに戻り弱くなり、葉月との結婚は認めて貰ったが、延期となっている。強くならないため、瑞原の道場に伝わる武者修業の旅の荒野へ出される事になる。
瑞原 葉月(みずはら はづき)
声:又吉愛
身長:160cm 体重:43kg 年齢:19歳(『そしてそれから・・・』時)[4]
瑞原道場の道場主の娘。シードとは相思相愛だが、ビルナスのパートナーとして闘神大会に参加する。道場主の娘だけに、自身もかなりの剣豪で、奥技「瑞原・風の剣」を伝授されている。戦士としての凛々しさと、少女としての可憐さを併せ持つ。後に会えなくなったシードを追って自ら闘神大会に出場することになる。
『そしてそれから…』でも登場。シードを追って荒野へと赴く。作内のキャラ紹介では「最後の闘神となった」とある。
セレーナ・フレイズ
声:嶋村侑
シードや葉月の姉代わり(『そして、それから』によると、姉というより母親に近い)。シードの父レシに拾われ、シードと共に瑞原道場に預けられた。レシに憧れて腕を磨き、道場内の女性では一、二を争う実力の持ち主で、奥義「瑞原・烈の剣」を伝授されている。闘神大会に参加するシードのパートナー役を買って出、時に優しく時に厳しく支えてくれる。大会優勝後、アプロスによってシードに対する人質として捕らわれる事になるが、アプロスに従ったフリをして逆撃の機会を狙っていた。
『そしてそれから…』でも登場。
ビルナス
声:高口公介
瑞原道場一の剣豪で、二刀流の使い手。大会の優勝候補で、奥義「瑞原・刃の剣」を伝授されている。シードには辛く当たる。闘神大会の決勝戦でシードと戦うことになる。
『そしてそれから…』でも登場。
アガサ・カグヤ
シードのレベル神。『そしてそれから…』でも登場。
クライア・カラー
声:名塚佳織
闘神都市の迷宮に住むカラー(この世界のエルフに相当する種族)の娘。修行中のシードと知り合う。人間たちから額の宝玉「クリスタル」を狙われている。序盤の選択肢によっては登場しない。
アプロス
闘神都市の若き女性市長で、闘神大会の開催者でもある。その正体は堕天使であり、地獄に捕らわれた恋人のデラスを救うための人材を集める為に、大会を開催している。
闘神 カーツウェル・ドゥリムグレイ
過去の闘神大会優勝者である聖騎士。シードを弟のように思い、親切に接してくれる。
闘神 幻杜坊(げんとぼう)
過去の闘神大会優勝者。かなりの生臭坊主。
デラス
アプロスの恋人で、元々は人間。アプロスに抱かれ天使喰いとなった。地獄に閉じ込められている。シードは大会終了後、他の闘神と共にデラスを探す事になる。今作のラスボス。
咲夜
声:門脇舞以
3DS版『闘神都市』に登場するアリスソフト監修のオリジナルキャラクター。大会の阻止をもくろむ鬼娘で、エピソードが描かれたルートとエンディングが追加される[5]

闘神大会出場者とそのパートナー(II)

ケイジン・カーター
声 - 四宮豪[6]
シードの1回戦の対戦相手。プロレスラー。
くじら
声 - 齋藤綾[6]
ケイジン・カーターのパートナー。マネージャーを務める。
ミリオ
声 - 高橋研二[6]
シードの2回戦の対戦相手。子供だが、勇者。
クレリア
声 - 小笠原早紀[6]
ミリオのパートナー、子供だが魔法で闘神大会のパートナーになれるように大人になった。
ブルマロック
シードの3回戦の対戦相手。高名な魔法使い。
チロル
ブルマロックのパートナー。
臥路 義竺
シードの4回戦の対戦相手。侍で元はパートナーである小早川雫に仕えていた。
小早川 雫
臥路義竺のパートナー。とある国の姫で、政略結婚を嫌い、臥路と駆け落ちした。
ザビエル
シードの準決勝の対戦相手。対戦相手を罠に貶めて、1度も戦わずに準決勝まで勝ち上がり、シードを罠に嵌めようとするが、逆に命を落とす事になり、準決勝は不戦敗となった。
レイヌ
ザビエルのパートナーで、ザビエルの妹にあたる。

決勝戦の対戦相手のビルナスと葉月については#IIを参照。

II そしてそれから…

『II』から登場するキャラクターについては、#IIで登場するキャラクターを参照。

カザック
盗賊たちの首領で魔法戦士。極めて残忍な性格で、人殺しも厭わない。ある目的を持って、8月生まれの人を誘拐している。
ミューズ
盗賊の砦に捕まっている吟遊詩人。好き勝手に牢屋を抜け出しては牢屋に戻ってくるので、盗賊たちも放置している。大変な面倒くさがり屋。
ディア
幼い頃から盗賊たちの中で育ったコケティッシュな少女。強い男が好きという信条でシードに迫ってくる。
ルナン
ディアの幼なじみで、同じように盗賊の中で育った。ディアに惚れているが相手にされず、ディアが言い寄る男に喧嘩を売る。三節棍の一種を使う。

III

ナクト・ラグナード
主人公。闘神大会に出場し優勝後に失踪した父の消息を追い、闘神大会に出場することを決意する。
羽純・フラメル
ナクトの幼なじみでパートナー。付与魔法と呼ばれる能力を使う付与師の見習いで、ナクトの剣を強化する。
世界のバグともいうべき「拡張付与能力」を持っている。この能力を用いれば、命がある限りどこまでも強くなり続けることができるが、本当にそれが良い事なのか思い悩んでいる。
レメディア・カラー
異種族カラーの剣士。ナクト・羽純がまだ幼かった頃に友人となった。闘神大会に出場し、ナクトたちと再会することになる。ナクトの憧れの女性。
闘神 レグルス・ラグナード
ナクトの父親。5年前の大会優勝後に「近々帰る」という連絡があったのを最後に失踪した。蛇腹剣の使い手。ナクトと再会した彼は、花屋の母娘を凌辱したり、マルデを犯すなど蛮行を行っていた。
闘神 ボルト・アーレン
2年前の闘神大会優勝者。美形の剣士で女性ファンが多い。より強い敵と戦うために、強くなり続けることを望んでいる。
十六夜 幻一郎(いざよい げんいちろう)
闘神大会出場者の一人。優秀な忍者で、動きが素早く物理攻撃のほとんどをかわしてしまう。正義感が強く、街や迷宮で困っている人がいると、トランペットを吹きながら駆けつけてこれを助け、「忍者仮面」と名乗って去ってゆく(ちなみに仮面は被っていない)。
十六夜 桃花(いざよい とうか)
幻一郎の妹でパートナー。兄にべったりで、さながらバカップルのよう。くのいちの修行のために処女を捨てようと思っており、最初の相手は幻一郎にしてほしいと思っているが、それだけは拒否されている。
十六夜 燐花(いざよい りんか)
幻一郎の妹で二人目のパートナー。幻一郎にはさらに10人の妹がいるらしい。
ナミール・ハムサンド
闘神大会出場者の一人で、パートナーを兼ねている。「フォームチェンジ」の掛け声により、特殊な魔法を使うマジックフォームと、二刀流のソードフォームを切り替えて戦う。どちらも一流の実力を誇る上にパートナーを兼任できる美少女であるため、一躍人気者となる。フォームチェンジにより性格まで変わり、マジックフォーム時は「ぽやぽや」とした天然不思議少女で、ソードフォーム時は広場の出店を全部制覇すると息巻く食欲旺盛元気少女。
マダラガ・クリケット
闘神大会出場者の一人で、様々な能力を持つムシたちを使役できるムシ使い。残忍な性格で、対戦相手を惨殺してそのパートナーを手酷く陵辱する。強くなり続けることを望んでおり、そのためには手段を問わない。
アザミ・クリケット
マダラガのパートナー。姓は同じだが血縁ではなく、マダラガからは道具だと言い聞かされている。ほとんど無感情で無関心。後にナクトのパートナーとして参加する事になる。
アジマフ・ラキ
闘神大会出場者の一人。ナクトと同年代の少年で何かとナクトに競争意識を持ち、子供のような低レベルの争いを繰り広げる。シスコンで姉には頭が上がらない。
ぶるま大使
闘神大会出場者の一人。普段は物静かで紳士的な態度だが、試合になると豹変する。他者は口に出すのもはばかられるほど恥ずかしい名前だが、自身は「ぶるま教」の教徒なので堂々と名乗っている。ぶるま教の布教に熱心で、知名度を上げるために大会に参加している(ただし無理強いはしない)。
フィオリ・ミルフィオリ
闘神大会観戦に訪れているお嬢様。ナクトに興味を持ち、気まぐれに困らせたり助けたりする。
シン・ビルニー
都市長で闘神大会の開催者。毎年、闘神大会を開催して闘神を生み出すのにはある目的があった。
クミコ
ナクトのレベル神。『I』のヒロインと同名で容姿も似ている。彼氏がいる。なお、闘神大会参加者には『II』のヒロインと同名の瑞原葉月もいるが、こちらは名前だけの存在である。
白井カタナ
長刀使い。黒髪の美少女。禁欲的な性格だが、父の仇の手がかりをつかむため、妹のクナイをパートナーとして出場した。しかし、マダラガに敗北。妹の身を守るために自らの身体を差し出す。ナクトら群衆が見ている前で、マダラガに凌辱されて処女を失った。そのうえ約束を破られて妹のクナイもレイプされ、二人とも蟲に弄ばれた。
白井クナイ
カタナの妹にしてパートナー。姉を慕う優しい性格。マダラガにカタナが敗北した結果、姉の願いむなしく凌辱され、精神を崩壊させて自ら腰をふるようになってしまった。
アオイ
マダラガの対戦相手のパートナー。青い髪の利発そうな少女。広場にて大勢の男に輪姦された。
ハナコ
マダラガの対戦相手のパートナーの少女。銀色の髪をツインテールに結っている。マダラガの蟲によって激しい凌辱を受け、身体中のあらゆる場所を汚された。その姿はナクトに衝撃を与えた。
カラーの少女
ある目的のために大勢の男によって路地裏で輪姦されていた。ナクトが目撃したときすでにその体は精液にまみれており、精神も半壊していた。ナクトは救うことができず、彼女は殺害され、ナクトにショックを与えた。
ポロロム・グライコ
迷宮のなかで倒れた人々を弔う金髪の修道女。しかし、ゾンビに輪姦されて処女を失い、ナクトに助けられた。だが、そのショックで精神を病み、自ら大勢の男性に性的奉仕を行うようになる。
夢色・パニィ
闘神大会の賭博場の司会の女性、陽気で優しい性格でナクトにも親切。闘神クランクの横暴によって路上でレイプされた。のちにナクトを誘惑する。
マルデ・カテナイ
ナクトの泊まる宿の若き女主人。朗らかな性格。なぜか狐耳がついているが、本人に理由を聞くと笑って誤魔化される。レグルスによって宿において凌辱されてしまう。
のぞみ
マルデの宿にいるメイド。マルデとともにレグルスに凌辱され、裸同然の姿で路上を彷徨していた。のちに酒場においてもレグルスに調教されてしまう。
ナナ・D・タタール
高飛車だが美貌の令嬢。闘神大会の結果によるトトカルチョを好む。その結果、トトカルチョで大敗北し、破産した。メイドのスエとともに身売りさせられ、家畜のように犯された。
スエ・オサンドン
ナナのそばにいるピンク色の髪のメイド。なまりが強い。ナナに巻き添えとなり、レイプされた。
鉄騎臣
闘神大会の参加者。実の娘同然の京子をパートナーとしている。病死してしまい、京子をナクトに託した。しかし、ゾンビとして復活し、自らが大切にしていた京子を犯してしまう。
神楽坂京子
鉄のパートナーの黒髪の少女。セーラー服を着ている。ナクトに助けられ、親しくなるも、ナクトの眼前で凌辱されて処女を失う。

アニメ

1997年ピンクパイナップルから『II』のOVAが発売されている[7]。全3巻。制作はAIC。脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、美術設定、作画監督、原画、監督は全て中山岳洋が1人で務めている。

中山によると本作は「基本はシードの成長物語と葉月とのラブストーリー」「シードがいろんな人と闘いながら出会っていく部分をうまく挿入し、葉月の恋愛にからむエピソードをうまくハメていく感じで構成した」とのこと。葉月役の声優は成人指定の作品は初めてであり、出演に当たり、シナリオ、絵コンテを先に見て納得して決めたという[8]

各巻タイトル・発売日

後にDVD版、2008年5月23日には『闘神都市II 全集 ゴールドディスク』が発売されている。

スタッフ(OVA)

  • 監督・脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、美術設定、作画監督、原画 - 中山岳洋
  • 音楽 - BANG HEADS
  • 音響監督 - 岩浪美和
  • プロデューサー - 望月雄太郎
  • アニメーション制作 - AIC
  • 製作 - ピンクパイナップル

主題歌

「夢のイマージュ」
作詞 - 佐藤ありす / 作曲・編曲 - 浅井真 / 歌 - 瑞原葉月

関連商品

カードゲーム

Lycee
シルバーブリッツトレーディングカードゲームLyceeに参戦している。収録エキスパンションは、Alicesoft1.1など。

小説

1999年5月10日ワニブックスから著:もやひなた、イラスト:田中ユタカで『闘神都市 紅の記憶編』が刊行されている(全1巻)。ゲームとは別物のオリジナルストーリーである。

また、『III』の小説が2009年10月5日ハーヴェスト出版より発売された。著:高橋恒星、イラスト:あるぴーぬで、同社初の18禁指定のジュブナイルポルノである。

漫画

2010年から2015年にかけて電撃G’s Festival! COMICにおいて作画:矢吹豪によって漫画版が連載された。単行本は電撃コミックスから発売されている (全6巻)。

脚注

  1. ^ 『闘神都市』イメージエポック×アリスソフトで贈る新生JRPG ファミ通.com 2013年10月24日配信
  2. ^ a b c d e f 川崎政一郎 (2013年11月30日). “あのシナリオをどうやって3DSに? 20年の時を経て甦る「闘神都市」の疑問を,イメージエポック・御影氏とアリスソフト・TADA氏に聞いてきた(2ページ目)”. 4Gamer.net. 2018年3月27日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i 川崎政一郎 (2013年11月30日). “あのシナリオをどうやって3DSに? 20年の時を経て甦る「闘神都市」の疑問を,イメージエポック・御影氏とアリスソフト・TADA氏に聞いてきた”. 4Gamer.net. 2018年3月27日閲覧。
  4. ^ a b 『そしてそれから・・・』内のキャラクター説明から
  5. ^ ファミ通2013年11月28日号232-233ページ
  6. ^ a b c d 『闘神都市』大会で出会う対戦相手とパートナーを紹介”. ファミ通.com. 2013年12月12日閲覧。
  7. ^ 闘神都市II”. ピンクパイナップルDVD. ピンクパイナップル. 2012年3月5日閲覧。
  8. ^ 三木浩也編「〔闘神都市II〕大人の小部屋スペシャル 中山監督VS謎の声優ココだけの話」『アニメV 1998年2月号』学習研究社、1998年2月1日、雑誌01591-02、52-83頁。主演女優は名前・経歴は一切伏せられている。

外部リンク