「隠岐国分寺」の版間の差分

全ての座標を示した地図 - OSM
	全座標を出力 - KML
	表示;

隠岐国分寺
隠岐国分寺
	; 本堂
所在地	島根県隠岐郡隠岐の島町池田風呂前5番地
位置	北緯36度13分27.65秒東経133度18分26.52秒 / 北緯36.2243472度東経133.3073667度座標: 北緯36度13分27.65秒東経133度18分26.52秒 / 北緯36.2243472度東経133.3073667度
山号	禅尾山
宗旨	東寺真言宗
本尊	釈迦如来
創建年	（推定）天平13年（741年）頃
開基	（伝）聖武天皇
文化財	境内（国の史跡）; 蓮華会舞（国の重要無形民俗文化財）
法人番号	5280005005680
	テンプレートを表示

履歴の双方向閲覧

← 古い編集新しい編集 →

削除された内容追加された内容

ビジュアルウィキテキスト

インライン

2016年4月20日 (水) 06:52時点における版

隠岐国分寺（おきこくぶんじ）は、島根県隠岐郡隠岐の島町池田にある東寺真言宗の寺院。山号は禅尾山。本尊は釈迦如来。

奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺のうち、隠岐国国分僧寺の後継寺院にあたる。境内は国の史跡に指定されているほか、毎年4月21日に行われる蓮華会舞（国の重要無形民俗文化財）が特に知られる。

本項では現寺院とともに、古代寺院跡である隠岐国分寺跡と、隠岐国分尼寺跡（島根県指定史跡）についても解説する。

概要

隠岐諸島の主島、島後島の最大の平野である八尾平野（やびへいや）北側の丘陵上に位置する^[1]。聖武天皇の詔で創建された国分僧寺の法燈を継ぐ寺院で、現境内と重複して旧国分僧寺の立地が推定されるほか、南東方約500メートルに旧国分尼寺跡が立地する。この国分寺付近では隠岐諸島で最大規模となる平神社古墳の築造も見られ、一帯は古くから隠岐地方の中心地であった。寺伝では、隠岐に流された後醍醐天皇の行在所でもあったといい、境内には行在所跡を記す石碑が建てられている。

現国分寺の境内は、1934年（昭和9年）に遺跡の包含地として国の史跡に指定された^[2]。2007年（平成19年）には本堂が火災により焼失したが^[3]、その再建に伴って2009年度（平成21年度）から実施された発掘調査により、旧国分寺跡と見られる遺構が発見されている^[4]。また毎年4月21日に行われる蓮華会舞（れんげえまい）は、古代の様式を残すものとして国の重要無形民俗文化財に指定されている^[5]。

歴史

古代

創建は不詳。天平13年（741年）の国分寺建立の詔の頃に創建されたと見られる。

『日本三代実録』貞観9年（867年）5月26日条によれば、新羅に近い伯耆国・出雲国・石見国・隠岐国・長門国の5ヶ国に四天王像が送られ、新羅の調伏のために道場を構える旨と国分寺の僧4人が修法を行う旨が命じられている^[1]。隠岐国の場合には、その四天王像を安置する「四王寺」は隠岐国分寺境内に置かれたとされる^[1]。

延長5年（927年）成立の『延喜式』主税上の規定では、隠岐国の国分寺料として稲5千束があてられている^[1]。

全国のほとんどの国分寺は平安時代以降に衰退するが、隠岐国分寺の場合には以後も存続が認められている^[1]。

中世

鎌倉時代末頃には、元弘2年/正慶元年（1332年）の元弘の変に敗れた後醍醐天皇が、隠岐国分寺を行在所としたといわれる。『増鏡』では天皇が隠岐島に流された時のこととして「海づらよりは少し入りたる国分寺といふ寺を、よろしくさまにとりしひておはしまさむ所にさたむ」と見えるほか、古文書では元弘2年8月19日に出雲の鰐淵寺の僧頼源が隠岐国分寺で天皇から綸旨を授かったとも見え、天皇の行在所説はこれらに基づく^[1]^[6]。一方、天皇の行在所説としては島前の西ノ島町の黒木御所も知られることから、実際の行在所の所在は判然としない^[1]^[6]^[7]。

応安2年（1369年）の寄進状写によれば、国分寺内四王寺の田地が本主断絶のため改めて国分寺に寄進されており、明徳2年（1391年）にはその確認が再度なされている^[1]。康正3年（1457年）には、守護の京極持清から国分寺住持に対して国分寺領の段銭免除と、家臣に対して段銭催促停止の指示がなされている^[1]。

明応8年（1499年）には四王寺が国分寺境内から分離して原田郷内に再建されており、この頃には国分寺の勢力は衰退していったものと見られる^[1]^[6]。永正11年（1514年）には、国分寺本堂も守護代の隠岐氏によって再建された^[1]^[6]。

近世

江戸時代、寛永年間（1624-1644年）頃の寺領は5石であった^[1]。

近代以降

明治に入ると廃仏毀釈の展開により、国分寺は明治2年（1869年）に本堂・三重塔の焼失ののち明治3年（1870年）に廃寺となったほか、南東にあった真言宗の尼寺（中世の経緯は不明^[6]）も明治5年（1872年）に廃寺となり、「国分寺村」・「尼寺村」と称された村名もそれぞれ「池田村」・「小原村（のち有木村に併合）」と改称された^[8]^[9]^[7]。その後の経緯は次の通り。

僧寺
- 1879年（明治12年）、寺の再興^[8]。
- 1934年（昭和9年）3月13日、境内が国の史跡に指定^[2]。
- 1950年（昭和25年）、本堂再建^[7]。
- 2007年（平成19年）2月25日、本堂焼失^[3]。
- 2009年度（平成21年度）、発掘調査開始^[4]。
- 2014年（平成26年）9月、本堂再建^[10]。
尼寺
- 1969-1970年度（昭和44-45年度）、発掘調査^[11]。
- 1972年（昭和47年）3月31日、寺跡域が島根県指定史跡に指定^[12]。

境内

旧本堂跡
廃仏毀釈で焼失した本堂跡。
後醍醐天皇行在所阯碑
王城鎮護社
後醍醐天皇像を祀る。
山門

行事

毎年4月21日（弘法大師の命日）には、蓮華会舞（れんげえまい）が催される^[1]。この舞は、元々は6月15日に四王寺で行われた行事とされ^[1]、奈良時代から平安時代頃に大陸から輸入された舞楽・無言仮面劇に近い様式を残すといわれる^[13]。現在では「麦焼舞」「眠り仏」「獅子舞」「貴徳山神」「竜王」「太平楽」「仏舞」の7番が行われるが、かつては10数番があったという^[5]。

この蓮華会舞は、1977年（昭和52年）に「隠岐国分寺蓮華会舞」として国の重要無形民俗文化財に指定されている^[5]。なお、舞に使用する古面や道具一式も伝世されていたが、2007年（平成19年）の本堂焼失の際に焼失している（「隠岐国分寺蓮華会舞」も参照）。

隠岐国分寺跡

僧寺跡は、現国分寺の境内一帯に推定されている。寺域は方1町（約109メートル四方）以上と見られる^[1]。現国分寺の本堂焼失に伴い2009年度（平成21年度）から発掘調査が実施されており、その中で根巻き瓦を有する柱穴列が検出され、これが旧国分寺の遺構になる可能性があるが^[4]、詳らかではない。

現国分寺では境内に礎石数個が伝世されているほか、境内から出土したという瓦が保存されている^[4]。

隠岐国分尼寺跡

尼寺跡は、国分寺の南東方約500メートルに位置する（北緯36度13分16.76秒東経133度18分37.98秒）。寺域は方1町（約109メートル四方）と推定され、発掘調査により建物跡6棟・柵跡12条・溝状遺構4条・瓦溜まりなどが見つかっている^[14]^[11]。建物跡のうち特に、南に廂を有する3×7間の建物、南北に廂を有する3×5間の建物、2×1間の建物がそれぞれ金堂・講堂・中門にあたると見られる^[11]。ただし、金堂・講堂が東西に並ぶという通常の寺院とは異なる伽藍配置になることから、周吉郡の役所とする別説もあって詳らかではない^[14]^[11]。

発掘調査で出土した瓦は、隠岐国分寺境内のほか、教昊寺跡（野方廃寺、安来市）・上淀廃寺跡（鳥取県米子市）の瓦と文様が共通する^[11]。そのほかに須恵器・土師器・緑釉陶器なども出土している^[11]。

寺跡域は1972年（昭和47年）に島根県指定史跡に指定されている^[12]。なお、付近には近世に尼寺も立地した（廃仏毀釈で廃寺）^[14]。

文化財

国の史跡

隠岐国分寺境内 - 昭和9年3月13日指定^[2]。

重要無形民俗文化財（国指定）

隠岐国分寺蓮華会舞 - 昭和52年5月17日指定^[5]。

島根県指定文化財

史跡
- 隠岐国分尼寺跡 - 昭和47年3月31日指定^[12]。

その他

平安時代から桃山時代の作と見られる蓮華会舞の古面9面が、1974年（昭和49年）に島根県指定有形民俗文化財に指定されていた^[15]。しかし2007年（平成19年）の本堂焼失の際に道具一式とともに焼失したため、指定は解除されている。

現地情報

所在地

国分寺：島根県隠岐郡隠岐の島町池田風呂前
国分尼寺跡：島根県隠岐郡隠岐の島町有木

交通アクセス

西郷港から、隠岐一畑バス（隠岐病院・有木、旧五箇役場前、重栖・福浦方面）で「国分寺前」バス停下車（下車後徒歩すぐ）

周辺

平神社古墳 - 隠岐諸島で最大規模の古墳。

脚注

[脚注の使い方]

^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o 隠岐国分寺跡（平凡社） & 1995年.
^ ^a ^b ^c 隠岐国分寺境内 - 国指定文化財等データベース（文化庁）
^ ^a ^b “隠岐国分寺の本堂が全焼　島根・隠岐の島町”. 2009年1月14日閲覧。（朝日新聞、2007年2月25日記事）。
^ ^a ^b ^c ^d 境内説明板。
^ ^a ^b ^c ^d 隠岐国分寺蓮華会舞 - 国指定文化財等データベース（文化庁）
^ ^a ^b ^c ^d ^e 中世諸国一宮制 & 2000年, pp. 442–443.
^ ^a ^b ^c 国指定史跡完全ガイド.
^ ^a ^b 国分寺村（平凡社） & 1995年.
^ 尼寺村（平凡社） & 1995年.
^ "隠岐国分寺に新本尊 10月に入仏式"（47NEWS、2015年7月11日記事）。
^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 隠岐国分尼寺跡説明板。
^ ^a ^b ^c 県指定文化財（史跡・名勝・天然記念物） > 隠岐国分尼寺跡（隠岐の島町ホームページ）。
^ 国指定文化財 > 隠岐国分寺蓮華会舞（隠岐の島町ホームページ）。
^ ^a ^b ^c 隠岐国分尼寺跡（平凡社） & 1995年.
^ 面隠岐国分寺蓮華会舞 (PDF) （島根県ホームページ）。

参考文献

境内説明板
隠岐国分尼寺跡史跡説明板（島根県教育委員会・隠岐島後教育委員会、2001年3月設置）
『日本歴史地名大系 33 島根県の地名』平凡社、1995年。ISBN 4582490336。
- 「国分寺村」、「隠岐国分寺跡」、「尼寺村」、「隠岐国分尼寺跡」。
中世諸国一宮制研究会編編『中世諸国一宮制の基礎的研究』岩田書院、2000年。ISBN 978-4872941708。
「隠岐国分寺境内」『国指定史跡完全ガイド』講談社（リンクは朝日新聞社「コトバンク」）。

外部リンク

隠岐国分寺境内 - 国指定文化財等データベース（文化庁）
隠岐国分寺跡 - 島根県ホームページ
国指定文化財 > 隠岐国分寺境内・隠岐国分寺蓮華会舞 - 隠岐の島町ホームページ

[FOOTNOTE隠岐国分寺跡（平凡社）1995年-1] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f ^g ^h ⁱ ^j ^k ^l ^m ⁿ ^o 隠岐国分寺跡（平凡社） & 1995年.

[国指定-2] 隠岐国分寺境内 - 国指定文化財等データベース（文化庁）

[焼失-3] “隠岐国分寺の本堂が全焼　島根・隠岐の島町”. 2009年1月14日閲覧。（朝日新聞、2007年2月25日記事）。

[説明板-4] 境内説明板。

[国指定_蓮華会舞-5] 隠岐国分寺蓮華会舞 - 国指定文化財等データベース（文化庁）

[FOOTNOTE中世諸国一宮制2000年442–443-6] 中世諸国一宮制 & 2000年, pp. 442–443.

[FOOTNOTE国指定史跡完全ガイド-7] 国指定史跡完全ガイド.

[FOOTNOTE国分寺村（平凡社）1995年-8] 国分寺村（平凡社） & 1995年.

[FOOTNOTE尼寺村（平凡社）1995年-9] 尼寺村（平凡社） & 1995年.

[再建-10] "隠岐国分寺に新本尊 10月に入仏式"（47NEWS、2015年7月11日記事）。

[尼寺_説明板-11] ^ ^a ^b ^c ^d ^e ^f 隠岐国分尼寺跡説明板。

[尼寺-12] 県指定文化財（史跡・名勝・天然記念物） > 隠岐国分尼寺跡（隠岐の島町ホームページ）。

[13] 国指定文化財 > 隠岐国分寺蓮華会舞（隠岐の島町ホームページ）。

[FOOTNOTE隠岐国分尼寺跡（平凡社）1995年-14] 隠岐国分尼寺跡（平凡社） & 1995年.

[15] 面隠岐国分寺蓮華会舞 (PDF) （島根県ホームページ）。

[1]

[2]

[3]

[4]

[5]

[6]

[7]

[8]

[9]

[10]

[11]

[12]

[13]

[14]

[15]

@@ 1行目: / 1行目: @@
 {{日本の寺院
 |名称 = 隠岐国分寺
-|画像 = [[File:Okinoshima Okikokubunji 01.jpg|250px|隠岐国分寺]]
+|画像 = [[File:Oki Kokubunji hondou.JPG|280px]]<br />本堂
-|所在地 = 島根県隠岐郡隠岐の島町池田風呂前5
+|所在地 = [[島根県]][[隠岐郡]][[隠岐の島町]]池田風呂前5番地
-|位置 = {{coord|36|13|27.6|N|133|18|26.5|E|region:JP-32|display=inline,title}}
+|位置 = {{ウィキ座標2段度分秒|36|13|27.65|N|133|18|26.52|E|region:JP-32_type:landmark|display=inline,title|name=隠岐国分寺}}
 |山号 = 禅尾山
-|宗旨 =
+|宗旨 = [[東寺真言宗]]
-|宗派 = [[東寺真言宗]]
+|宗派 =
 |寺格 =
 |本尊 = [[釈迦如来]]
-|創建年 = （伝）[[天平]]（[[729年]] - [[749年]]）年間
+|創建年 = （推定）[[天平]]13年（[[741年]]）頃
-|開基 = [[聖武天皇]]
+|開基 = （伝）[[聖武天皇]]
 |中興年 =
 |中興 =
@@ 16行目: / 16行目: @@
 |別称 =
 |札所等 =
-|文化財 = 隠岐国分寺境内（国の史跡）
+|文化財 = 境内（国の史跡）<br />[[隠岐国分寺蓮華会舞|蓮華会舞]]（国の[[重要無形民俗文化財]]）
 |公式HP =
 |公式HP名 =
 }}
+{{座標一覧}}
+'''隠岐国分寺'''（おきこくぶんじ）は、[[島根県]][[隠岐郡]][[隠岐の島町]]池田にある[[東寺真言宗]]の[[寺院]]。[[山号]]は禅尾山。[[本尊]]は[[釈迦如来]]。
+[[奈良時代]]に[[聖武天皇]]の詔により日本各地に建立された[[国分寺]]のうち、[[隠岐国]]国分僧寺の後継寺院にあたる。境内は国の[[史跡]]に指定されているほか、毎年[[4月21日]]に行われる[[隠岐国分寺蓮華会舞|蓮華会舞]]（国の[[重要無形民俗文化財]]）が特に知られる。
-'''隠岐国分寺'''（おきこくぶんじ）は、[[島根県]][[隠岐郡]][[隠岐の島町]]にある[[東寺真言宗]]の[[仏教]][[寺院]]。[[聖武天皇]]の勅願によって建立された[[国分寺]]の1つである。[[山号]]は、禅尾山。[[本尊]]は[[釈迦如来]]。境内は国の[[史跡]]。
+本項では現寺院とともに、古代寺院跡である'''隠岐国分寺跡'''と、'''隠岐国分尼寺跡'''（島根県指定史跡）についても解説する。
-美しい[[景観]]から、[[隠岐島]]の象徴的な存在として知られる。
-==歴史==
+== 概要 ==
+[[隠岐諸島]]の主島、[[島後島]]の最大の平野である八尾平野（やびへいや）北側の丘陵上に位置する{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。[[聖武天皇]]の詔で創建された国分僧寺の法燈を継ぐ寺院で、現境内と重複して旧国分僧寺の立地が推定されるほか、南東方約500メートルに旧国分尼寺跡が立地する。この国分寺付近では隠岐諸島で最大規模となる[[平神社古墳]]の築造も見られ、一帯は古くから隠岐地方の中心地であった。寺伝では、隠岐に流された[[後醍醐天皇]]の行在所でもあったといい、境内には行在所跡を記す石碑が建てられている。
-寺伝によれば、[[天平]]（[[729年]] - [[749年]]）の頃、[[聖武天皇]]の勅願により創建されたと伝わるが、創建に関わる史実は全く残っていない。また[[寛文]]（[[1661年]] - [[1673年]]）作成の『[[隠州視聴合紀]]』には、「四天王寺、仁王門、鎮守山王二十一社などを有する」と書かれ、かなりの繁栄を誇ったと見られる。
+現国分寺の境内は、[[1934年]]（[[昭和]]9年）に遺跡の包含地として国の[[史跡]]に指定された<ref name="国指定"/>。[[2007年]]（[[平成]]19年）には本堂が火災により焼失したが<ref name="焼失"/>、その再建に伴って[[2009年]]度（平成21年度）から実施された発掘調査により、旧国分寺跡と見られる遺構が発見されている<ref name="説明板"/>。また毎年[[4月21日]]に行われる[[隠岐国分寺蓮華会舞|蓮華会舞]]（れんげえまい）は、古代の様式を残すものとして国の[[重要無形民俗文化財]]に指定されている<ref name="国指定 蓮華会舞"/>。
-[[南北朝時代 (日本)|南北朝時代]]に作成された[[歴史物語]]の『[[増鏡]]』には、[[元弘]]2年/[[正慶]]元年（[[1332年]]）に[[後醍醐天皇]]が[[元弘の変]]に敗れ、[[隠岐島]]に流された際に、「海岸から少し奥に入ったところにある国分寺を[[行宮|行在所]]とした」という意味のことが書かれている。なお、後醍醐の隠岐での行在所は[[西ノ島町]]の黒木御所跡だったとする伝承もある。
+== 歴史 ==
-===度重なる伽藍の焼失===
+=== 古代 ===
-[[明治]]2年（[[1869年]]）に[[明治政府]]が発布した[[太政官布告]]の[[神仏判然令]]により、[[廃仏毀釈]]が実行され、[[本堂]]や[[三重塔]]が焼失した。その後、[[昭和]]25年（[[1950年]]）に本堂は再建されるも、[[平成]]19年（[[2007年]]）2月25日の出火により本堂が全焼した。
+[[File:Emperor Shomu.jpg|thumb|150px|right|{{center|[[聖武天皇]]肖像}}]]
+創建は不詳。[[天平]]13年（[[741年]]）の国分寺建立の詔の頃に創建されたと見られる。
+『[[日本三代実録]]』[[貞観 (日本)|貞観]]9年（[[867年]]）5月26日条によれば、[[新羅]]に近い[[伯耆国]]・[[出雲国]]・[[石見国]]・隠岐国・[[長門国]]の5ヶ国に四天王像が送られ、新羅の調伏のために道場を構える旨と国分寺の僧4人が修法を行う旨が命じられている{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。隠岐国の場合には、その四天王像を安置する「四王寺」は隠岐国分寺境内に置かれたとされる{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。
-==行事==
-[[平安時代]]から続く[[古典芸能]]の[[隠岐国分寺蓮華会舞]]が伝承され[[重要無形民俗文化財]]に指定されている。なお、[[奈良時代]]に中国から伝わったとされる「蓮華会舞の面9面」は[[島根県指定文化財一覧#民俗文化財|島根県の有形民俗文化財]]に指定されていたが、2007年2月25日の本堂の火災で道具一式とともに焼失し指定を解除された。
+[[延長 (元号)|延長]]5年（[[927年]]）成立の『[[延喜式]]』主税上の規定では、隠岐国の国分寺料として稲5千束があてられている{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。
-==交通アクセス==
-*[[西郷港]]（[[隠岐の島町]]）から[[隠岐一畑交通|隠岐一畑バス]]で隠岐病院・有木、旧五箇役場前、重栖・福浦方面乗車「国分寺前」下車すぐ
+全国のほとんどの国分寺は[[平安時代]]以降に衰退するが、隠岐国分寺の場合には以後も存続が認められている{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。
-==関連項目==
-*[[島根県]]
+=== 中世 ===
-*[[隠岐郡]]
+[[File:Emperor Godaigo.jpg|thumb|170px|right|{{center|[[後醍醐天皇]]肖像}}]]
-*[[隠岐の島町]]
+[[鎌倉時代]]末頃には、[[元弘]]2年/[[正慶]]元年（[[1332年]]）の[[元弘の変]]に敗れた[[後醍醐天皇]]が、隠岐国分寺を[[行宮|行在所]]としたといわれる。『[[増鏡]]』では天皇が[[隠岐島]]に流された時のこととして「海づらよりは少し入りたる国分寺といふ寺を、よろしくさまにとりしひておはしまさむ所にさたむ」と見えるほか、古文書では元弘2年8月19日に出雲の[[鰐淵寺]]の僧頼源が隠岐国分寺で天皇から綸旨を授かったとも見え、天皇の行在所説はこれらに基づく{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}{{Sfn|中世諸国一宮制|2000年|pp=442-443}}。一方、天皇の行在所説としては島前の[[西ノ島町]]の黒木御所も知られることから、実際の行在所の所在は判然としない{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}{{Sfn|中世諸国一宮制|2000年|pp=442-443}}{{Sfn|国指定史跡完全ガイド}}。
-*[[隠岐島]]
-*[[国分寺]]
+[[応安]]2年（[[1369年]]）の寄進状写によれば、国分寺内四王寺の田地が本主断絶のため改めて国分寺に寄進されており、[[明徳]]2年（[[1391年]]）にはその確認が再度なされている{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。[[康正]]3年（[[1457年]]）には、守護の[[京極持清]]から国分寺住持に対して国分寺領の段銭免除と、家臣に対して段銭催促停止の指示がなされている{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。
+[[明応]]8年（[[1499年]]）には四王寺が国分寺境内から分離して原田郷内に再建されており、この頃には国分寺の勢力は衰退していったものと見られる{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}{{Sfn|中世諸国一宮制|2000年|pp=442-443}}。[[永正]]11年（[[1514年]]）には、国分寺本堂も守護代の隠岐氏によって再建された{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}{{Sfn|中世諸国一宮制|2000年|pp=442-443}}。
+=== 近世 ===
+[[江戸時代]]、[[寛永]]年間（[[1624年|1624]]-[[1644年]]）頃の寺領は5石であった{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。
+=== 近代以降 ===
+[[明治]]に入ると[[廃仏毀釈]]の展開により、国分寺は明治2年（[[1869年]]）に[[本堂]]・[[三重塔]]の焼失ののち明治3年（[[1870年]]）に廃寺となったほか、南東にあった[[真言宗]]の尼寺（中世の経緯は不明{{Sfn|中世諸国一宮制|2000年|pp=442-443}}）も明治5年（[[1872年]]）に廃寺となり、「国分寺村」・「尼寺村」と称された村名もそれぞれ「池田村」・「小原村（のち有木村に併合）」と改称された{{Sfn|国分寺村（平凡社）|1995年}}{{Sfn|尼寺村（平凡社）|1995年}}{{Sfn|国指定史跡完全ガイド}}。その後の経緯は次の通り。
+* 僧寺
+** [[1879年]]（明治12年）、寺の再興{{Sfn|国分寺村（平凡社）|1995年}}。
+** [[1934年]]（[[昭和]]9年）3月13日、境内が国の[[史跡]]に指定<ref name="国指定"/>。
+** [[1950年]]（昭和25年）、本堂再建{{Sfn|国指定史跡完全ガイド}}。
+** [[2007年]]（[[平成]]19年）2月25日、本堂焼失<ref name="焼失">{{cite web|url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200702250016.html|title=隠岐国分寺の本堂が全焼　島根・隠岐の島町|accessdate=2009年1月14日}}（朝日新聞、2007年2月25日記事）。</ref>。
+** [[2009年]]度（平成21年度）、発掘調査開始<ref name="説明板">境内説明板。</ref>。
+** [[2014年]]（平成26年）9月、本堂再建<ref name="再建">[http://www.47news.jp/localnews/shimane/2015/07/post_20150711125849.html "隠岐国分寺に新本尊 10月に入仏式"]（47NEWS、2015年7月11日記事）。</ref>。
+* 尼寺
+** [[1969年|1969]]-[[1970年]]度（昭和44-45年度）、発掘調査<ref name="尼寺 説明板">隠岐国分尼寺跡説明板。</ref>。
+** [[1972年]]（昭和47年）3月31日、寺跡域が島根県指定史跡に指定<ref name="尼寺"/>。
+== 境内 ==
+<gallery>
+File:Oki Kokubunji hondou-ato-2.JPG|旧本堂跡<br />{{small|廃仏毀釈で焼失した本堂跡。}}
+File:Oki Kokubunji anzaisho-ato.JPG|後醍醐天皇行在所阯碑
+File:Oki Kokubunji yashiro.JPG|王城鎮護社<br />{{small|後醍醐天皇像を祀る。}}
+File:Oki Kokubunji sanmon.JPG|山門
+</gallery>
+== 行事 ==
+毎年[[4月21日]]（弘法大師の命日）には、'''[[隠岐国分寺蓮華会舞|蓮華会舞]]'''（れんげえまい）が催される{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。この舞は、元々は6月15日に四王寺で行われた行事とされ{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}、[[奈良時代]]から平安時代頃に大陸から輸入された舞楽・無言仮面劇に近い様式を残すといわれる<ref>[http://www.town.okinoshima.shimane.jp/www/contents/1001000000248/index.html 国指定文化財 > 隠岐国分寺蓮華会舞]（隠岐の島町ホームページ）。</ref>。現在では「麦焼舞」「眠り仏」「獅子舞」「貴徳山神」「竜王」「太平楽」「仏舞」の7番が行われるが、かつては10数番があったという<ref name="国指定 蓮華会舞"/>。
+この蓮華会舞は、[[1977年]]（昭和52年）に「隠岐国分寺蓮華会舞」として国の[[重要無形民俗文化財]]に指定されている<ref name="国指定 蓮華会舞"/>。なお、舞に使用する古面や道具一式も伝世されていたが、2007年（平成19年）の本堂焼失の際に焼失している（「[[隠岐国分寺蓮華会舞]]」も参照）。
+== 隠岐国分寺跡 ==
+僧寺跡は、現国分寺の境内一帯に推定されている。寺域は方1町（約109メートル四方）以上と見られる{{Sfn|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}。現国分寺の本堂焼失に伴い[[2009年]]度（平成21年度）から発掘調査が実施されており、その中で根巻き瓦を有する柱穴列が検出され、これが旧国分寺の遺構になる可能性があるが<ref name="説明板"/>、詳らかではない。
+現国分寺では境内に礎石数個が伝世されているほか、境内から出土したという瓦が保存されている<ref name="説明板"/>。
+== 隠岐国分尼寺跡 ==
+[[File:Oki Kokubun-niji-ato gaikan.JPG|thumb|250px|right|{{center|隠岐国分尼寺跡 説明板}}]]
+尼寺跡は、国分寺の南東方約500メートルに位置する（{{ウィキ座標|36|13|16.76|N|133|18|37.98|E|region:JP-32_type:landmark|display=inline|位置|name=隠岐国分尼寺跡}}）。寺域は方1町（約109メートル四方）と推定され、発掘調査により建物跡6棟・柵跡12条・溝状遺構4条・瓦溜まりなどが見つかっている{{Sfn|隠岐国分尼寺跡（平凡社）|1995年}}<ref name="尼寺 説明板"/>。建物跡のうち特に、南に廂を有する3&times;7間の建物、南北に廂を有する3&times;5間の建物、2&times;1間の建物がそれぞれ金堂・講堂・中門にあたると見られる<ref name="尼寺 説明板"/>。ただし、金堂・講堂が東西に並ぶという通常の寺院とは異なる伽藍配置になることから、[[周吉郡]]の役所とする別説もあって詳らかではない{{Sfn|隠岐国分尼寺跡（平凡社）|1995年}}<ref name="尼寺 説明板"/>。
+発掘調査で出土した瓦は、隠岐国分寺境内のほか、教昊寺跡（野方廃寺、[[安来市]]）・[[上淀廃寺跡]]（[[鳥取県]][[米子市]]）の瓦と文様が共通する<ref name="尼寺 説明板"/>。そのほかに[[須恵器]]・[[土師器]]・緑釉陶器なども出土している<ref name="尼寺 説明板"/>。
+寺跡域は1972年（昭和47年）に島根県指定史跡に指定されている<ref name="尼寺"/>。なお、付近には[[近世]]に尼寺も立地した（廃仏毀釈で廃寺）{{Sfn|隠岐国分尼寺跡（平凡社）|1995年}}。
+== 文化財 ==
+=== 国の史跡 ===
+* 隠岐国分寺境内 - 昭和9年3月13日指定<ref name="国指定">{{国指定文化財等データベース|401|2179|隠岐国分寺境内}}</ref>。
+=== 重要無形民俗文化財（国指定） ===
+* [[隠岐国分寺蓮華会舞]] - 昭和52年5月17日指定<ref name="国指定 蓮華会舞">{{国指定文化財等データベース|302|115|隠岐国分寺蓮華会舞}}</ref>。
+=== 島根県指定文化財 ===
+* 史跡
+** 隠岐国分尼寺跡 - 昭和47年3月31日指定<ref name="尼寺">[http://www.town.okinoshima.shimane.jp/www/contents/1001000000249/index.html 県指定文化財（史跡・名勝・天然記念物） > 隠岐国分尼寺跡]（隠岐の島町ホームページ）。</ref>。
+=== その他 ===
+[[平安時代]]から[[桃山時代]]の作と見られる蓮華会舞の古面9面が、[[1974年]]（昭和49年）に[[島根県指定文化財一覧#民俗文化財|島根県指定有形民俗文化財]]に指定されていた<ref>{{PDFlink|[http://www.pref.shimane.lg.jp/life/bunka/bunkazai/event/inishie/8kan.data/8-76.pdf 面 隠岐国分寺 蓮華会舞]}}（島根県ホームページ）。</ref>。しかし2007年（平成19年）の本堂焼失の際に道具一式とともに焼失したため、指定は解除されている。
+== 現地情報 ==
+'''所在地'''
+* 国分寺：[[島根県]][[隠岐郡]][[隠岐の島町]]池田風呂前
+* 国分尼寺跡：島根県隠岐郡隠岐の島町有木
+'''交通アクセス'''
+* [[西郷港]]から、[[隠岐一畑交通|隠岐一畑バス]]（隠岐病院・有木、旧五箇役場前、重栖・福浦方面）で「国分寺前」バス停下車（下車後徒歩すぐ）
+'''周辺'''
+* [[平神社古墳]] - 隠岐諸島で最大規模の古墳。
+== 脚注 ==
+{{脚注ヘルプ}}
+{{Reflist|2}}
+== 参考文献 ==
+* 境内説明板
+* 隠岐国分尼寺跡 史跡説明板（島根県教育委員会・隠岐島後教育委員会、2001年3月設置）
+* {{Cite book|和書|editor=|author=|year=1995|chapter=|title=[[日本歴史地名大系]] 33 島根県の地名|publisher=[[平凡社]]|isbn=4582490336|ref=}}
+** {{Wikicite|reference=「国分寺村」|ref={{Harvid|国分寺村（平凡社）|1995年}}}}、{{Wikicite|reference=「隠岐国分寺跡」|ref={{Harvid|隠岐国分寺跡（平凡社）|1995年}}}}、{{Wikicite|reference=「尼寺村」|ref={{Harvid|尼寺村（平凡社）|1995年}}}}、{{Wikicite|reference=「隠岐国分尼寺跡」|ref={{Harvid|隠岐国分尼寺跡（平凡社）|1995年}}}}。
+* {{Cite book|和書|editor=中世諸国一宮制研究会編|author=|year=2000|chapter=|title=中世諸国一宮制の基礎的研究|publisher=岩田書院|isbn=978-4872941708|ref={{Harvid|中世諸国一宮制|2000年}}}}
+* {{Wikicite|reference=[https://kotobank.jp/word/%E9%9A%A0%E5%B2%90%E5%9B%BD%E5%88%86%E5%AF%BA%E5%A2%83%E5%86%85-1443496 「隠岐国分寺境内」]『国指定史跡完全ガイド』 [[講談社]]（リンクは朝日新聞社「コトバンク」）|ref={{Harvid|国指定史跡完全ガイド}}}}。
+== 関連文献 ==
+* {{Cite book|和書|editor=|author=|year=1971|chapter=|title=[http://sitereports.nabunken.go.jp/ja/2061 隠岐国分尼寺調査報告]|publisher=隠岐島後教育委員会|isbn=|ref=}} - リンクは奈良文化財研究所「全国遺跡報告総覧」。
 == 外部リンク ==
+{{Commonscat|Oki Kokubunji}}
-* {{cite web|url=http://www.asahi.com/culture/news_culture/OSK200702250016.html|title=隠岐国分寺の本堂が全焼　島根・隠岐の島町|accessdate=2009年1月14日 }} 朝日新聞 文化芸能 2007年2月25日付。
 * {{国指定文化財等データベース|401|2179|隠岐国分寺境内}}
+* [http://www.pref.shimane.lg.jp/life/bunka/bunkazai/shiseki/shisekidesu/shiseki16.html 隠岐国分寺跡] - 島根県ホームページ
+* [http://www.town.okinoshima.shimane.jp/www/contents/1001000000248/index.html 国指定文化財 > 隠岐国分寺境内・隠岐国分寺蓮華会舞] - 隠岐の島町ホームページ
-{{buddhism-stub}}
+{{密教2}}
+{{Buddhism2}}
+{{リダイレクトの所属カテゴリ
+|redirect1=隠岐国分尼寺跡
+|1-1=島根県の寺
+|1-2=隠岐の島町の歴史
+|1-3=国分尼寺
+|1-4=島根県指定史跡
+|1-5=隠岐国
+}}
 {{DEFAULTSORT:おきこくふんし}}
 [[Category:島根県の寺]]
-[[Category:勅願寺]]
+[[Category:隠岐の島町の歴史]]
-[[Category:国分寺]]
 [[Category:東寺真言宗の寺院]]
-[[Category:隠岐諸島の歴史]]
+[[Category:国分寺]]
 [[Category:島根県にある国指定の史跡]]
 [[Category:隠岐国|寺おきこくふんし]]
-[[Category:隠岐の島町]]
-[[Category:隠岐の島町の歴史]]

表話編歴仏教
基本教義	四諦八正道中道三相無常苦無我解脱と涅槃
人物	釈迦十大弟子(舎利弗/目連/大迦葉/須菩提/富楼那/迦旃延/阿那律/優波離/羅睺羅/阿難) 龍樹無著世親玄奘達磨
世界観	生と輪廻(サンサーラ) 三千大千世界六道(天界/人間道/修羅道/畜生道/餓鬼道/地獄道) 三界
重要な概念	無明十結五蘊渇愛煩悩三毒（貪/瞋/癡）五蓋業三業唯識仏性三法印と四法印諸行無常諸法無我涅槃寂静一切皆苦心所
解脱への道	菩提菩薩四向四果 (預流/一来/不還/阿羅漢) 成仏三十七道品三学 (戒/禅定/般若) 四無量心 (慈/悲/喜/捨) 瞑想 (サマタ/ヴィパッサナー) 布施
信仰対象	三宝（仏/法/僧) 日本の仏尊（如来/菩薩/明王/天部/垂迹神/高僧）
分類/宗派	原始仏教部派仏教上座部仏教大乗仏教密教神仏習合修験道仏教の宗派仏教系新宗教
地域別仏教	インド中国日本/日本の戒律史朝鮮台湾ベトナムチベットネパール(ネワール仏教) スリランカミャンマータイ中東ヨーロッパアフリカ中央アメリカ
聖典	三蔵律蔵経蔵論蔵パーリ語パーリ仏典漢訳大蔵経大正新脩大蔵経漢訳仏典一覧西蔵訳チベット大蔵経
聖地	ルンビニブッダガヤサールナートクシナガラ霊峰霊場
歴史	仏教のシルクロード伝播インドにおける仏教の弾圧インドにおける仏教の衰退
美術・音楽	仏教美術声明チベット仏教の声明
宗教カテゴリプロジェクトポータル