コシダカホールディングス

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株式会社コシダカホールディングス
Koshidaka Holdings Co., Ltd.
本社が入居する世界貿易センタービル
種類 株式会社
市場情報
東証1部 2157
2007年6月27日 JASDAQ - 2016年11月7日 東証一部 鞍替え
略称 コシダカHD
本社所在地 日本の旗 日本
105-6123
東京都港区浜松町2-4-1
世界貿易センタービルディング23階
本店所在地 371-0847
群馬県前橋市大友町1丁目5-1
設立 2000年平成12年)3月21日
(株式会社コシダカ)
業種 サービス業
法人番号 7070001003674 ウィキデータを編集
代表者 代表取締役社長 腰高博
資本金 4億9,360万円
発行済株式総数 9,600,000株
売上高 連結552億83百万円
(2017年8月期)
営業利益 連結61億46百万円
(2017年8月期)
純利益 連結32億55百万円
(2017年8月期)
純資産 連結436億90百万円
(2017年8月)
総資産 連結226億63百万円
(2017年8月)
従業員数 連結3,923名
(正社員1,142名、パート・アルバイト2,781名 2017年8月末)
決算期 8月31日
主要子会社 株式会社コシダカ
株式会社カーブスホールディングス
株式会社カーブスジャパン
株式会社ハイ・スタンダード
株式会社コシダカプロダクツ
韓国コシダカ
外部リンク http://www.koshidakaholdings.co.jp/
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『まねきねこ』の店舗の例
(広島大州店)
『カーブス』店舗の例
(戸坂店)

株式会社コシダカホールディングスは、カラオケボックス「カラオケ まねきねこ」を運営する株式会社コシダカ、フィットネスチェーン「カーブス」を運営する株式会社カーブスジャパンなどを傘下に持つ持株会社である。本社機能は東京都港区に置くが、本店は群馬県前橋市

沿革

  • 1967年 - 有限会社新盛軒として法人化 代表 腰髙善治
  • 1970年 - 上州ラーメンの屋号にてチェーン展開を開始 最盛期6店舗
  • 1990年8月 - カラオケボックス1号店(オイコット)開設
  • 1993年12月 - カラオケまねきねこ1号店(前橋小相木店)開設
  • 1995年8月 - 代表取締役に腰髙博就任
  • 1997年6月 - カラオケまねきねこ 居抜き出店1号店(伊勢崎店)開設
  • 2000年3月 - 株式会社コシダカに組織、名称変更
  • 2004年10月 - カラオケまねきねこ 100店舗目(別府荘園店)開設
  • 2006年3月 - カーブス1号店(北海道)2号店(埼玉県)同日開設
  • 2007年6月 - ジャスダック証券取引所に株式上場
  • 2008年10月 - 株式会社カーブスジャパンの株式取得(子会社化)
  • 2010年4月 - カラオケまねきねこ 300店舗目(足利朝倉店)開設
  • 2010年7月 - 株式会社韓国コシダカ 設立
  • 2010年9月 - 株式会社コシダカホールディングスに組織、名称変更
  • 2011年1月 - 株式会社シュクランの株式取得(子会社化)
  • 2011年6月 - カーブス1,000店舗達成
  • 2011年6月 - カラオケまねきねこ 海外1号店 江南(カンナム)店(韓国ソウル)開設
  • 2011年11月 - ひとりカラオケ専門店ワンカラ1号店(神田駅前店)開設
  • 2013年11月 - KOSHIDAKA INTERNATIONAL PTE.LTD. 設立
  • 2013年12月 - KOSHIDAKA MANAGEMENT SINGAPORE PTE.LTD. 設立
  • 2014年2月 - K BOX ENTERTAINMENT GROUP PTE.LTD. 株式取得(子会社化)
  • 2014年7月 - 本社機能を東京に移転
  • 2014年9月 - 株式会社北海道コシダカ、株式会社シュクランが合併 株式会社北海道コシダカが株式会社ハイ・スタンダードに名称変更
  • 2014年10月 - 株式会社コシダカビジネスサポートの設立
  • 2014年10月 - カーブス1,500店舗達成
  • 2014年12月 - カラオケまねきねこハラル認証1号店 四谷三丁目店開設
  • 2015年4月 - 株式会社ムーンの株式取得 (子会社化)
  • 2015年6月 - 株式会社イングリッシュアイランドの株式取得 (子会社化)
  • 2016年3月 - 株式会社コシダカファシリティーズ、株式会社コシダカIPマネジメントが合併 株式会社コシダカファシリティーズが株式会社コシダカプロダクツに名称変更
  • 2016年11月 - 東京証券取引所市場第一部に市場変更
  • 2017年7月 - カラオケまねきねこ 500店舗目(中洲川端駅前店)開設
  • 2018年3月 - カーブス事業のグローバル・フランチャイザーであるカーブス世界総本部の株式取得(子会社化)


不祥事

召集通知虚偽記載

2017年11月9日、適時開示「招集通知に添付した会計監査人の監査報告謄本、監査等委員会の監査報告謄本の訂正に関するお知らせ」を公表した。[1]

開示内容としては、「平成29年11月7日付で株主様に発送いたしました平成29年11月24日開催の当社第 48 回定時株主総会招集通知に添付した会計監査人の監査報告謄本及び監査等委員会の監査報告謄本については、
本日時点で当社会計監査人である新日本有限責任監査法人(以下、「会計監査人」と言います。)から監査報告書を受領できなかったため削除することといたしました。」
とのことで、何らかの事情により期日までに会計監査人監査報告書が受領できなかったこと、また連動して監査等委員会の監査報告書が取り下げられた旨が述べられていた。
つまり、監査報告書を監査法人より受領できていないにもかかわらず召集通知に記載し発送したということであり
また、当然監査等委員会も監査報告書提出できていないにもかかわらず記載したという前代未聞の不祥事が発生した。
その後、会社はなぜこのようなことが発生したのかは十分公表せず幕引きを図った。


2017年8月期 開示すべき重要な不備

2017年11月30日、内部統制に関して開示すべき重要な不備があると発表した。[2]

以下指摘の4点
(1) 多岐にわたる勘定科目の残高の誤り
(2) 関係会社株式評価プロセスの運用不備
(3) カラオケ事業におけるカード未収売掛金の適切な消込処理の不備
(4) 会計監査人及び内部監査での指摘事項に対する適切な対応が取られなかったこと

また、このような事態となった理由として、
・残高を照合する手続が定められていなかった
・信頼性のある財務報告の作成を支えるのに必要な能力を有する人材を経理部門に確保・配置していなかった
・職務の遂行に必要な教育訓練等が不足していた
・年度中に内部監査人が退職し期末日時点までに適切な能力を有する内部監査人を配置できなかった
・会計監査人及び内部監査からの指摘事項が適切に調査され、必要な対応が取られなかった
ことを挙げています。
さらに期末日までに是正できなかった理由としては
・採用条件が合致せず体制整備に必要な経理人材確保が出来なかった
・期末直前に経理担当者が退職したことが重なった
ことを挙げた。



事業形態

カラオケ まねきねこ

通称「まねきねこ」。2010年に300店舗を達成し、「シダックス」を抜いて店舗数1位に躍り出る。2014年現在「ビッグエコー」に次いで2位。[3]。2017年7月現在で全国に500店舗を突破[4]

多くの店舗でワンドリンクオーダー制またはワンオーダー制(有料)を実施しているため室料が安いのが特徴。以前は平日昼は「30分10円」というように非常に安く設定されていたが、10円からの脱却を進め、現在はほぼすべての店舗で室料10円は廃止されている。また、多くの店舗で飲食物の持ち込みを許可している数少ないカラオケボックスである。

出店戦略としては、閉店した個人経営(場合によっては撤退した大手チェーン)のカラオケ店を借り受け、出店する「居抜き出店」を中心に行っている。これにより出店費用を建築出店の2割以下に抑えることができ、上で述べたような利用料金の低価格設定や斬新なサービスを可能にしている。但し店舗網拡大のため、2006年9月の本庄店(埼玉県)を皮切りに建築出店も行っている。

なお全店会員制となっており、入会金は200円で年会費は不要。会員制度は全店共通で、一度入会すれば日本国内の全店舗で使用可能。ランシステムが開発した自動入会システムが使用されている[5]

設置機種についてはDAMJOYUGAの3大メーカーが使用されていたが、エクシングによるBMBの吸収合併に伴い、UGAを設置していた部屋を中心に自社開発の「すきっと」も導入する傾向にある。

2016年9月1日、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県内の全店舗を全室禁煙とし、店舗内に喫煙スペースを設置した。キャラクターは招き猫の「まねっきー」であり、同店のテーマソングのミュージックビデオには家族や他のキャラクターが登場している(名前はなし)。

ひとりカラオケ専門店 ワンカラ

カーブス

全世界約80か国約4,560店舗(2007年には約70か国約10,000店舗だった)を持つアメリカのフィットネスクラブを日本で運営している。日本での店舗網は1,860店舗(2018年1月現在)で、日本で最大級の店舗網を持つフィットネスクラブである。特徴として、女性専門・30分のトレーニングプログラムを特徴にしている。

まねきの湯

スーパー銭湯事業、日本全国5店舗。「まねきねこ」同様に、閉店した銭湯に居抜きで出店。「まねきねこ」と食材などを共通仕入れしている。

過去の事業

スポルト

ボウリング事業。元々は三井物産とブランズウィック(米国)の共同事業の『日本ブランズウィック』だった。2010年9月に三井物産が株式売却したため、コシダカのグループ会社になった[6]。2012年10月に、全株式をヴィーナス・ファンドに売却。子会社から外れた

ORTO&K(コシダカ)

コシダカシアター(コシダカ)

禁煙者・非喫煙者への賞与

2013年3月18日、賞与支給前の直近6カ月間にたばこを吸わなかった社員に対し、賞与を3万円上積みする制度を創設したと発表した。安倍政権の賃上げ要請に応えると同時に、社員の健康増進も図るためと説明している。3月支給賞与では2月までの半年間、9月賞与では8月までの半年間にそれぞれ全く喫煙をしなかったと自己申告した社員を対象に、所属長などの確認手続きを経て賞与を3万円増額する[7]

脚注

外部リンク