ロシア陸軍
ロシア陸軍 Сухопутные войска Ground Forces of the Russian Federation | |
---|---|
ロシア陸軍の紋章 ロシア陸軍の軍旗 | |
創設 | 1992年 |
国籍 | ロシア |
タイプ | 陸軍 |
上級部隊 | ロシア連邦軍 |
主な戦歴 | |
指揮 | |
総司令官 | オレグ・サリュコフ上級大将 |
第一副総司令官 | アレクサンドル・ラーピン大将 |
副総司令官 | アレクサンドル・マトフニコフ中将 |
国防省 |
---|
参謀本部 |
軍管区 |
部隊単位 |
歴史・伝統 |
その他 |
ロシア陸軍(ロシアりくぐん、ロシア語: Сухопутные войска、英語: Ground Forces of the Russian Federation)は、ロシア連邦軍の3つの軍種のうちの陸軍部門である。
概要[編集]
冷戦時代のソ連地上軍に倣い、ロシア地上軍(ロシアちじょうぐん)と呼ばれることもある。2022年現在、約55万人の兵力と戦車を約2,070両(保管状態を含む場合約7,070両)保有している[1]。
ソビエト連邦軍では、陸軍の軍令機関がそのまま全軍の参謀本部に発展した経緯から、陸軍自身の軍令機関が設置されなかった[注釈 1]時代がある[注釈 2]。このことから、西側では共産圏の陸軍組織を陸軍 [注釈 3] とは呼ばず、地上軍[注釈 4]と呼び、自衛隊や韓国軍[注釈 5]では地上軍と呼称している。
現在では、「ロシア語: Сухопутные войска」と「ロシア語: Армия」は陸軍と訳される場合が多い。同じ国でも時代によって「ロシア語: Сухопутные войска」なのか「ロシア語: Армия」なのかが異なる。(帝政時代はРусская императорская армия。ここでのロシア語: Армияは一般的に陸軍と訳される。ソ連時代はСоветская армия。ここでのロシア語: Армияは一般的に地上軍と訳されている。連邦時代はСухопутные войска Российской Федерации。ロシア語: Сухопутные войскаはドイツСухопутные войска Германииのように陸軍と訳すのが正しい。なお、朝鮮人民軍陸軍や中国人民解放軍陸軍もロシア語: Сухопутные войскаとなっている。
地上戦においては「徹底的な破壊」を行うことが特徴とされる[2]。
歴史[編集]
第二次世界大戦中に赤軍の総数は膨大なものとなり、日々指導が困難となったことから独立の指揮機関が必要とされ、1946年3月、最初の陸軍総司令部が設置された。
召集兵の復員が進み、陸軍の総数が減少したことから、1950年3月、総司令部は解散された。
1955年3月、再び総司令部が設置されたが、1964年3月には再び解散された。1967年11月、三度目の総司令部が設置された。
ソ連崩壊後、1997年11月~12月、総司令部は、陸軍総局(Главное управление Сухопутных войск)として参謀本部の一部署に改編されたが、2001年にはまた総司令部が設置された。
2008年、ドミートリー・メドヴェージェフ大統領が承認した「ロシア連邦軍の将来の姿」に従い、「軍管区-軍-師団-連隊」の4層構造から「軍管区-作戦コマンド-旅団」の3層構造への改編が行われ、2009年までに完了したとされていたが、2013年の戦勝記念パレードに親衛タマン自動車化狙撃師団と親衛カンテミロフカ戦車師団が参加しており一部では師団が復活している[3]。
2022年ロシアのウクライナ侵攻以前は約28万人の兵力と戦車を約2,800両(保管状態を含む場合約13,000両)保有していたが[4]、侵攻に伴い前述のように兵力は大幅に拡張された一方で戦車などの兵器は減少していると推定されている。
機構[編集]
陸軍総司令部[編集]
ロシア陸軍は、陸軍総司令部(Главное командование Сухопутных войск)によって指揮統率される。
氏名 | 階級 | 在任期間 | 出身校 | 前職 |
---|---|---|---|---|
ニコライ・コルミリツェフ | 上級大将 | 2001-2004.11 | オムスク高等諸兵科共通指揮学校 | シベリア軍管区司令官 |
アレクセイ・マスロフ | 2004.11-2008.8 | ハリコフ高等戦車指揮学校 | 北カフカーズ軍管区参謀長 | |
ウラジーミル・ボルドゥイレフ | 2008.8-2010.1 | モスクワ高等諸兵科共通指揮学校 | 沿ヴォルガ・ウラル軍管区司令官 | |
アレクサンドル・ポストニコフ | 大将 | 2010.1-2012.4 | キエフ高等諸兵科共通指揮学校 | シベリア軍管区司令官 |
ウラジーミル・チルキン | 大将 | 2012.4-2013.12 | 中央軍管区司令官 | |
セルゲイ・イストラコフ | 中将 | 2013.12-2014.5(代理) | 陸軍参謀長兼第一副司令官 | |
オレグ・サリュコフ | 上級大将 | 2014.5- | ウリヤノフスク親衛高等戦車指揮学校 | ロシア連邦軍参謀本部副参謀総長 |
部隊建制[編集]
- 軍管区(военный округ)
- 軍(армия):諸兵科連合軍と戦車軍の2種類がある。
- 軍団(армейский корпус):一時期部隊が存在しない単位であったが2014年に第68軍団が再編されている[5] 。
- 師団(дивизия):詳細はロシア陸軍の師団・旅団等一覧を参照のこと。
- 軍事基地(военная база):師団級の部隊。
- 旅団(бригада):自動車化狙撃旅団、戦車旅団、砲兵旅団、特殊任務旅団などがある。
- 連隊(полк)
- 大隊(батальон)、砲兵大隊(дивизион)
- 中隊(рота)、砲兵中隊(батарея)
- 小隊(взвод)
- 分隊(отделение)
軍管区[編集]
ロシア陸軍は、ロシア連邦軍の5つの軍管区(Военный округ)に区分されて配備されている。
現在の軍管区
- モスクワ軍管区(Московский военный округ;МВО)
- レニングラード軍管区(Ленинградский военный округ;ЛенВО)
- 南部軍管区(旧北カフカス軍管区)
- 中央軍管区(沿ヴォルガ=ウラル軍管区と旧シベリア軍管区西部)
- 東部軍管区(旧シベリア軍管区東部と極東軍管区)
兵科[編集]
ロシア陸軍の兵科は、兵科、支援兵科、後方部隊・施設に分かれる。
兵科[編集]
兵科(рода войск)とは、戦闘に直接参加するいわゆる戦闘職種である。
- 自動車化狙撃兵(Мотострелковые войска):歩兵
- 戦車兵(Танковые войска)
- ロケット・砲兵(Ракетные войска и артиллерия):砲兵
- 防空兵(Войсковая ПВО):高射砲兵
- 陸軍航空隊(Армейская авиация):現在はロシア空軍の兵科
支援兵科[編集]
支援兵科(специальные войска;直訳だと特殊部隊となるが、ここでは支援兵科と訳す)とは、陸軍の任務遂行を保障するための兵科である。
- 偵察兵(разведывательные войска):情報職域。ロシア連邦軍参謀本部情報総局 (GRU) の管轄
- 通信兵(войска связи)
- 電波電子戦兵(войска радиоэлектронной борьбы)
- 工兵(инженерные войска)
- 放射線・化学・生物学防護兵(войска радиационной, химической и биологической защиты)
- 技術保障兵(войска технического обеспечения)
- 自動車兵(автомобильные войска):輸送兵
- 後方警備兵(войска охраны тыла)
後方部隊・施設[編集]
後方部隊・施設(воинские части и учреждения тыла)は、全軍共通であり、ロシア連邦軍後方部が一元管理している(元々陸軍の組織から発展したため、海軍所属の後方部隊・施設勤務者でも陸軍式の制服と階級呼称を帯びる)。
装備品[編集]
車両[編集]
戦車[編集]
- T-80 ×480 3000保管中
- T-80BV
- T-80BVM
- ガスタービンエンジンを用いる数少ない戦車の一つ。T-72までのソ連系戦車の流れから脱した車両で、最新の技術を詰め合わせた結果コストが相当高くなり、運用開始当初は東ヨーロッパ圏に近い地域で最精鋭機甲部隊と目されていた部隊などに限定的に配備されていた。現在ではT-80BVMが最新型とされ、これは150両程度が運用されている。T-80BVが約300両程度運用され、それ以前のT-80Bは一部が運用されているが、多数が予備保管されており、その数はT-80Uと併せ3000両近くだとされている。
- 2023年6月10日現在、2022年ロシアのウクライナ侵攻における損失[6]T-80BV×301、T-80BVM×79、T-80BVM Obr.2022×3
- T-80U
- 2023年6月10日現在、2022年ロシアのウクライナ侵攻における損失[6]T-80U×94、T-80UK×2、T-80UE-1×5、T-80UM2×1
- T-80UD
- T-80のエンジンをディーゼルエンジンへと戻し、コスト低減を図った車両。国内向けにしか生産されたかったT-80とは違い、海外にも輸出されている。ウクライナ軍でも多数が運用されている。
- T-90 ×417 200保管中
- T-90A
- T-90M
- T-90A、指揮通信型T-90K、T-90AK、架橋戦車のMTU-90、戦闘工兵車のIMR-3Mが約450両程度運用されている。なお2021年の戦勝記念軍事パレードでT-90Mが登場した。チェインアーマーやT-14の技術が取り入れられ、砲の射程が5kmとされる最新鋭の滑腔砲、RWS、レリークト爆発反応装甲、カリーナFCSを搭載している。なお67両存在しているとされる。
- 2023年6月10日現在、2022年ロシアのウクライナ侵攻における損失[6]T-90A×34、T-90AK×1、T-90S×7、T-90M×22
- T-72 ×2030 7000保管中
- T-72A
- 2023年6月10日現在、2022年ロシアのウクライナ侵攻における損失[6]T-72"ウラル"×2、T-72A×39、T-72AV×9
- T-72B
- 2023年6月10日現在、2022年ロシアのウクライナ侵攻における損失[6]T-72B×274、T-72B Obr.1989×86、T-72B Obr. 2022×1、T-72BA×28
- T-72BV
- T-72B3,T-72B3M
- 2013年ごろから確認され始めた最新改良型。火器管制装置や爆発反応装甲を最新型のものへと交換し、エンジンも出力が1000hp相当のものへと更新されている。ただ、改修は段階的に実施されており、爆発反応装甲が従来のままでエンジンは強化されたものを搭載したような車両も一部存在している。
- 2023年6月10日現在、2022年ロシアのウクライナ侵攻における損失[6]T-72B3×313、T-72B3 Obr.2014×3、T-72B3M Obr.2016×221 T-72B3M Obr.2022×1
- T-14
- 本格的な量産体制には至っていないと思われ、軍事パレードで主に確認されている。
- T-64
- 2022年のウクライナにて数十両が発見されており、T-64のどの形式かは不明ながら少数が運用され続けていた可能性がある。
- T-62 ×800
- T-62M
- ウクライナ侵攻にて一部大隊戦術群(BTG)にて主にT-62Mが使用されている。2021年9月には第103装甲修理工場が最新近代化型であるT-62M(2021)を公開している。
- 2023年6月10日現在、2022年ロシアのウクライナ侵攻における損失 T-62 Obr. 1967×1、T-62M×58、T-62M Obr. 2022×2、T-62MV×14、T-62MV Obr. 2022×1
装甲戦闘車[編集]
自走対空砲[編集]
- 2K22
- パーンツィリ-S1
- パーンツィリ-S2
- パーンツィリ-S1の改良型で、射撃管制装置等が最新のものへと変更されている。またトラックの車種も最新のものへと変更されている。
- ZSU-23-4
- 改良型が一部現役と思われ、約500両程度が残存しているとされる。
装甲車[編集]
- BRDM-2
- 改良型を含め多数が現役であるとされる。各後継車両により置き換えが進行中。
- BRDM-3
- 装甲偵察車両の一種。指揮通信車であるBTR-80AKをベースにしている。暗視サイトなどを装備している。
- BTR-60
- BTR-60PB
- 800両程度が稼働中とみられ、二戦級の部隊で使用されていると思われる。
- BTR-70
- BTR-80
- BTR-80M
- 1993年頃に少数が生産された改良型。エンジンの出力を240hpに向上させている。
- BTR-80S
- 14.5mm機関銃に耐えられる装甲を施されたBTR-80系列のバリエーションの一つ。
- BTR-82
- BTR-82V
- BTR-80をBTR-82Aレベルにアップグレードしたモデル。14.5mm機関銃のターレットを装備している。少数のみの配備と思われる。
- BTR-90
- SBA-60K2 ブラット
- 2013年に登場した4×4輪駆動の装甲兵員輸送車。30台ほどが配備済みであるが、追加で50両が発注されている。
- BRM-97
- 配備数は不明。主に特殊部隊の人員輸送用に使われているとされる。
- KamAZ-5350-379
- KamAZ-5350の車体後部にMM-501装甲モジュールを載せた車両。
- MT-LB
- 榴弾砲や対戦車砲の牽引、工兵部隊向けの支援車両として活躍している。
- MT-LBu
- MT-LBの車体を延長し、転輪の数が7つに増えている。さまざまな改良型が存在する。
- クルガネツ-25
- タイフーン
- ブーメランク
歩兵戦闘車[編集]
- T-15
- BMP-3
- 改良型のBMP-3Mや9M123 (ミサイル)大型対戦車ミサイル連装発射機を載せたものや、9M133の4連装発射機を2機載せた車両も存在する。500両以上が現役と見られる。
- BMP-3M
- B-19
- BMP-3の車体を利用し、主武装に57mm砲を載せた無人砲塔を載せた最新鋭の歩兵戦闘車。
- BMP-2
- BMP-1歩兵戦闘車の改良型。主武装を30mm機関砲に変更している。現在配備されている車両の多数はBMP-2Mと呼ばれる近代化改修が行われたものである。
- BMP-2M
- BMP-1
- 予備保管が多数ではあるが、指揮通信型、工兵向けの車両を含め一部は現役である。なお2018年には最新改良型も登場している。
- BMP-1D
- 対戦車ミサイルの換装、BMP-2の増加装甲型相当の装甲板強化を行ったもの。
- BMP-1P
- BMP-1AM Basurmanin
- 2018年に公開されたBMP-1の最新改良型。主にBTR-82Aで使用されている砲塔を載せ、武装は2A72 30mm機関砲、副武装としてPKTM 7.62mm機関銃、902V Tucha発煙弾発射機を搭載している。同時にTKN-4GA複合サーマルビジョンを搭載し、夜間戦闘能力が向上している。ロシア軍では既存のBMP-1をこの改良型相当にアップグレードすることを検討している。
- BTR-80A
- 100両程度が運用されている。武装は主武装が2A72 30mm機関砲副武装が7.62mm機関銃である。
- BTR-82A
- BTR-82AM
- BTR-80の改良型であるBTR-82をベースにBBPU砲塔を載せたもの。1000両程度が配備、運用されている。
歩兵機動車[編集]
- GAZ-2330 ティーグル
- GAZ-233114 ティーグルM
- GAZ-2330の改良型。装甲が強化され、エンジンも国産のYaMZ-534ディーゼルエンジンに換装されている。
- Linza
- タイフーンシリーズの一角で、2軸4×4輪駆動車。10名程度の兵員を輸送することができる。
- GAZ-3927 ヴォルク
多用途車[編集]
- UAZ-469
- UAZ-3132
- イヴェコ LMV
- 2010年代初頭から計512両を調達している。
- UAZ-452
- UAZ-3163 パトリオット
- UAZ-469の置き換え用として導入中。
- ハヴァルH9
- 車両数は不明ではあるが、旧ソ連時代から使われてきた旧型車の置き換え用に導入していると思われる。
- GAZ-66
- コマンドポスト型の車両が現役で存在している。
- ZIL-131
- ウラル-375D
- ウラル-4320
- ウラル-5323
- GAZ-3308
- GAZ-33097
- 高機動車
榴弾砲[編集]
迫撃砲[編集]
自走砲[編集]
- 2S7ピオン 203mm自走カノン砲
- 2S35 コアリツィヤ-SV 152mm自走榴弾砲
- 2S19ムスタ-S 152mm自走榴弾砲
- 2S5ギアツィント 152mm自走カノン砲
- 2S3アカーツィヤ 152mm自走榴弾砲
- 2S1グヴォズジーカ 122mm自走榴弾砲
- 2S34
- 2S1の近代化改修型。
- 2S4チュリパン 240mm自走迫撃砲
- 2S43マルバ 152mm自走榴弾砲
多連装ロケットランチャー[編集]
- BM-30
- BM-27
- TOS-1
- TOS-1A
- TOS-2
- 2020年の軍事パレードで公表されたTOS-1に搭載されているロケット発射機をウラル社製トラックに搭載したモデル。射程が6000Mに延伸され、費用対効果の面、信頼性や速度面の性能が向上した。
- 9A52-4
- BM-21
- 世界で最も使われている多連装ロケット砲の一つ。
- 9A53 タルナードG
- BM-21の最新改良型。
地対地ミサイル車両[編集]
地対空ミサイル車両[編集]
- 9K330
- 9K35
- 9K35M3
- 9K35MN
- 700台近くが配備されている。近代化改修が行われたものが複数配備されている。
- 9K33
- 9K37M1 BUK-M1
- 9K37M1-2 BUK-M1-2
- 9K37M2 BUK-M2
- 9K37M3 BUK-M3
- 中距離防空ミサイル。2014年からはミサイル発射機を6連装にしたM3が調達されている。配備数はそれぞれ約400、66、36、30以上とされている。
- 2K12
- S-300
- S-350(ミサイル)
- S-400
- S-500
- S-550(ミサイル)
対空レーダー[編集]
対砲兵レーダー[編集]
電波妨害装置[編集]
- クラスハ
- Divnomorye
- ボリソグレブスク-2(R-330BMV Borisoglebsk-2B)
- RB-341V Leer-3
- RB-636AM2「Svet-KU」
指揮車両 [編集]
特殊軍用車 [編集]
工兵部隊向け支援車両[編集]
無人車両[編集]
無人航空機[編集]
小火器[編集]
自動拳銃[編集]
サブマシンガン[編集]
アサルトライフル[編集]
- AK-74
- AKS-74
- AKS-74U
- AK-74M
- 大多数が近代化型のAK-74Mに置き換わっている。なお、かつてAK-74M3と呼ばれたレールシステムを取りつける等の改良を行ったモデルも存在し、特殊部隊などで使用されている。
- AN-94
- 2点バースト射撃が可能な銃で、複雑な機構を採用したため費用が高くなり、精鋭部隊以外では一小隊に一挺程度の少数の使用に留まっている。
- AK-12
- AK-15
- 最新型のモデルであり、各種アタッチメントの取り付けが可能なように改良されている。
- AS Val
- A-545
- 最近配備が始まったばかりの最新鋭アサルトライフル。スペツナズ等の一部特殊部隊で使用されている。
狙撃銃[編集]
- SV-98
- SV-98M
- ボルトアクション方式の狙撃銃。2013年ごろに改良型のSV-98Mが公開された。ストックの材質や形状が変更されている。
- ドラグノフ狙撃銃
- SVDM
- OTs-03 SVU
- SVDの形状をブルパップにし、ストック部分を短縮したモデル。
- SVCh
- 既存のSVDの置き換え用に開発された最新の狙撃銃。SVDと同様にセミオート射撃が可能であり、銃身の冷却構造の見直し等により射撃精度や射程が1000Mになるなど強化されている。また各種アタッチメント取り付けにも対応しており、マガジンも10発から15、20発まで用意されている。
- OSV-96
- ASVK
- ASVK-M
- Kord-M
- 対物用ライフルで、ASVK-MはASVKの改良型。
- KSVK
- DXL-5
- VSS (狙撃銃)
機関銃[編集]
グレネードランチャー[編集]
ロケットランチャー[編集]
対戦車誘導弾[編集]
- 9M119
- 砲発射型の対戦車ミサイル。射程は約5000M程度。地上付近を飛行する攻撃ヘリ等にも使用可能で、改良型の9M119Mも存在する。
- 9M133
- 愛称はコルネット。最近では4連装型発射機を2機備えるBMP-3の派生モデルやディーグル歩兵戦闘車にも搭載されている。
- 9K115-2
- 9M113
- 9M111
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 防衛省、自衛隊「諸外国の防衛政策など」『防衛白書』(令和5年版)日経印刷〈日本の防衛〉、2023年8月31日 。2023年9月11日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “ウクライナ支える武器供与 欧米の狙いは? 専門家と読み解く | NHK”. NHKニュース. 2022年6月5日閲覧。
- ^ 防衛省、自衛隊『防衛白書』(平成二十七年版)日経印刷〈日本の防衛〉、2015年8月1日。ISBN 978-4865790252 。2023年3月1日閲覧。
- ^ 防衛省、自衛隊「諸外国の防衛政策など」『防衛白書』(令和三年版)日経印刷〈日本の防衛〉、2021年8月31日。ISBN 978-4865792799 。2023年3月1日閲覧。
- ^ Mukhin, Vladimir (2014年4月21日). “КАРТ-БЛАНШ. Курилам придают военно-стратегический облик [Carte Blanche: Kuriles get strategic military character]” (Russian). Nezavisimaya Gazeta 2019年9月12日閲覧。
- ^ a b c d e f Oryx. “Attack On Europe: Documenting Russian Equipment Losses During The 2022 Russian Invasion Of Ukraine”. Oryx. 2023年6月10日閲覧。