アカガンター

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アカガンターは、沖縄県に伝わる妖怪

姿は赤い髪の赤ん坊のようで、赤い服を着ていることもある。古びた家の中に現れ、夜に広間で寝ている者の枕をひっくり返したり、寝ている者を押さえつけたりするという[1]

外観や習性にキジムナーとの共通点があることから、キジムナーの仲間[2]、もしくはキジムナーの別名とする説もある[1]。妖怪研究家・多田克己は著書において、座敷童子と同種の妖怪としている[2]。民俗学者・日野巌による『日本妖怪変化語彙』にはアカガンターワラバーの名で、赤い髪の童子の妖怪の記述がある[3]

脚注[編集]

  1. ^ a b 村上健司編著 『妖怪事典』 毎日新聞社、2000年、5頁。ISBN 978-4-6203-1428-0
  2. ^ a b 多田克己 『幻想世界の住人たち IV 日本編』 新紀元社〈Truth in fantasy〉、1990年、261頁。ISBN 978-4-915146-44-2
  3. ^ 日野巌 『動物妖怪譚(下)』 中央公論新社中公文庫〉、2006年、225頁。ISBN 978-4-12-204792-1

関連項目[編集]